2014年4月25日。
※オリエンタルな雰囲気が漂うサラエボの旧市街。でも残念なことに、ここでも「チナ!」と叫ばれてしまうのだ。
《西ヨーロッパではそんなことはなかったのだが、東ヨーロッパに入って再び増えてきたのが『道を歩けば「チナ!」の舞』(笑)。ちょっと思うんですよ、冷やかしや冗談じゃなく、この「チナ!」を考える必要はあるんじゃないかと・・・!》
僕は以前、西ヨーロッパの「心地よい無視」について書いたことがある。僕らのことを誰も特別視することなく、放っておいてくれると。
でもですね、東に来るとそうでもないんですよ。始まるんですよ、またあの面倒臭い「チナ!」が!
僕ですね、ちょっと考えたいんです、この現状を。僕は日本人だから、「チナ!」と言われると2つの感情が沸き起こるんです。1つは「俺は中国人じゃねぇ!間違えんな!」という思い、そしてもう1つは「アジア人をバカにしてんじゃねぇ!」という思いだ。
思い返してみると、僕メッチャこのネタでブログ書いてるんですよね(笑)。でもですね、本当に凄いんですよ!「チナ!」って言われる頻度って!特に中米やアフリカを旅された方なら、僕の気持ちが分かっていただけると思うんです。
そこで考えたいんです。例えばここで「ま、チナ!ってのは中国人のことだし、間違われるのちょっと嫌だけど放っとけばいいや」とするのか、それとも「ここまでチナ!が凄いのって何でなんだ?本当の理由は何なんだ?」と考えるか。僕は少しばかり環状を抜きにして、後者で考えたい。
※こんな可愛いコが無邪気に話し掛けてくる反面、「チナ!」と通りすがりに言ってくるガキンチョも少なくないコソボ。
とカッコつけたところで・・・正直本当の理由は分からないんですよ、どうしてここまで「チナ!」と言わるのか。
でもまず言えるのは、「チナ!」は確実に良い意味ではないということ。何故ならその言葉と一緒に石を投げられたり、唾を吐かれたりしたことは何度もある。これはけっこう心に堪えるものだ。実際やられると辛いですよ・・・。
では何故「チナ!」なのか?東洋人の顔を一括りにして「チナ」になっているのであろうが、そこでしかしだ。もしここで日本人が世界各国で反日感情を持たれるような所業をしてきたとしたら、彼らの言葉は「チナ」ではなく「ジャポン」になっているはずだと僕は思う。
確かに絶対数としては圧倒的に中国人が多いので、そういう意味で「チナ」になるという面もあるのであろう。しかし経済的な見地から言えば、世界各国へODA等の援助を多く、そして早い時期から行っているのは日本であり、もしその時に問題ばかり起こしていれば、今日の蔑称は「ジャポン」になったのかもしれない。
しかしそうではない。彼らは「チナ!」と叫んで石を投げてくる。「ジャポン」と言って石を投げてはこない。ということはここ数年、いや数十年の中国の所業に問題があるという1つの証拠なのではないだろうか。もしそうだとしたら、僕たち日本人はそれを1つの「反面教師」として、大いに参考にできるのではないだろうか。
日本にいても、そして現地でも耳にする一番の理由がこれ。
「中国人の開発は現地の人を雇わない。中国から中国人を連れてきて働かせる。つまりは現地に何も雇用が生まれない。だから反発が生まれる。」
そして、
「中国の作るものはとにかく品質が悪い。安いけど、あっという間に壊れる。」
さらに、
「中国人は現地の文化や風習を尊重しない。自分たちだけのコミュニティーを形成し、自分たちだけでまとまろうとする。」
現地の人と話していても、あるいは現地に在住する日本人と話していても、だいたいこのような話を耳にする。
僕は今はただの旅人だしこの話が真実かどうかを確たる証拠を持って論じることは出来ないけど、これほどまでに世界中あちこちで同じような話を聞くというのは、やはり1つの価値があるのではないだろうか。
そしてもう1つ面白いのは「「チナ!」の嵐が起きるのは、ほぼ100%と言っていいであろう、いわゆる発展途上国でのことなのだ。
ヨーロッパを西から東へ移動すると、まさにそのことを感じる。あくまで現代の資本主義的な視点であるが、一般的には西ヨーロッパの方が経済的には豊かであって、東へ行くにつれて貧しくなってくる。
すると、その東へ向かうにつれて「チナ!」が始まるのだ。ちなみにいわゆる先進国であるフランスやドイツ、イギリスなどの西ヨーロッパ、そしてアメリカでは、「チナ!」などと言われたことはない。ここもとても興味深い。
一概に言えるものではないと思うが、概して「先進国」と言われている国の方が教育も進んでいる。だから当然人種や民族、宗教の違いに対する接し方についても教育が進んでいると考えるのが自然であろう。だからなのであろうか、そのような国では「チナ!」はないのだ。
※僕が泊まった宿をはじめ、本当に良い人ばかりだったマケドニアだけど、やっぱり通りすがりに「チナ!」は何度か叫ばれた・・・。
1つの理由として教育があるとすると、もう1つは述べてきたとおり「経済」がその理由として考えられる。事実として、近年急激に経済力を上げてきている中国は、世界各地に援助(?)の手を差し伸べているのだ。(あえて「?」を付けましたが・・・。)
7~8年前に初めてアフリカに行ったとき、僕はマジでビビった。そこかしこに「China」の看板があったからだ。「これほどまでに中国は今アフリカに進出しているのか・・・。」と、身に染みて感じたのを覚えている。
しかし今、それらの国々から「チナ!」と叫ばれ石を投げられる。これは注目すべき事実なのではないだろうか。
誤解を招くと嫌なので改めて申しておきますが、僕は別に中国の悪口を言っているのではありません。僕がこの旅の中で経験してきた事実、そして耳にする現地の人の話などから、客観的に考えているのです。
ここまでの文章を読んでいただいて、中には「あれ?南米は?」と思われた方もいらっしゃるのではないだろうか。アルゼンチンやチリでは、全く「チナ!」はなかった。そしてブラジルやペルー、ボリビアなどでは、逆に「日本人ということで」歓迎されるくらいなのだ。
そこには次のような背景があると聞いた。南米各地には、中国人より遥かに早く多くの日本人が移住した。そして農業の基礎を固め現地の方に伝授したり、また日本人そのものの振る舞いが評価されたりして、アジア人は日本人と見られることが多く、そして概して印象が良いのだ、と。
繰り返すが、僕はだからと言って「日本人は凄いんだ!」などと傲慢をかましたいのではない。客観的に考えて、近年中国が手を伸ばしている地域、特にアフリカや中米、そして東欧などで、「チナ!」多いという事実を考えたいのだ、僕の経験を踏まえて。
合理的に考えて、やはり今の中国の「やり方」には多くの問題があるのであろう。それはニュースでも報道されているが、僕がここで論じたいのは、何より「僕自身が現地を見て感じてきた旅の経験を踏まえて」述べているという点だ。これは貴重な経験だと僕は自負している。
僕は別に、中国という国を貶めたいのではない。棒は別に、日本という国を持ちあげたいのではない。冷静に「チナ!の嵐から考えて、今の中国の在り方を考えたいのだ。
そして恐れなければいけないと思う。近年これほどまでに「チナ!」を拡大している中国、そして「チナ!」がどんなにあろうとも、そんなのお構いなしに拡大し続ける中国の今を。これは「経験」からではなく、報道等からの意見ですが。
都市伝説的ではあるのだが、僕は先日2050年の中国の国家戦略として描かれた世界地図を目にした。それは恐るべきことに、信じられないほど広範囲が「中国の領土」として描かれていた。
それが本当に中国の政府機関が考えたものかどうかは分からないけど、僕は思った。「ホントにこう考えているかもしれないって、有り得るよなぁ・・・。」と。
これから僕はアジア圏に入る。果たしで「チナ!」に関しては、どんな状況が待っているのであろうか。
いずれにしても、東アジアの現状は近年大きく動きつつある。僕たちは1人1人が日本人として、マジで真剣に考えなければいけない時なのであろう。
※こんなに温かく接してくれる人もたくさんいる。でも、やっぱり「チナ!」はあるんですよね・・・。
2014年4月25日。メッチャ多国籍でメッチャ賑やかな、ブルガリアの首都ソフィアの安宿にて。
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※オリエンタルな雰囲気が漂うサラエボの旧市街。でも残念なことに、ここでも「チナ!」と叫ばれてしまうのだ。
《西ヨーロッパではそんなことはなかったのだが、東ヨーロッパに入って再び増えてきたのが『道を歩けば「チナ!」の舞』(笑)。ちょっと思うんですよ、冷やかしや冗談じゃなく、この「チナ!」を考える必要はあるんじゃないかと・・・!》
僕は以前、西ヨーロッパの「心地よい無視」について書いたことがある。僕らのことを誰も特別視することなく、放っておいてくれると。
でもですね、東に来るとそうでもないんですよ。始まるんですよ、またあの面倒臭い「チナ!」が!
僕ですね、ちょっと考えたいんです、この現状を。僕は日本人だから、「チナ!」と言われると2つの感情が沸き起こるんです。1つは「俺は中国人じゃねぇ!間違えんな!」という思い、そしてもう1つは「アジア人をバカにしてんじゃねぇ!」という思いだ。
思い返してみると、僕メッチャこのネタでブログ書いてるんですよね(笑)。でもですね、本当に凄いんですよ!「チナ!」って言われる頻度って!特に中米やアフリカを旅された方なら、僕の気持ちが分かっていただけると思うんです。
そこで考えたいんです。例えばここで「ま、チナ!ってのは中国人のことだし、間違われるのちょっと嫌だけど放っとけばいいや」とするのか、それとも「ここまでチナ!が凄いのって何でなんだ?本当の理由は何なんだ?」と考えるか。僕は少しばかり環状を抜きにして、後者で考えたい。
※こんな可愛いコが無邪気に話し掛けてくる反面、「チナ!」と通りすがりに言ってくるガキンチョも少なくないコソボ。
とカッコつけたところで・・・正直本当の理由は分からないんですよ、どうしてここまで「チナ!」と言わるのか。
でもまず言えるのは、「チナ!」は確実に良い意味ではないということ。何故ならその言葉と一緒に石を投げられたり、唾を吐かれたりしたことは何度もある。これはけっこう心に堪えるものだ。実際やられると辛いですよ・・・。
では何故「チナ!」なのか?東洋人の顔を一括りにして「チナ」になっているのであろうが、そこでしかしだ。もしここで日本人が世界各国で反日感情を持たれるような所業をしてきたとしたら、彼らの言葉は「チナ」ではなく「ジャポン」になっているはずだと僕は思う。
確かに絶対数としては圧倒的に中国人が多いので、そういう意味で「チナ」になるという面もあるのであろう。しかし経済的な見地から言えば、世界各国へODA等の援助を多く、そして早い時期から行っているのは日本であり、もしその時に問題ばかり起こしていれば、今日の蔑称は「ジャポン」になったのかもしれない。
しかしそうではない。彼らは「チナ!」と叫んで石を投げてくる。「ジャポン」と言って石を投げてはこない。ということはここ数年、いや数十年の中国の所業に問題があるという1つの証拠なのではないだろうか。もしそうだとしたら、僕たち日本人はそれを1つの「反面教師」として、大いに参考にできるのではないだろうか。
日本にいても、そして現地でも耳にする一番の理由がこれ。
「中国人の開発は現地の人を雇わない。中国から中国人を連れてきて働かせる。つまりは現地に何も雇用が生まれない。だから反発が生まれる。」
そして、
「中国の作るものはとにかく品質が悪い。安いけど、あっという間に壊れる。」
さらに、
「中国人は現地の文化や風習を尊重しない。自分たちだけのコミュニティーを形成し、自分たちだけでまとまろうとする。」
現地の人と話していても、あるいは現地に在住する日本人と話していても、だいたいこのような話を耳にする。
僕は今はただの旅人だしこの話が真実かどうかを確たる証拠を持って論じることは出来ないけど、これほどまでに世界中あちこちで同じような話を聞くというのは、やはり1つの価値があるのではないだろうか。
そしてもう1つ面白いのは「「チナ!」の嵐が起きるのは、ほぼ100%と言っていいであろう、いわゆる発展途上国でのことなのだ。
ヨーロッパを西から東へ移動すると、まさにそのことを感じる。あくまで現代の資本主義的な視点であるが、一般的には西ヨーロッパの方が経済的には豊かであって、東へ行くにつれて貧しくなってくる。
すると、その東へ向かうにつれて「チナ!」が始まるのだ。ちなみにいわゆる先進国であるフランスやドイツ、イギリスなどの西ヨーロッパ、そしてアメリカでは、「チナ!」などと言われたことはない。ここもとても興味深い。
一概に言えるものではないと思うが、概して「先進国」と言われている国の方が教育も進んでいる。だから当然人種や民族、宗教の違いに対する接し方についても教育が進んでいると考えるのが自然であろう。だからなのであろうか、そのような国では「チナ!」はないのだ。
※僕が泊まった宿をはじめ、本当に良い人ばかりだったマケドニアだけど、やっぱり通りすがりに「チナ!」は何度か叫ばれた・・・。
1つの理由として教育があるとすると、もう1つは述べてきたとおり「経済」がその理由として考えられる。事実として、近年急激に経済力を上げてきている中国は、世界各地に援助(?)の手を差し伸べているのだ。(あえて「?」を付けましたが・・・。)
7~8年前に初めてアフリカに行ったとき、僕はマジでビビった。そこかしこに「China」の看板があったからだ。「これほどまでに中国は今アフリカに進出しているのか・・・。」と、身に染みて感じたのを覚えている。
しかし今、それらの国々から「チナ!」と叫ばれ石を投げられる。これは注目すべき事実なのではないだろうか。
誤解を招くと嫌なので改めて申しておきますが、僕は別に中国の悪口を言っているのではありません。僕がこの旅の中で経験してきた事実、そして耳にする現地の人の話などから、客観的に考えているのです。
ここまでの文章を読んでいただいて、中には「あれ?南米は?」と思われた方もいらっしゃるのではないだろうか。アルゼンチンやチリでは、全く「チナ!」はなかった。そしてブラジルやペルー、ボリビアなどでは、逆に「日本人ということで」歓迎されるくらいなのだ。
そこには次のような背景があると聞いた。南米各地には、中国人より遥かに早く多くの日本人が移住した。そして農業の基礎を固め現地の方に伝授したり、また日本人そのものの振る舞いが評価されたりして、アジア人は日本人と見られることが多く、そして概して印象が良いのだ、と。
繰り返すが、僕はだからと言って「日本人は凄いんだ!」などと傲慢をかましたいのではない。客観的に考えて、近年中国が手を伸ばしている地域、特にアフリカや中米、そして東欧などで、「チナ!」多いという事実を考えたいのだ、僕の経験を踏まえて。
合理的に考えて、やはり今の中国の「やり方」には多くの問題があるのであろう。それはニュースでも報道されているが、僕がここで論じたいのは、何より「僕自身が現地を見て感じてきた旅の経験を踏まえて」述べているという点だ。これは貴重な経験だと僕は自負している。
僕は別に、中国という国を貶めたいのではない。棒は別に、日本という国を持ちあげたいのではない。冷静に「チナ!の嵐から考えて、今の中国の在り方を考えたいのだ。
そして恐れなければいけないと思う。近年これほどまでに「チナ!」を拡大している中国、そして「チナ!」がどんなにあろうとも、そんなのお構いなしに拡大し続ける中国の今を。これは「経験」からではなく、報道等からの意見ですが。
都市伝説的ではあるのだが、僕は先日2050年の中国の国家戦略として描かれた世界地図を目にした。それは恐るべきことに、信じられないほど広範囲が「中国の領土」として描かれていた。
それが本当に中国の政府機関が考えたものかどうかは分からないけど、僕は思った。「ホントにこう考えているかもしれないって、有り得るよなぁ・・・。」と。
これから僕はアジア圏に入る。果たしで「チナ!」に関しては、どんな状況が待っているのであろうか。
いずれにしても、東アジアの現状は近年大きく動きつつある。僕たちは1人1人が日本人として、マジで真剣に考えなければいけない時なのであろう。
※こんなに温かく接してくれる人もたくさんいる。でも、やっぱり「チナ!」はあるんですよね・・・。
2014年4月25日。メッチャ多国籍でメッチャ賑やかな、ブルガリアの首都ソフィアの安宿にて。
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10年前に旅をしていたときは、こういうのなかったですからね。
ここ最近の中国の急進的な発展(?←笑)で、
世界的に反感買ってるんだよなって理解できます。
だって、人として何か欠けている人多いもん(笑)
おれら、これを広めていくことが大切かもしれないね。
名刺に書いてあるメールアドレスに写真を送りましたが、何故かスパンメール扱いで戻ってきます。
後日、別の方法でメールを送ります。
中国の存在は、本当に色々な意味で脅威ですよね。それをどう捉えるか・・・。他人事として笑っていられる問題じゃないですし、すぐ隣の国ですからね。どうなることうやら・・・。
はい、広めていくことは大事だと思いますよ!旅をしていると当たり前の話のことも、日本にいたら当たり前じゃないことってたくさんありますしね。
しかし中国、ホントにどういう状態になっていくんですかね。。。
短い時間でしたが、モスタルでお話できてとても楽しかったです。ありがとうございました!
あれ?メール送れないでしょうか・・・?
こちらは全てのメールを受け取れるようになっているのですが・・・?
申し訳ありません、再度ご連絡いただけたら有り難いです。
どうぞよろしくお願い致します。