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《数年前に父が倒れ、父の営んでいた自営業も廃業せざるを得なくなり、母も長年勤めていたパートを辞める運びとなった。そんな大変な状況なのに、今僕がここにいることを認めてくれた母。僕の未来を誰よりも信じていてくれている母。日本を出てからちょうど5ケ月が経った今、もう一度ここに、今の僕の気持ちを伝えます。》
2013年10月13日。
かーちゃんへ。
元気でいますか?親父は大丈夫?ばぁちゃんも元気?タロキチ(ウチの飼い犬)は相変わらず可愛くて不愛想な顔をしていますか?(笑)
僕は元気です。敢えて言うなら、今僕がいるアメリカ西部は寒くて乾燥しているので、ちょっと足が角質化してひび割れしちゃって痛いという、おっさん的な悩みを除けば、極めて元気いっぱいです。
僕は今アメリカにいます。地理が苦手なかーちゃんでも、アメリカはさすがに分かるよね?(笑)
ここは面白い国だよ。今までの国は、何となく一言で言い表せるような特徴を感じられた気がするけど、何だかこの国には色んな顔がある。一言で言い表すのがとっても難しい感じがします。きっとそれが「アメリカ」なのかなって、最近思っています。
この「難しい国」アメリカは、僕にとっても大事なことを教えてくれます。我が家もそうだし、日本という国全体の「幸せの在り方」を、もう一度取り戻すように教えられている気がします。
この「難しい国」は、何だか矛盾に溢れています。色々な顔があるけど、「富と貧の同棲」、とでも言うのかな。世界一の経済大国とか言われているけど、その富の行き先と、富を享受できなかった人たちの貧が、共に在りつつ不思議に共存し、アメリカを構成している。上手く言えないけど、そんな感じかな。
昔社会の授業で、「アメリカは人種のるつぼ」なんていう言葉を習いました。かーちゃん知ってる?(笑)要は、アメリカはたくさんの人種が集まって構成されてますよっていう話なんだけど、それはそれで別にいいよね。でも僕が感じるのは、その人種によって、富の配分が異なっていること。知識やイメージとして知ってはいたけど、実際にアメリカに来て、その現実はあるなって感じています。
それを見ると、僕は思う。「何が自由の国だ!」って。「そんな不平等な自由なんてクソッタレだ!」って。言葉悪くてごめんなさい。これは昔からだから、許してね(笑)。別に本当にアメリカを嫌ってなんかいないよ。住みやすい部分もたくさんあるし、いい人も本当にたくさんいる。
でもこの国を見て、本当の国の在り方を考えています。本当に幸せな家庭とか家族って何なんだろうって考えています。
自由って、時に不平等を生む。特に経済の世界での自由は、ザックリ言えば「金持ちと貧乏」の二極化を生みやすい。アメリカや日本はいわゆる資本主義だから、そういう格差を生む経済の構造なわけだよね。
かーちゃんはどう思う?それでいいのかな?俺はさ、な~んか違うって思うんだ。
幕末から明治維新にかけてアメリカから日本に派遣された初代米国総領事タウンゼント・ハリスは、駐在していた下田について、こんなことを言っていました。
「この土地は貧困で、住民はいずれも豊かでなく、ただ生活するだけで精一杯で、装飾的なものに目を向ける余裕がないからである。それでも人々は楽しく暮らしており、食べたいだけは食べ、着物にも困ってはいない。それに、家屋は清潔で、日当たりも良くて気持ちがよい。世界の如何なる地方においても、労働者の社会で下田におけるよりもよい生活を送っているところはあるまい。」
さらに柿崎という漁村を訪れたときも、次のように語っています。
「柿崎は小さくて貧寒な漁村であるが、住民の身なりはさっぱりしていて、態度も丁寧である。世界のあらゆる国で貧乏に何時も付き物になっている不潔さというものが、少しも見られない。彼らの家屋は、必要なだけの清潔さを保っている。土地は1インチも余さず開墾されている。」
ハリスだけでなく、当時の日本を訪れた多くの外国人が、日本の様子を絶賛しています。
僕は今、そのハリスの故郷であるアメリカにいます。別にアメリカに限ったことではなく、どこの国に行っても「貧富の差」はとても大きい。だから、格差をここまで少なくしたままで発展することができた日本って、すごいんじゃないかなって思う。
うちって金持ちじゃないよね。僕も金持ちじゃない。でも、それって大した問題じゃないって思ってる。
かつての日本を見た外国人が絶賛した日本の在り方が、答えのヒントを与えてくれているように僕は思ってます。貧しくも誇り高く。貧乏であっても清潔に、丁寧に、学を持って。そんな風に生きていきたい。僕はそう考えています。そういう風に行きたい。気高く生きたい。
かーちゃんへ。
僕の目標は、お金持ちになることじゃありません。だからきっと、どっかの誰かみたいに「○○億円稼いで家を建ててイイモン食わせて・・・」ってことは、きっとできません。それより僕は、その価値観が蔓延しつつある、いや、すでに蔓延しているのかもしれない今の日本社会を憂いています。
俺の気持ち、分かってくれるかな?
最近ウェブサイトのトップページなどにも「この男、年収○○円!」とかいう広告があったりして、すごく違和感を感じている。まさに拝金主義。「金さえ稼げればそれでいいのかよ?」って。日本はそんな社会になっちまったのかよって。世界に誇れる日本はそんなんじゃねぇって。
かーちゃん。
きっと僕は、我が家を金持ちにはできません。でも我が家は、違う次元の幸せと、本当の意味での在るべき姿を体現できている「俺んち」にしたい。かつての日本がそうであったように。
かーちゃん。
今の僕の旅を認めてくれて、本当にありがとう。
かーちゃん。
変わり者の息子でごめんなさい。普通に働いて、結婚して、子ども産んで、家族持って・・・っていう人生に疑問なく生きていける男だったら、かーちゃんに余計な心配をかけずに済んでいるんだよね。本当にごめんなさい。でも、俺の中の何かが許さないんだ、そのままそっちに流されることに。だから俺は、魂の向く方向に生きていきます。
そして信じて下さい。俺が今やっていること、これからやることは、必ずこれからの日本の、世界の、地球の為になる。そう信じて下さい。
そして誇りに思って下さい、このバカ息子を。もし俺のことをバカにするやつがいたら、「あら、うちの息子は普通じゃないから。誰にでもできることをやっているわけじゃないのよ。お宅の息子に同じことができるかしら?」くらいに、ハッタリ100倍くらいかまして、思いっ切り嫌われてやって下さい(笑)。
必ず、必ず大いなるものを得て、必ずデッカイ人間になって、日本に帰ります。ただ帰っても意味がない。デッカイ存在になって、日本に帰ります。
だからかーちゃんも、親父も、ばーちゃんも、タロキチも、必ず元気でいてね!何があっても、僕も元気でいます!
ではあと数か月後に!
今はまず、元気でいてくれてありがとう!
2013年10月13日。どこまでも続く大平原と終わりの見えない青空が広がるアリゾナ州のRV Parkにて。
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2013年10月13日。
かーちゃんへ。
元気でいますか?親父は大丈夫?ばぁちゃんも元気?タロキチ(ウチの飼い犬)は相変わらず可愛くて不愛想な顔をしていますか?(笑)
僕は元気です。敢えて言うなら、今僕がいるアメリカ西部は寒くて乾燥しているので、ちょっと足が角質化してひび割れしちゃって痛いという、おっさん的な悩みを除けば、極めて元気いっぱいです。
僕は今アメリカにいます。地理が苦手なかーちゃんでも、アメリカはさすがに分かるよね?(笑)
ここは面白い国だよ。今までの国は、何となく一言で言い表せるような特徴を感じられた気がするけど、何だかこの国には色んな顔がある。一言で言い表すのがとっても難しい感じがします。きっとそれが「アメリカ」なのかなって、最近思っています。
この「難しい国」アメリカは、僕にとっても大事なことを教えてくれます。我が家もそうだし、日本という国全体の「幸せの在り方」を、もう一度取り戻すように教えられている気がします。
この「難しい国」は、何だか矛盾に溢れています。色々な顔があるけど、「富と貧の同棲」、とでも言うのかな。世界一の経済大国とか言われているけど、その富の行き先と、富を享受できなかった人たちの貧が、共に在りつつ不思議に共存し、アメリカを構成している。上手く言えないけど、そんな感じかな。
昔社会の授業で、「アメリカは人種のるつぼ」なんていう言葉を習いました。かーちゃん知ってる?(笑)要は、アメリカはたくさんの人種が集まって構成されてますよっていう話なんだけど、それはそれで別にいいよね。でも僕が感じるのは、その人種によって、富の配分が異なっていること。知識やイメージとして知ってはいたけど、実際にアメリカに来て、その現実はあるなって感じています。
それを見ると、僕は思う。「何が自由の国だ!」って。「そんな不平等な自由なんてクソッタレだ!」って。言葉悪くてごめんなさい。これは昔からだから、許してね(笑)。別に本当にアメリカを嫌ってなんかいないよ。住みやすい部分もたくさんあるし、いい人も本当にたくさんいる。
でもこの国を見て、本当の国の在り方を考えています。本当に幸せな家庭とか家族って何なんだろうって考えています。
自由って、時に不平等を生む。特に経済の世界での自由は、ザックリ言えば「金持ちと貧乏」の二極化を生みやすい。アメリカや日本はいわゆる資本主義だから、そういう格差を生む経済の構造なわけだよね。
かーちゃんはどう思う?それでいいのかな?俺はさ、な~んか違うって思うんだ。
幕末から明治維新にかけてアメリカから日本に派遣された初代米国総領事タウンゼント・ハリスは、駐在していた下田について、こんなことを言っていました。
「この土地は貧困で、住民はいずれも豊かでなく、ただ生活するだけで精一杯で、装飾的なものに目を向ける余裕がないからである。それでも人々は楽しく暮らしており、食べたいだけは食べ、着物にも困ってはいない。それに、家屋は清潔で、日当たりも良くて気持ちがよい。世界の如何なる地方においても、労働者の社会で下田におけるよりもよい生活を送っているところはあるまい。」
さらに柿崎という漁村を訪れたときも、次のように語っています。
「柿崎は小さくて貧寒な漁村であるが、住民の身なりはさっぱりしていて、態度も丁寧である。世界のあらゆる国で貧乏に何時も付き物になっている不潔さというものが、少しも見られない。彼らの家屋は、必要なだけの清潔さを保っている。土地は1インチも余さず開墾されている。」
ハリスだけでなく、当時の日本を訪れた多くの外国人が、日本の様子を絶賛しています。
僕は今、そのハリスの故郷であるアメリカにいます。別にアメリカに限ったことではなく、どこの国に行っても「貧富の差」はとても大きい。だから、格差をここまで少なくしたままで発展することができた日本って、すごいんじゃないかなって思う。
うちって金持ちじゃないよね。僕も金持ちじゃない。でも、それって大した問題じゃないって思ってる。
かつての日本を見た外国人が絶賛した日本の在り方が、答えのヒントを与えてくれているように僕は思ってます。貧しくも誇り高く。貧乏であっても清潔に、丁寧に、学を持って。そんな風に生きていきたい。僕はそう考えています。そういう風に行きたい。気高く生きたい。
かーちゃんへ。
僕の目標は、お金持ちになることじゃありません。だからきっと、どっかの誰かみたいに「○○億円稼いで家を建ててイイモン食わせて・・・」ってことは、きっとできません。それより僕は、その価値観が蔓延しつつある、いや、すでに蔓延しているのかもしれない今の日本社会を憂いています。
俺の気持ち、分かってくれるかな?
最近ウェブサイトのトップページなどにも「この男、年収○○円!」とかいう広告があったりして、すごく違和感を感じている。まさに拝金主義。「金さえ稼げればそれでいいのかよ?」って。日本はそんな社会になっちまったのかよって。世界に誇れる日本はそんなんじゃねぇって。
かーちゃん。
きっと僕は、我が家を金持ちにはできません。でも我が家は、違う次元の幸せと、本当の意味での在るべき姿を体現できている「俺んち」にしたい。かつての日本がそうであったように。
かーちゃん。
今の僕の旅を認めてくれて、本当にありがとう。
かーちゃん。
変わり者の息子でごめんなさい。普通に働いて、結婚して、子ども産んで、家族持って・・・っていう人生に疑問なく生きていける男だったら、かーちゃんに余計な心配をかけずに済んでいるんだよね。本当にごめんなさい。でも、俺の中の何かが許さないんだ、そのままそっちに流されることに。だから俺は、魂の向く方向に生きていきます。
そして信じて下さい。俺が今やっていること、これからやることは、必ずこれからの日本の、世界の、地球の為になる。そう信じて下さい。
そして誇りに思って下さい、このバカ息子を。もし俺のことをバカにするやつがいたら、「あら、うちの息子は普通じゃないから。誰にでもできることをやっているわけじゃないのよ。お宅の息子に同じことができるかしら?」くらいに、ハッタリ100倍くらいかまして、思いっ切り嫌われてやって下さい(笑)。
必ず、必ず大いなるものを得て、必ずデッカイ人間になって、日本に帰ります。ただ帰っても意味がない。デッカイ存在になって、日本に帰ります。
だからかーちゃんも、親父も、ばーちゃんも、タロキチも、必ず元気でいてね!何があっても、僕も元気でいます!
ではあと数か月後に!
今はまず、元気でいてくれてありがとう!
2013年10月13日。どこまでも続く大平原と終わりの見えない青空が広がるアリゾナ州のRV Parkにて。
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