徘徊症状のある91歳の男性が列車にはねられ死亡した事故で、裁判所は遺族に、鉄道会社への損害賠償の支払いを命じた。
少しでも人間的感情があるなら、介護にあたった遺族への賠償金支払いは
介護の劣悪化に結びつくと知るだろう。
老人の希望は、ピンピンコロリが理想だそうだ。健康な老後は誰しもが
望む事であるが、適わぬ事も、多くの人が熟知している。病、老、死は
誰もが経験する関門である。如何様にしても死は免れ得ない。
関西電力大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じた福井地裁の判決
電気料金が3月、そして6月と上昇すると伝え聞く。負担は国民の支払いが
大部分を占める。しかも、地域電力会社の経営状態により、電気と言う
国家の血液に似たインフラは異なった形態をたどる。
国のエネルギー政策を地方裁判所が判定する妥当性があるかも疑問である。脱原発を小泉、細川、菅などの元首相が推進する状況には、首相の
権威も自覚も随分と劣化したものと述解せずにはいられない。
横浜地裁の厚木基地を使用する海上自衛隊機の夜間飛行差し止めの判決
法的判断の実効性の無い判決は、アメリカ軍の飛行停止が無ければ何の
効果も無い。
自衛隊機の夜間運行を停止する事で、得られる利点は少ないと考える。
【産経抄】
裁判官が日本を滅ぼす 5月23日
2014.5.23 03:06 [産経抄]
徘徊(はいかい)症状のある91歳の男性が列車にはねられ死亡した事故で、裁判所は遺族に、鉄道会社への損害賠償の支払いを命じた。何度かコラムで触れた裁判は、日本の裁判官の「典型的な病理が表れている」そうだ。
▼『裁判官が日本を滅ぼす』との著書もあるノンフィクション作家の門田隆将(りゅうしょう)さんが、ブログでコメントしていた。事故は、24時間介護している妻がまどろむ間に男性が家を出て起きた。裁判官はそんな事情に踏み込まなかった。他の裁判でも時にとんでもない判決が出るのは、やはり「事情」が排除されるからだという。
▼関西電力大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じた福井地裁の判決にも、同じ「病理」が見える。定期検査のために現在停止中の原発の再稼働をめぐっては、原子力規制委員会が、「世界一厳しい」といわれる、新たな規制基準に基づいて審査中だった。
▼原発の運転停止がもたらすのは、多額の貿易赤字だけではない。電気料金の値上がりによって、廃業に追い込まれる中小企業も少なくない。判決は、そうした「事情」をまったく無視したものだ。そもそも判決文は、百パーセントの安全がなければ、原発の運転を認めないとしか読めない。「科学」否定の暴論である。
▼同じ日に横浜地裁が言い渡した、厚木基地を使用する海上自衛隊機の夜間飛行差し止めの判決も、首をかしげる内容だ。すでに夜間の飛行を原則自粛している自衛隊にさらなる足かせをはめれば、救難派遣や不審船の警戒活動に支障が出るのは目に見えている。
▼それでいて、騒音の大半を引き起こす米軍機の飛行差し止めは退けたから、周辺住民の騒音被害の軽減にはつながらない。こんな判決が続けば、本当に日本は滅びてしまう。
少しでも人間的感情があるなら、介護にあたった遺族への賠償金支払いは
介護の劣悪化に結びつくと知るだろう。
老人の希望は、ピンピンコロリが理想だそうだ。健康な老後は誰しもが
望む事であるが、適わぬ事も、多くの人が熟知している。病、老、死は
誰もが経験する関門である。如何様にしても死は免れ得ない。
関西電力大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じた福井地裁の判決
電気料金が3月、そして6月と上昇すると伝え聞く。負担は国民の支払いが
大部分を占める。しかも、地域電力会社の経営状態により、電気と言う
国家の血液に似たインフラは異なった形態をたどる。
国のエネルギー政策を地方裁判所が判定する妥当性があるかも疑問である。脱原発を小泉、細川、菅などの元首相が推進する状況には、首相の
権威も自覚も随分と劣化したものと述解せずにはいられない。
横浜地裁の厚木基地を使用する海上自衛隊機の夜間飛行差し止めの判決
法的判断の実効性の無い判決は、アメリカ軍の飛行停止が無ければ何の
効果も無い。
自衛隊機の夜間運行を停止する事で、得られる利点は少ないと考える。
【産経抄】
裁判官が日本を滅ぼす 5月23日
2014.5.23 03:06 [産経抄]
徘徊(はいかい)症状のある91歳の男性が列車にはねられ死亡した事故で、裁判所は遺族に、鉄道会社への損害賠償の支払いを命じた。何度かコラムで触れた裁判は、日本の裁判官の「典型的な病理が表れている」そうだ。
▼『裁判官が日本を滅ぼす』との著書もあるノンフィクション作家の門田隆将(りゅうしょう)さんが、ブログでコメントしていた。事故は、24時間介護している妻がまどろむ間に男性が家を出て起きた。裁判官はそんな事情に踏み込まなかった。他の裁判でも時にとんでもない判決が出るのは、やはり「事情」が排除されるからだという。
▼関西電力大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じた福井地裁の判決にも、同じ「病理」が見える。定期検査のために現在停止中の原発の再稼働をめぐっては、原子力規制委員会が、「世界一厳しい」といわれる、新たな規制基準に基づいて審査中だった。
▼原発の運転停止がもたらすのは、多額の貿易赤字だけではない。電気料金の値上がりによって、廃業に追い込まれる中小企業も少なくない。判決は、そうした「事情」をまったく無視したものだ。そもそも判決文は、百パーセントの安全がなければ、原発の運転を認めないとしか読めない。「科学」否定の暴論である。
▼同じ日に横浜地裁が言い渡した、厚木基地を使用する海上自衛隊機の夜間飛行差し止めの判決も、首をかしげる内容だ。すでに夜間の飛行を原則自粛している自衛隊にさらなる足かせをはめれば、救難派遣や不審船の警戒活動に支障が出るのは目に見えている。
▼それでいて、騒音の大半を引き起こす米軍機の飛行差し止めは退けたから、周辺住民の騒音被害の軽減にはつながらない。こんな判決が続けば、本当に日本は滅びてしまう。