ここ何日か、福岡でも雪がちらついた。
なんか街で見る雪は変な感じがした。
『リアル』という漫画を借りてきた。
これは『スラムダンク』や『バガボンド』を書いた井上雄彦さんの作品のひとつ。
3人の高校生が主人公で、それぞれつながりを持っている3人なんだけど。
ひとりはあるナンパした女の子を二度と歩けなくさせてしまった、言わば加害者。
ひとりは昔短距離ですばらしい脚力を見せていた絶頂の中、
骨肉腫(骨のがん)が発覚し片足を切断し車いす生活になった者。
ひとりはある程度何もかも(容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能)人より優れていた、
が、ちと性格悪し、な奴が事故によって脊髄損傷、二度と歩けなくなった者。
そんな3人の生きる毎日を、リアルを見せてくれるんだけど。
いまの自分だからこそぐっときたのかもしれない。
漫画は面白いのだけど、それどころか井上さんってほんとにすごい、すばらしいと思わせる。
障害者の苦悩、加害者の苦悩、それぞれが苦しんでもがいてもがいて、
そんな中自分の生きる道を見つけようと必死で一生懸命な姿に感動して、
自分もこんなふうに生きていきたい、と思う。
障害者だからとか実は関係ない。
関係ないなんて簡単には決して言えないのだけど、それが問題ではない。
もっと深いところの話。こころの話だ。
どうやって自分は生きていきたいのか、
今の自分の何がだめなのか、いけないと思うのか、
誰かにとって自分はどうありたいのか、
私と全く同じだ、何も変わらない。
この漫画の中でドキッとしたところ、、
「気に入らねえ環境だろうと俺にとっちゃそれが大切な一部分」
「死ぬまで続く俺の道の、大切な一部分と気づいたからだ」
だから、いまクソみたいな職場でもそれをがんばらないでいつがんばるんだ、
その今だって自分の大切な一部分なのに、、。
もっと言ったら、その一部分があっていまの自分がいる。
どんなことでも小さなことでもそれがすぐ次のいまの自分に必ずつながっている。
その自分をちゃんと自分しないでいつ、自分をするんだよ!
みたいなとこかな。
ぐっとくるなぁ。
いまの自分にとってとっても大きく心に響いてくることばだ。
そんで背中を押してもらえるようなことばでもある。
『バガボンド』といい、この『リアル』といい、最高だ。
井上さんは大好きな表現者でもあり、メッセンジャーでもある。
そんな感動しているいまの私でございます。
そのいまの私も「いつかつながることだけは確かだ」。
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