世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

【第1章 南米編 英語にゴーマンかまします】

2013-05-10 21:13:55 | 自論
まだ旅を初めて数日。国もブラジルのみ。ですが、とっても苦しんでいることがあります。

それが、言葉の壁。

いや、知ってました。ブラジルってホントに英語が通じないということは。
いや、ブラジルだけじゃなく、南米全体で英語はほとんど通じないんですよね。
それも知ってました。

でも思うんです。なんで英語が世界の共通語なの?
なんで英語なの?
なんでドイツ語でもなくイタリア語でもなく、英語なの?


僕、英語は好きではありません。なぜなら、英語は植民地語だと思うからです。

いや、誤解しないでいただきたいのは、英語そのものを否定しているのではありません。英語が世界中で共通語的に使用されるようになったきっかけは、英語圏の国々が世界中を支配したからに他ならないと思うからです。

帝国主義の時代に、ヨーロッパ列強は世界中を植民地にしていきました。遅れまいと日本もその流れにのったものの、その後の日本は周知の通り。結果的に、世界中を一番支配できたのは英語圏の国であり、第二次世界大戦後も英語を話す国が主導権を取りました。

南米に関して言えば、なぜブラジルはポルトガル語なのか?それは、ポルトガルが植民地支配をしたから。なぜその他の国々はスペイン語なのか?それは、スペインが植民地支配をしたから。

この状況は、アフリカだって同じ。ざっくり言えば西部はフランス語圏だし、東部は英語圏です。

繰り返しますが、英語のこともスペイン語のこともポルトガル語のことも、否定しているのではありません。

でもね、たまに思いますよ。もし日本が第二次世界大戦に勝っていたら、世界中の人がみーんな日本語しゃべってくれたのかなーって。そしたらすげぇ楽だなーって。これはちょっと危険発言ですけど。でも僕、子どもの頃から疑問に思っていたんです。


僕、思うんです。

こういう時代です。英語は大切ですよね。できないよりは、絶対にできた方がいい。

日本でも、もっと高度で実践的な英語教育を進めていくべきでしょう。それはそうだと思います。

でももっと大切なのは、その背景を知り、「なぜ英語なのか?」を理解した上で、学ぶことが重要だと思うんです。なーんの考えもなしに、「今の時代は英語くらいは・・・」とか「英語できたらカッコいいじゃん」って学ぶのは、何か1つ足りないと思うんです。

改めて、誤解しないで下さい。別に英語を否定しているのではありません。

でも、英語が世界に広がった背景は、決して平和的ではなかった。それを理解し、そしてまた日本という国も列強と争い植民地を広げていった歴史を理解し、そんな戦争があったことを理解し、なぜアジア諸国の老人の方々が比較的日本語が分かるのかも理解し、そういう世界史全体を俯瞰した上で、時代の趨勢で英語の必要性が大いにましてきたから、学ぶんだということ。

ただ「英語ができればよい」ではいけないと思う。全てにおいて言えることですが、「なぜそれを学ぶのか?」という「そもそも」を考えるべきだと思うんです。


若者よ。

世界に出よう。

英語なんか、共通語じゃねぇから。

全然通じねぇとこ、いっぱいあるから。

言葉そのものに、価値の差なんてない。

英語だって日本語だって、少数民族の中でしか使われていない言語だって、その尊さは変わらない。

旅って、そういうことも語りかけてくれる。

だから旅って面白い。

明日は東洋人街に行ってくるぜ。


2013年5月17日 サンパウロの安宿「鹿児島県人会館」にて

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