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ふじもん世界一周「放学記」第7章アジア編 『中央アジアの北朝鮮』トルクメニスタン珍道中!Vol,1

2014-06-07 03:34:50 | 日記
2014年6月6日。


《通称『中央アジアの北朝鮮』トルクメニスタン・・・いやね、凄いですよこの国は!もうワラけてきますよ!あまりに色々あったので、今回から数回に渡って「トルクメニスタン珍道中」をお伝えしたいと思います~!》


中央アジアの国々と言えば「~スタン」と付く国が有名だ。しかしそれらの国の内情は、日本人にはほとんど知られていないだろう。

その中でも最も知られていない国の1つが「トルクメニスタン」ではないだろうか。この国にはこんなニックネームがある。「中央アジアの北朝鮮」であると・・・!


さて、そんなトルクメニスタンなのだが、何が大変ってまずはビザを取るのが大変!簡単に入国許可をしてくれないのだ。


一般の観光ビザを取るためには、トルクメニスタン国内からのインビテーション(招待状)が必要な上に、滞在期間中の全ての旅程を提出しなければならない。日本からのツアー旅行ならともかく、僕らのバックパッカー軍団にはそんなのまず無理だ。明日泊まるところも決まってないっつーのに。

じゃあどのように入国するのかというと、トランジット(通過)ビザを取るという手がある。これなら比較的簡単にビザを取得できるのだが、それでもやはり手続きは面倒だ。


トランジット、つまりは「その国を通過して第3国に抜けるためのビザ」なので、滞在できる期間は非常に短い。トルクメニスタンの場合、なんとたったの5日しか滞在できない。そしてその5日をうっかり越えてしまおうものなら、出頭して裁判所に行かなければならない上に、多額の罰金が科せられる。これはシャレにならない。

さらにこのビアを申請するためには、トルクメニスタンから先のビザを取得していなければいけないのだ。僕の場合はトルクメニスタンの次はウズベキスタンに入る予定だったので、まず最初にウズベキスタンのビザを取り、それからトルクメニスタンのビザを申請するという煩雑さだ。しかも両国とも共に1週間程度の申請期間を要するので、その間は足止め状態となる。まったくも~!である。


などなど、そんな面倒な手続きをこなしてようやくトルクメニスタンのビザをゲット!そして6月4日早朝、意気揚々と僕はイランとトルクメニスタンの国境に向かったのであった!


途中には綺麗な花が咲き乱れ・・・(これはまだイラン側)


なかなかに雄大な景色の中を走り・・・(これもまだイラン側)


そしてようやくイランとトルクメニスタンの国境へ!(国境付近は写真撮影は禁止なので、その手前のバスの写真を1枚)



国境越えはまーまー順調だった。少々時間はかかったが、そんなのは想定の範囲内。この日僕はあと3人の日本人と行動していたのだが、3人とも大きなトラブルなくトルクメニスタン側に入ることが出来た。


そう、そこまではよかったのだ。そこまでは・・・。


問題は、国境を越えてからだったのだ!

トルクメニスタンとイランの国境線には「緩衝地帯」なるものがあるらしく、国境から街中の手前のポイントまで専用のミニバスが走っている。公共の交通機関でやって来た旅人はこのバスに乗るしかないのだが、ここで謎のトラブルが発生!


そう、まさに「トルクメニスタンの驚愕Vol,1」である!(国境なので写真は撮れませんでした・・・。)


それはとっても簡単な話。バスが来ない、来ない、来ない!

待てでも暮らせどもバスが来ないのだ。

いや、正確に言うとバスはやっては来るのだが、何故か全然人を乗せないで帰っていくだけ。もう意味不明だ。

そしてたまに人を乗せるのかと思いきや、バスを待っているトルクメニスタン人のおばちゃん達の「超スーパー押し合いへし合いバスの座席取り合い合戦」が始まるのである!国境なので写真を撮ることが出来なかったのが本当に残念だが、もうルールもマナーも順番もクソもない。他人への気遣いなんてまるでない。まさに「戦場」のようだった!


初めてそれを見たとき、僕たちは一同唖然とした。そして正直思った。

「この国の国民はアホなのか・・・?」

そして危機感も感じた。

「いかん、このままではマジで国境を離れられないぞ。これはマズイ!」


国境を抜けてから、時間はすでに2時間を経過していたと思う。全然来ないバスに、ようやく来ては引き返すだけの謎のバス。そんなことを繰り返しているうちに、時間だけが経っていく。

国境の職員や軍人に話してみるが、英語は基本まったく通じないので無意味。しかもみんな不愛想!マジでムカつくぜこいつら!あ~写真撮ってやりたかった!

たまに話が通じたかと思えば、結局みんな答えは「バスを待て」。だからずっと待ってんだよ!もう何時間経ってると思ってんだ!このクソが!

車で国境を越えている人もいるので、ヒッチハイクを試みようともした。しかし車が走るゾーンに行こうとすると、マシンガンを持った兵士が止めてくる。事情を話してもまったく通じず。こりゃもうお手上げですわ・・・。


※翌日に撮ったトルクメニスタンの軍人とのツーショット!これは貴重かも?



そんな絶望的な状況の中、ようやくバスがやって来た!

今までは遠慮していた、僕たちは外国人だし、僕たちより先に待っている人もいたし。

でももう関係ねぇ!もう俺らの順番だ!良い人を演じていたら、いつまで経ってもこの場所を離れることが出来ねぇ!

りくるおばちゃん達のプレッシャーを押しのけ、僕ともう1人の身体のデカい日本人で入り口をブロックし、まず席を確保する。そして強引に席に座る!


相手がお年寄り?外国人なのに?知るかそんなの!そんな悠長なことを言っていたら、今日は国境でテント泊だわ!

そんな状況だった。国境では次々と別のトルクメニスタン人のおばちゃん達がイランからやって来るし、良い人を演じていられる状況ではなかったのだ。


何時間奮闘しただろうか・・・ようやく、ようやく!僕たちはバスの席を確保できたのだった!

国境を越えてから3時間近く経っていたと思う。これまでいくつもの国境を越えて来た僕であるが、こんなに長く足止めを食らったのは初めてだ。

さすがは「中央アジアの北朝鮮」トルクメニスタン。一筋縄ではいかせてくれねぇみてぇだな、このやろーめ!そんならそれで上等だ!こっちだって苦労してビザを取ったんだ、とことん楽しんでやるぜ!


ちなみにこのバス、地元民は無料なのに、外国人からはしっかりお金を取るんですよね。こーゆーところがムカつく!僕らは1人10マナト(約370円)だったのですが、他の人のブログによると30マナト請求された人もいるそうだし、まぁラッキーとするしかないのだが・・・。


そして緩衝地帯を抜け、首都のアシガバードに程近い謎のポイント(バスターミナルというかタクシースタンドというか?)に辿り着いた。そこで別のタクシーを見つけていよいよ市内へ向かったのだが、そこでも「トルクメニスタンの驚愕」が待ち受けていたのだった・・・!


※相変わらず写真が好きな人々!なんでかな?



2014年6月7日。テラスからの景色がハンパなく気持ちがいい、ウズベキスタン南部の街ヒバの安宿にて。



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