ゴキブリほいほいならぬ、民主党ほいほいに引っ掛かった。これは衆目の見るところ一致している。
「共産党と組む」という櫻井氏の事実誤認も、と言うなら、共産党に民主党が飲み込まれると言う事実認識も御否定なさるのですな。
共産党と組まないなら即座に否定した事実が必要ですが、その事実を証明できますかね。
※民主党政権期間は2009年(平成21年)9月16日~2012年(平成24年)1月13日
平成15年5月の読売新聞と「中央公論」17年7月号 つまり、外務大臣になる以前であり、
より悪質な公述と言いえる訳です。
櫻井よし子氏が言った、「岡田さんはかつて、集団的自衛権は必要ですと、民主党政権の外務大臣として言った人が、」とは、岡田氏の民主党政権内での最高位を述べた訳で、外務大臣が述べたと言うとり方には御幣がある。岡田とはそこいらの只の人とは違うのだと述べたとも取れる。外務大臣歴任中に言ったと言うとり方は誤解であるかも。
事実は、9月14日の参院平和安全法制特別委員会で 佐藤正久議員が例示して質問したとおりである。
http://www.sankei.com/politics/news/150915/plt1509150027-n1.html
> 佐藤氏は、岡田氏の発言が掲載された平成15年5月の読売新聞と「中央公論」17年7月号、野田佳彦元首相の著書「民主の敵」から発言を抜き出してパネルに示した。佐藤氏の求めに応じ、石川博崇防衛政務官がパネルを読み上げた。
「日本を防衛するために活動している米軍が攻撃された場合、日本に対する行為と見なし、日本が反撃する余地を残すのは十分合理性がある。今の憲法は全ての 集団的自衛権の行使を認めていないとは言い切っておらず、集団的自衛権の中身を具体的に考えることで十分整合性を持って説明できる」(岡田氏、読売新聞)
「仮に集団的自衛権を憲法なり、法律なりで認めるとしてもきちんと制限を明示したほうがよいだろう。いずれにせよ、より具体的な形で議論すべきだ。最後にはその時々のリーダーが政治生命をかけて決断しなければならない」(岡田氏、中央公論)
「いざというときは集団的自衛権の行使に相当することもやらざるを得ないことは、現実に起きうるわけです。ですから、原則としては、やはり認めるべ きだと思います。認めた上で乱用されないように、歯止めをかける手段をどのように用意しておくべきかという議論が大切になってくるわけです」(野田氏、著 書) <
(同じ産経新聞の記事で)
>岡田氏 が米艦防護は個別的自衛権や警察権で対応できると主張を変えたことについて「外形上、他国防衛を集団的自衛権でなく個別的自衛権で行うのは危険だ」と切り 捨てた。
9月15日の羽田参議院幹事長の弁明は次の通りで、弁明とは言えない代物である。
http://blogos.com/article/134035/
> しかしその実態は岡田代表の発言の一部を抜粋し、歪曲・引用したものである点について説明
文中のコメント、yahoo user 691c9 氏が言っているように集団的自衛権を個別的自衛権と曲解している。
個別的自衛権の拡張論のほうが弊害は大きいと考えるのが通常の思考です。
http://blogos.com/article/134487/
yahoo user 691c9
>「ただ、日本を守るため公海上に展開している米軍艦艇が攻撃された場合という限られたケースなので、むしろ個別的自衛権の範囲を拡張したと考えた方がいい。集団的自衛権という言葉を使わない方がいい」
>と、結論は集団的自衛権ではなくて、個別的自衛権の拡張という形で対応すべきと述べているのです。
「日本を守るため公海上に展開している米軍艦艇が攻撃された場合」というのは集団的自衛権ではないのかというだけの話。
集団的自衛権という言葉を使いたくないから「個別的自衛権の拡張」と言い換えるというのなら単ある言葉遊びであり「集団的自衛権の行使を認めている」
なんてのよりはるかに問題があるものだと思いますけどね。
2015年09月15日 17:31の記事も、2015年09月17日 13:37 の岡田氏自身による弁明も、
集団的自衛権を認めていると言う認識を覆すには至らず、より悪質な個別的自衛権の拡張と言う
事態を明らかにしている。集団的自衛権と言うべき所を、個別的自衛権と言い換えるなど、
政治家としてしてはならない悪弊であろうと、申し上げている。従って、岡田氏自身の弁明は、
更に問題を含んでいると申し上げている。
記事
民主党
2015年09月15日 17:31
羽田参院幹事長、佐藤自民党安保特理事のいい加減な委員会審議を批判
http://blogos.com/article/134035/
羽田雄一郎参院幹事長は15日午後、国会内で定例記者会見を開き、安保法案をめぐる国会審議について言及した。
昨日14日の参院安保特別委員会の質疑のなかで自民党の佐藤議員が岡田克也代表の過去の発言を取り上げ、集団的自衛権の行使を容認していたかのような指 摘を行ったことに関して、「テレビ入りの審議のなかで、フリップまで出して一方的に語った。国民に不安を、誤解を与えるようなことを行っている」と指摘。 しかしその実態は岡田代表の発言の一部を抜粋し、歪曲・引用したものである点について説明した。
佐藤議員が引用した岡田代表の発言は、2003年5月3日の読売新聞朝刊に掲載された記事であり、岡田代表は記事で「集団的自衛権は非常に幅広い概念 だ。第三国が米国と戦争になった時、日本が出かけて行って武力行使をするのは憲法を逸脱している。米国本土が攻撃された場合も憲法上は問題だ。ただ、日 本を防衛するために活動している米軍が攻撃された場合、日本に対する行為と見なし、日本が反撃する余地を残すのは十分合理性がある。今の憲法は、すべての 集団的自衛権の行使を認めていないとは言い切っておらず、集団的自衛権の中身を具体的に考えることで十分整合性を持って説明できる。ただ、日本を守るため公海上に展開している米軍艦艇が攻撃された場合という限られたケースなので、むしろ個別的自衛権の範囲を拡張したと考えた方がいい。集団的自衛権という言葉は使わない方がいい」と発言した。
ところが佐藤議員は赤字部分のみを取り上げて、岡田代表が集団的自衛権を容認しているような指摘を行ったこと(下記ダウンロード参照)を羽田参院幹事長 は説明。ここでは、そもそもは後の発言こそが重要だとの認識を羽田参院幹事長は示し、「『個別的自衛権の範囲を拡張したと考えた方がいい』『集団的自衛権 という言葉は使わない方がいい』というところまではっきりと言っているわけで、一部を切り取って、あたかも集団的自衛権の行使を岡田代表が容認しているよ うな取り上げ方をした。自分たちが(安保法案について)整合性がとれていないなかで、あせっていい加減な議論を積み上げようとしているとしか見えない」と 批判した。
記事
岡田克也
2015年09月17日 13:37
自民筆頭理事の国会質問
http://blogos.com/article/134487/
月曜日(9月14日)の参議院の安保法制特別委員会で、自由民主党の筆頭理事である佐藤正久議員が、私の2003年、10年以上前の読売新聞における対談での発言を部分的に切り取って、「岡田代表も集団的自衛権の行使を認めている」という発言をしました。
委員会という場での発言です。私のホームページに対談の全文を載せていますので、是非ご覧いただきたいと思いますが、この発言で、私が申し上げたのは3つです。
まず最初に、
「集団的自衛権は非常に幅広い概念で、その中で、米国本土が攻撃された場合など、これは憲法上は問題である」
ということを申し上げたうえで、次の2段目で申し上げたのが、佐藤さんはそこだけを引用されたのですが、
「日本を防衛するために活動している米軍が攻撃された場合、日本に対する行為と見なし、日本が反撃する余地を残すのは十分合理性がある」
こういうことを申し上げたわけです。
「集団的自衛権の中身を具体的に考えることで十分整合性を持って、憲法との関係を説明できる」という部分だけを佐藤さんは取り上げて、私が集団的自衛権の行使を部分的に認めていると言われたのです。
しかし、そのあと続きがありまして、同じ発言の中で、私が述べているのは、
「ただ、日本を守るため公海上に展開している米軍艦艇が攻撃された場合という限られたケースなので、むしろ個別的自衛権の範囲を拡張したと考えた方がいい。集団的自衛権という言葉を使わない方がいい」
と、結論は集団的自衛権ではなくて、個別的自衛権の拡張という形で対応すべきと述べているのです。
最後の結論の部分を切り取って、その真ん中の部分だけを強調し、私の発言の自分に都合のいい所だけを取り出したというのは、まさしく捏造(ねつぞう)であり、自由民主党の筆頭理事として、無責任な態度だと言わざるを得ません。
是非ホームページをご覧いただきたいと思います。
▼読売新聞 与野党4幹事長・憲法座談会(2003年5月3日朝刊)
抜粋→ http://www.katsuya.net/20150917_yomiuri.html
全文→ http://www.katsuya.net/opinion/2003/05/post-77.html
IWJ Independent Web Journal
2015/09/28 「岡田代表が集団的自衛権を容認」!? 櫻井よしこ氏の”デマ(?)発言”に民主党が質問状! NHK「日曜討論」での発言を「事実無根」として訂正・謝罪を要求!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/267609
ジャーナリスト・櫻井よしこ氏が、2015年9月27日放送のNHK「日曜討論」に出演し、「虚偽」の情報で民主党批判を展開した。
櫻井氏は番組内で、「岡田さんはかつて、集団的自衛権は必要ですと、民主党政権の外務大臣として言った人が、いまは必要ありませんと180度変 わって、民主党が共産党と組むというのは、かつての自民党と社会党のことを思っても、(中略)それこそ国民を馬鹿にしていることだと思います」と発言し た。
これに対し民主党は翌29日、櫻井氏に質問状を発出し、「岡田代表が外務大臣として『集団的自衛権は必要』と述べた事実はありません。したがって、『180度変わった』ということもありません」と反論。さらに、「共産党と組む」という櫻井氏の事実誤認も指摘した。
民主党は「『日曜討論』における櫻井氏の発言は事実無根であり、公共放送の場を借りて、何ら根拠なく野党第一党の代表を批判し、視聴者・国民に重 大な誤解を与えたことは、看過できない」と抗議し、「貴殿は発言を撤回・訂正し、岡田代表及び民主党に謝罪すべきではないでしょうか」と迫った。
「『日曜討論』における櫻井氏の発言は事実無根であり、看過できない」
2015年9月28日
NHK『日曜討論』における櫻井よしこ氏の発言について
民主党役員室長
近藤洋介
昨日のNHK『日曜討論』の中で、出演者の一人である櫻井よしこ氏は、「岡田さんはかつて、集団的自衛権は必要ですと、民主党政権の外務大臣とし て言った人が、いまは必要ありませんと180度変わって、民主党が共産党と組むというのは、かつての自民党と社会党のことを思っても、(中略)それこそ国 民を馬鹿にしていることだと思います」と発言しました。
しかし、岡田代表が外務大臣として「集団的自衛権は必要」と述べた事実はありません。したがって、「180度変わった」ということもありません。 また、櫻井氏は「民主党が共産党と組む」と明言しましたが、岡田代表は記者会見等で、共産党との連立政権は「ハードルが高く、果たして現実的なのか」と否 定的な考えを示したうえで、「政策が一致していないと国民にとって困ったことになる」と述べています。
以上のとおり、『日曜討論』における櫻井氏の発言は事実無根であり、公共放送の場を借りて、何ら根拠なく野党第一党の代表を批判し、視聴者・国民に重大な誤解を与えたことは、看過できないと考えています。
なお、櫻井氏には質問状を発出し、発言の根拠を示すよう求めています(別紙参照)。
以上
櫻井よしこ氏へ質問状「発言を撤回・訂正し、岡田代表及び民主党に謝罪を」
(別紙)
2015年9月28日
国家基本問題研究所
理事長 櫻井よしこ殿
民主党役員室長 近藤洋介
NHK『日曜討論』における貴殿の発言について
貴殿は、昨日のNHK『日曜討論』の中で、「岡田さんはかつて、集団的自衛権は必要ですと、民主党政権の外務大臣として言った人が、いまは必要あ りませんと180度変わって、民主党が共産党と組むというのは、かつての自民党と社会党のことを思っても、(中略)それこそ国民を馬鹿にしていることだと 思います」と発言しました。
しかし、これらの発言は何ら根拠がなく、公共放送の場を借りて野党第一党の代表を批判し、視聴者・国民に重大な誤解を与えるものです。つきましては、以下3点お訊ねしますので、9月30日までに書面でご回答願います。
1. 岡田代表が外務大臣として「集団的自衛権は必要」と述べた事実はありません。したがって、「180度変わった」ということもありません。貴殿は何を根拠に、「集団的自衛権は必要ですと、民主党政権の外務大臣として言った」と明言したのでしょうか。
2. 共産党との連立政権について、岡田代表は記者会見等で、「ハードルが高く、果たして現実的なのか」と否定的な考えを示したうえで、「政策が一致し ていないと国民にとって困ったことになる」と述べています。貴殿は自民党と社会党の連立政権を例に引いたうえで、「民主党が共産党と組む」と発言しました が、これは、民主党と共産党が連立を組むことが決まっているかのような誤解を視聴者・国民に与えるものです。貴殿は何を根拠に、「民主党が共産党と組む」 と明言したのでしょうか。
3. 以上のとおり、『日曜討論』における貴殿の発言は事実無根であると考えますが、そうであれば、貴殿は発言を撤回・訂正し、岡田代表及び民主党に謝罪すべきではないでしょうか。貴殿のご見解を伺います。
以上
「共産党と組む」という櫻井氏の事実誤認も、と言うなら、共産党に民主党が飲み込まれると言う事実認識も御否定なさるのですな。
共産党と組まないなら即座に否定した事実が必要ですが、その事実を証明できますかね。
※民主党政権期間は2009年(平成21年)9月16日~2012年(平成24年)1月13日
平成15年5月の読売新聞と「中央公論」17年7月号 つまり、外務大臣になる以前であり、
より悪質な公述と言いえる訳です。
櫻井よし子氏が言った、「岡田さんはかつて、集団的自衛権は必要ですと、民主党政権の外務大臣として言った人が、」とは、岡田氏の民主党政権内での最高位を述べた訳で、外務大臣が述べたと言うとり方には御幣がある。岡田とはそこいらの只の人とは違うのだと述べたとも取れる。外務大臣歴任中に言ったと言うとり方は誤解であるかも。
事実は、9月14日の参院平和安全法制特別委員会で 佐藤正久議員が例示して質問したとおりである。
http://www.sankei.com/politics/news/150915/plt1509150027-n1.html
> 佐藤氏は、岡田氏の発言が掲載された平成15年5月の読売新聞と「中央公論」17年7月号、野田佳彦元首相の著書「民主の敵」から発言を抜き出してパネルに示した。佐藤氏の求めに応じ、石川博崇防衛政務官がパネルを読み上げた。
「日本を防衛するために活動している米軍が攻撃された場合、日本に対する行為と見なし、日本が反撃する余地を残すのは十分合理性がある。今の憲法は全ての 集団的自衛権の行使を認めていないとは言い切っておらず、集団的自衛権の中身を具体的に考えることで十分整合性を持って説明できる」(岡田氏、読売新聞)
「仮に集団的自衛権を憲法なり、法律なりで認めるとしてもきちんと制限を明示したほうがよいだろう。いずれにせよ、より具体的な形で議論すべきだ。最後にはその時々のリーダーが政治生命をかけて決断しなければならない」(岡田氏、中央公論)
「いざというときは集団的自衛権の行使に相当することもやらざるを得ないことは、現実に起きうるわけです。ですから、原則としては、やはり認めるべ きだと思います。認めた上で乱用されないように、歯止めをかける手段をどのように用意しておくべきかという議論が大切になってくるわけです」(野田氏、著 書) <
(同じ産経新聞の記事で)
>岡田氏 が米艦防護は個別的自衛権や警察権で対応できると主張を変えたことについて「外形上、他国防衛を集団的自衛権でなく個別的自衛権で行うのは危険だ」と切り 捨てた。
9月15日の羽田参議院幹事長の弁明は次の通りで、弁明とは言えない代物である。
http://blogos.com/article/134035/
> しかしその実態は岡田代表の発言の一部を抜粋し、歪曲・引用したものである点について説明
文中のコメント、yahoo user 691c9 氏が言っているように集団的自衛権を個別的自衛権と曲解している。
個別的自衛権の拡張論のほうが弊害は大きいと考えるのが通常の思考です。
http://blogos.com/article/134487/
yahoo user 691c9
>「ただ、日本を守るため公海上に展開している米軍艦艇が攻撃された場合という限られたケースなので、むしろ個別的自衛権の範囲を拡張したと考えた方がいい。集団的自衛権という言葉を使わない方がいい」
>と、結論は集団的自衛権ではなくて、個別的自衛権の拡張という形で対応すべきと述べているのです。
「日本を守るため公海上に展開している米軍艦艇が攻撃された場合」というのは集団的自衛権ではないのかというだけの話。
集団的自衛権という言葉を使いたくないから「個別的自衛権の拡張」と言い換えるというのなら単ある言葉遊びであり「集団的自衛権の行使を認めている」
なんてのよりはるかに問題があるものだと思いますけどね。
2015年09月15日 17:31の記事も、2015年09月17日 13:37 の岡田氏自身による弁明も、
集団的自衛権を認めていると言う認識を覆すには至らず、より悪質な個別的自衛権の拡張と言う
事態を明らかにしている。集団的自衛権と言うべき所を、個別的自衛権と言い換えるなど、
政治家としてしてはならない悪弊であろうと、申し上げている。従って、岡田氏自身の弁明は、
更に問題を含んでいると申し上げている。
記事
民主党
2015年09月15日 17:31
羽田参院幹事長、佐藤自民党安保特理事のいい加減な委員会審議を批判
http://blogos.com/article/134035/
羽田雄一郎参院幹事長は15日午後、国会内で定例記者会見を開き、安保法案をめぐる国会審議について言及した。
昨日14日の参院安保特別委員会の質疑のなかで自民党の佐藤議員が岡田克也代表の過去の発言を取り上げ、集団的自衛権の行使を容認していたかのような指 摘を行ったことに関して、「テレビ入りの審議のなかで、フリップまで出して一方的に語った。国民に不安を、誤解を与えるようなことを行っている」と指摘。 しかしその実態は岡田代表の発言の一部を抜粋し、歪曲・引用したものである点について説明した。
佐藤議員が引用した岡田代表の発言は、2003年5月3日の読売新聞朝刊に掲載された記事であり、岡田代表は記事で「集団的自衛権は非常に幅広い概念 だ。第三国が米国と戦争になった時、日本が出かけて行って武力行使をするのは憲法を逸脱している。米国本土が攻撃された場合も憲法上は問題だ。ただ、日 本を防衛するために活動している米軍が攻撃された場合、日本に対する行為と見なし、日本が反撃する余地を残すのは十分合理性がある。今の憲法は、すべての 集団的自衛権の行使を認めていないとは言い切っておらず、集団的自衛権の中身を具体的に考えることで十分整合性を持って説明できる。ただ、日本を守るため公海上に展開している米軍艦艇が攻撃された場合という限られたケースなので、むしろ個別的自衛権の範囲を拡張したと考えた方がいい。集団的自衛権という言葉は使わない方がいい」と発言した。
ところが佐藤議員は赤字部分のみを取り上げて、岡田代表が集団的自衛権を容認しているような指摘を行ったこと(下記ダウンロード参照)を羽田参院幹事長 は説明。ここでは、そもそもは後の発言こそが重要だとの認識を羽田参院幹事長は示し、「『個別的自衛権の範囲を拡張したと考えた方がいい』『集団的自衛権 という言葉は使わない方がいい』というところまではっきりと言っているわけで、一部を切り取って、あたかも集団的自衛権の行使を岡田代表が容認しているよ うな取り上げ方をした。自分たちが(安保法案について)整合性がとれていないなかで、あせっていい加減な議論を積み上げようとしているとしか見えない」と 批判した。
記事
岡田克也
2015年09月17日 13:37
自民筆頭理事の国会質問
http://blogos.com/article/134487/
月曜日(9月14日)の参議院の安保法制特別委員会で、自由民主党の筆頭理事である佐藤正久議員が、私の2003年、10年以上前の読売新聞における対談での発言を部分的に切り取って、「岡田代表も集団的自衛権の行使を認めている」という発言をしました。
委員会という場での発言です。私のホームページに対談の全文を載せていますので、是非ご覧いただきたいと思いますが、この発言で、私が申し上げたのは3つです。
まず最初に、
「集団的自衛権は非常に幅広い概念で、その中で、米国本土が攻撃された場合など、これは憲法上は問題である」
ということを申し上げたうえで、次の2段目で申し上げたのが、佐藤さんはそこだけを引用されたのですが、
「日本を防衛するために活動している米軍が攻撃された場合、日本に対する行為と見なし、日本が反撃する余地を残すのは十分合理性がある」
こういうことを申し上げたわけです。
「集団的自衛権の中身を具体的に考えることで十分整合性を持って、憲法との関係を説明できる」という部分だけを佐藤さんは取り上げて、私が集団的自衛権の行使を部分的に認めていると言われたのです。
しかし、そのあと続きがありまして、同じ発言の中で、私が述べているのは、
「ただ、日本を守るため公海上に展開している米軍艦艇が攻撃された場合という限られたケースなので、むしろ個別的自衛権の範囲を拡張したと考えた方がいい。集団的自衛権という言葉を使わない方がいい」
と、結論は集団的自衛権ではなくて、個別的自衛権の拡張という形で対応すべきと述べているのです。
最後の結論の部分を切り取って、その真ん中の部分だけを強調し、私の発言の自分に都合のいい所だけを取り出したというのは、まさしく捏造(ねつぞう)であり、自由民主党の筆頭理事として、無責任な態度だと言わざるを得ません。
是非ホームページをご覧いただきたいと思います。
▼読売新聞 与野党4幹事長・憲法座談会(2003年5月3日朝刊)
抜粋→ http://www.katsuya.net/20150917_yomiuri.html
全文→ http://www.katsuya.net/opinion/2003/05/post-77.html
IWJ Independent Web Journal
2015/09/28 「岡田代表が集団的自衛権を容認」!? 櫻井よしこ氏の”デマ(?)発言”に民主党が質問状! NHK「日曜討論」での発言を「事実無根」として訂正・謝罪を要求!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/267609
ジャーナリスト・櫻井よしこ氏が、2015年9月27日放送のNHK「日曜討論」に出演し、「虚偽」の情報で民主党批判を展開した。
櫻井氏は番組内で、「岡田さんはかつて、集団的自衛権は必要ですと、民主党政権の外務大臣として言った人が、いまは必要ありませんと180度変 わって、民主党が共産党と組むというのは、かつての自民党と社会党のことを思っても、(中略)それこそ国民を馬鹿にしていることだと思います」と発言し た。
これに対し民主党は翌29日、櫻井氏に質問状を発出し、「岡田代表が外務大臣として『集団的自衛権は必要』と述べた事実はありません。したがって、『180度変わった』ということもありません」と反論。さらに、「共産党と組む」という櫻井氏の事実誤認も指摘した。
民主党は「『日曜討論』における櫻井氏の発言は事実無根であり、公共放送の場を借りて、何ら根拠なく野党第一党の代表を批判し、視聴者・国民に重 大な誤解を与えたことは、看過できない」と抗議し、「貴殿は発言を撤回・訂正し、岡田代表及び民主党に謝罪すべきではないでしょうか」と迫った。
「『日曜討論』における櫻井氏の発言は事実無根であり、看過できない」
2015年9月28日
NHK『日曜討論』における櫻井よしこ氏の発言について
民主党役員室長
近藤洋介
昨日のNHK『日曜討論』の中で、出演者の一人である櫻井よしこ氏は、「岡田さんはかつて、集団的自衛権は必要ですと、民主党政権の外務大臣とし て言った人が、いまは必要ありませんと180度変わって、民主党が共産党と組むというのは、かつての自民党と社会党のことを思っても、(中略)それこそ国 民を馬鹿にしていることだと思います」と発言しました。
しかし、岡田代表が外務大臣として「集団的自衛権は必要」と述べた事実はありません。したがって、「180度変わった」ということもありません。 また、櫻井氏は「民主党が共産党と組む」と明言しましたが、岡田代表は記者会見等で、共産党との連立政権は「ハードルが高く、果たして現実的なのか」と否 定的な考えを示したうえで、「政策が一致していないと国民にとって困ったことになる」と述べています。
以上のとおり、『日曜討論』における櫻井氏の発言は事実無根であり、公共放送の場を借りて、何ら根拠なく野党第一党の代表を批判し、視聴者・国民に重大な誤解を与えたことは、看過できないと考えています。
なお、櫻井氏には質問状を発出し、発言の根拠を示すよう求めています(別紙参照)。
以上
櫻井よしこ氏へ質問状「発言を撤回・訂正し、岡田代表及び民主党に謝罪を」
(別紙)
2015年9月28日
国家基本問題研究所
理事長 櫻井よしこ殿
民主党役員室長 近藤洋介
NHK『日曜討論』における貴殿の発言について
貴殿は、昨日のNHK『日曜討論』の中で、「岡田さんはかつて、集団的自衛権は必要ですと、民主党政権の外務大臣として言った人が、いまは必要あ りませんと180度変わって、民主党が共産党と組むというのは、かつての自民党と社会党のことを思っても、(中略)それこそ国民を馬鹿にしていることだと 思います」と発言しました。
しかし、これらの発言は何ら根拠がなく、公共放送の場を借りて野党第一党の代表を批判し、視聴者・国民に重大な誤解を与えるものです。つきましては、以下3点お訊ねしますので、9月30日までに書面でご回答願います。
1. 岡田代表が外務大臣として「集団的自衛権は必要」と述べた事実はありません。したがって、「180度変わった」ということもありません。貴殿は何を根拠に、「集団的自衛権は必要ですと、民主党政権の外務大臣として言った」と明言したのでしょうか。
2. 共産党との連立政権について、岡田代表は記者会見等で、「ハードルが高く、果たして現実的なのか」と否定的な考えを示したうえで、「政策が一致し ていないと国民にとって困ったことになる」と述べています。貴殿は自民党と社会党の連立政権を例に引いたうえで、「民主党が共産党と組む」と発言しました が、これは、民主党と共産党が連立を組むことが決まっているかのような誤解を視聴者・国民に与えるものです。貴殿は何を根拠に、「民主党が共産党と組む」 と明言したのでしょうか。
3. 以上のとおり、『日曜討論』における貴殿の発言は事実無根であると考えますが、そうであれば、貴殿は発言を撤回・訂正し、岡田代表及び民主党に謝罪すべきではないでしょうか。貴殿のご見解を伺います。
以上