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②民主党が、櫻井よしこ氏に抗議の質問状 「岡田氏の集団的自衛権」発言は「誤解与える…」

2015-09-29 20:36:31 | 政治
 ゴキブリほいほいならぬ、民主党ほいほいに引っ掛かった。これは衆目の見るところ一致している。
「共産党と組む」という櫻井氏の事実誤認も、と言うなら、共産党に民主党が飲み込まれると言う事実認識も御否定なさるのですな。
共産党と組まないなら即座に否定した事実が必要ですが、その事実を証明できますかね。

※民主党政権期間は2009年(平成21年)9月16日~2012年(平成24年)1月13日
 平成15年5月の読売新聞と「中央公論」17年7月号 つまり、外務大臣になる以前であり、
より悪質な公述と言いえる訳です。
櫻井よし子氏が言った、「岡田さんはかつて、集団的自衛権は必要ですと、民主党政権の外務大臣として言った人が、」とは、岡田氏の民主党政権内での最高位を述べた訳で、外務大臣が述べたと言うとり方には御幣がある。岡田とはそこいらの只の人とは違うのだと述べたとも取れる。外務大臣歴任中に言ったと言うとり方は誤解であるかも。


事実は、9月14日の参院平和安全法制特別委員会で 佐藤正久議員が例示して質問したとおりである。
http://www.sankei.com/politics/news/150915/plt1509150027-n1.html

> 佐藤氏は、岡田氏の発言が掲載された平成15年5月の読売新聞と「中央公論」17年7月号、野田佳彦元首相の著書「民主の敵」から発言を抜き出してパネルに示した。佐藤氏の求めに応じ、石川博崇防衛政務官がパネルを読み上げた。
  「日本を防衛するために活動している米軍が攻撃された場合、日本に対する行為と見なし、日本が反撃する余地を残すのは十分合理性がある。今の憲法は全ての 集団的自衛権の行使を認めていないとは言い切っておらず、集団的自衛権の中身を具体的に考えることで十分整合性を持って説明できる」(岡田氏、読売新聞)
 「仮に集団的自衛権を憲法なり、法律なりで認めるとしてもきちんと制限を明示したほうがよいだろう。いずれにせよ、より具体的な形で議論すべきだ。最後にはその時々のリーダーが政治生命をかけて決断しなければならない」(岡田氏、中央公論)
「いざというときは集団的自衛権の行使に相当することもやらざるを得ないことは、現実に起きうるわけです。ですから、原則としては、やはり認めるべ きだと思います。認めた上で乱用されないように、歯止めをかける手段をどのように用意しておくべきかという議論が大切になってくるわけです」(野田氏、著 書) <

(同じ産経新聞の記事で)

>岡田氏 が米艦防護は個別的自衛権や警察権で対応できると主張を変えたことについて「外形上、他国防衛を集団的自衛権でなく個別的自衛権で行うのは危険だ」と切り 捨てた。


9月15日の羽田参議院幹事長の弁明は次の通りで、弁明とは言えない代物である。
http://blogos.com/article/134035/

> しかしその実態は岡田代表の発言の一部を抜粋し、歪曲・引用したものである点について説明


文中のコメント、yahoo user 691c9 氏が言っているように集団的自衛権を個別的自衛権と曲解している。
個別的自衛権の拡張論のほうが弊害は大きいと考えるのが通常の思考です。
http://blogos.com/article/134487/

yahoo user 691c9
>「ただ、日本を守るため公海上に展開している米軍艦艇が攻撃された場合という限られたケースなので、むしろ個別的自衛権の範囲を拡張したと考えた方がいい。集団的自衛権という言葉を使わない方がいい」

>と、結論は集団的自衛権ではなくて、個別的自衛権の拡張という形で対応すべきと述べているのです。

「日本を守るため公海上に展開している米軍艦艇が攻撃された場合」というのは集団的自衛権ではないのかというだけの話。
集団的自衛権という言葉を使いたくないから「個別的自衛権の拡張」と言い換えるというのなら単ある言葉遊びであり「集団的自衛権の行使を認めている」
なんてのよりはるかに問題があるものだと思いますけどね。


2015年09月15日 17:31の記事も、2015年09月17日 13:37 の岡田氏自身による弁明も、
集団的自衛権を認めていると言う認識を覆すには至らず、より悪質な個別的自衛権の拡張と言う
事態を明らかにしている。集団的自衛権と言うべき所を、個別的自衛権と言い換えるなど、
政治家としてしてはならない悪弊であろうと、申し上げている。従って、岡田氏自身の弁明は、
更に問題を含んでいると申し上げている。




記事
民主党
2015年09月15日 17:31
羽田参院幹事長、佐藤自民党安保特理事のいい加減な委員会審議を批判
http://blogos.com/article/134035/

羽田雄一郎参院幹事長は15日午後、国会内で定例記者会見を開き、安保法案をめぐる国会審議について言及した。
 昨日14日の参院安保特別委員会の質疑のなかで自民党の佐藤議員が岡田克也代表の過去の発言を取り上げ、集団的自衛権の行使を容認していたかのような指 摘を行ったことに関して、「テレビ入りの審議のなかで、フリップまで出して一方的に語った。国民に不安を、誤解を与えるようなことを行っている」と指摘。 しかしその実態は岡田代表の発言の一部を抜粋し、歪曲・引用したものである点について説明した。
 佐藤議員が引用した岡田代表の発言は、2003年5月3日の読売新聞朝刊に掲載された記事であり、岡田代表は記事で「集団的自衛権は非常に幅広い概念 だ。第三国が米国と戦争になった時、日本が出かけて行って武力行使をするのは憲法を逸脱している。米国本土が攻撃された場合も憲法上は問題だ。ただ、日 本を防衛するために活動している米軍が攻撃された場合、日本に対する行為と見なし、日本が反撃する余地を残すのは十分合理性がある。今の憲法は、すべての 集団的自衛権の行使を認めていないとは言い切っておらず、集団的自衛権の中身を具体的に考えることで十分整合性を持って説明できる。ただ、日本を守るため公海上に展開している米軍艦艇が攻撃された場合という限られたケースなので、むしろ個別的自衛権の範囲を拡張したと考えた方がいい。集団的自衛権という言葉は使わない方がいい」と発言した。
 ところが佐藤議員は赤字部分のみを取り上げて、岡田代表が集団的自衛権を容認しているような指摘を行ったこと(下記ダウンロード参照)を羽田参院幹事長 は説明。ここでは、そもそもは後の発言こそが重要だとの認識を羽田参院幹事長は示し、「『個別的自衛権の範囲を拡張したと考えた方がいい』『集団的自衛権 という言葉は使わない方がいい』というところまではっきりと言っているわけで、一部を切り取って、あたかも集団的自衛権の行使を岡田代表が容認しているよ うな取り上げ方をした。自分たちが(安保法案について)整合性がとれていないなかで、あせっていい加減な議論を積み上げようとしているとしか見えない」と 批判した。

記事
岡田克也
2015年09月17日 13:37
自民筆頭理事の国会質問
http://blogos.com/article/134487/

月曜日(9月14日)の参議院の安保法制特別委員会で、自由民主党の筆頭理事である佐藤正久議員が、私の2003年、10年以上前の読売新聞における対談での発言を部分的に切り取って、「岡田代表も集団的自衛権の行使を認めている」という発言をしました。

委員会という場での発言です。私のホームページに対談の全文を載せていますので、是非ご覧いただきたいと思いますが、この発言で、私が申し上げたのは3つです。

まず最初に、

「集団的自衛権は非常に幅広い概念で、その中で、米国本土が攻撃された場合など、これは憲法上は問題である」

ということを申し上げたうえで、次の2段目で申し上げたのが、佐藤さんはそこだけを引用されたのですが、

「日本を防衛するために活動している米軍が攻撃された場合、日本に対する行為と見なし、日本が反撃する余地を残すのは十分合理性がある」

こういうことを申し上げたわけです。

「集団的自衛権の中身を具体的に考えることで十分整合性を持って、憲法との関係を説明できる」という部分だけを佐藤さんは取り上げて、私が集団的自衛権の行使を部分的に認めていると言われたのです。

しかし、そのあと続きがありまして、同じ発言の中で、私が述べているのは、

「ただ、日本を守るため公海上に展開している米軍艦艇が攻撃された場合という限られたケースなので、むしろ個別的自衛権の範囲を拡張したと考えた方がいい。集団的自衛権という言葉を使わない方がいい」

と、結論は集団的自衛権ではなくて、個別的自衛権の拡張という形で対応すべきと述べているのです。

最後の結論の部分を切り取って、その真ん中の部分だけを強調し、私の発言の自分に都合のいい所だけを取り出したというのは、まさしく捏造(ねつぞう)であり、自由民主党の筆頭理事として、無責任な態度だと言わざるを得ません。

是非ホームページをご覧いただきたいと思います。

▼読売新聞 与野党4幹事長・憲法座談会(2003年5月3日朝刊)

抜粋→ http://www.katsuya.net/20150917_yomiuri.html
全文→ http://www.katsuya.net/opinion/2003/05/post-77.html


IWJ Independent Web Journal
2015/09/28 「岡田代表が集団的自衛権を容認」!? 櫻井よしこ氏の”デマ(?)発言”に民主党が質問状! NHK「日曜討論」での発言を「事実無根」として訂正・謝罪を要求!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/267609

ジャーナリスト・櫻井よしこ氏が、2015年9月27日放送のNHK「日曜討論」に出演し、「虚偽」の情報で民主党批判を展開した。
 櫻井氏は番組内で、「岡田さんはかつて、集団的自衛権は必要ですと、民主党政権の外務大臣として言った人が、いまは必要ありませんと180度変 わって、民主党が共産党と組むというのは、かつての自民党と社会党のことを思っても、(中略)それこそ国民を馬鹿にしていることだと思います」と発言し た。
 これに対し民主党は翌29日、櫻井氏に質問状を発出し、「岡田代表が外務大臣として『集団的自衛権は必要』と述べた事実はありません。したがって、『180度変わった』ということもありません」と反論。さらに、「共産党と組む」という櫻井氏の事実誤認も指摘した。
 民主党は「『日曜討論』における櫻井氏の発言は事実無根であり、公共放送の場を借りて、何ら根拠なく野党第一党の代表を批判し、視聴者・国民に重 大な誤解を与えたことは、看過できない」と抗議し、「貴殿は発言を撤回・訂正し、岡田代表及び民主党に謝罪すべきではないでしょうか」と迫った。

「『日曜討論』における櫻井氏の発言は事実無根であり、看過できない」
2015年9月28日
NHK『日曜討論』における櫻井よしこ氏の発言について
民主党役員室長
近藤洋介
 昨日のNHK『日曜討論』の中で、出演者の一人である櫻井よしこ氏は、「岡田さんはかつて、集団的自衛権は必要ですと、民主党政権の外務大臣とし て言った人が、いまは必要ありませんと180度変わって、民主党が共産党と組むというのは、かつての自民党と社会党のことを思っても、(中略)それこそ国 民を馬鹿にしていることだと思います」と発言しました。
 しかし、岡田代表が外務大臣として「集団的自衛権は必要」と述べた事実はありません。したがって、「180度変わった」ということもありません。 また、櫻井氏は「民主党が共産党と組む」と明言しましたが、岡田代表は記者会見等で、共産党との連立政権は「ハードルが高く、果たして現実的なのか」と否 定的な考えを示したうえで、「政策が一致していないと国民にとって困ったことになる」と述べています。
 以上のとおり、『日曜討論』における櫻井氏の発言は事実無根であり、公共放送の場を借りて、何ら根拠なく野党第一党の代表を批判し、視聴者・国民に重大な誤解を与えたことは、看過できないと考えています。
 なお、櫻井氏には質問状を発出し、発言の根拠を示すよう求めています(別紙参照)。
以上
櫻井よしこ氏へ質問状「発言を撤回・訂正し、岡田代表及び民主党に謝罪を」
(別紙)
2015年9月28日
国家基本問題研究所
理事長 櫻井よしこ殿
民主党役員室長 近藤洋介
NHK『日曜討論』における貴殿の発言について
 貴殿は、昨日のNHK『日曜討論』の中で、「岡田さんはかつて、集団的自衛権は必要ですと、民主党政権の外務大臣として言った人が、いまは必要あ りませんと180度変わって、民主党が共産党と組むというのは、かつての自民党と社会党のことを思っても、(中略)それこそ国民を馬鹿にしていることだと 思います」と発言しました。
 しかし、これらの発言は何ら根拠がなく、公共放送の場を借りて野党第一党の代表を批判し、視聴者・国民に重大な誤解を与えるものです。つきましては、以下3点お訊ねしますので、9月30日までに書面でご回答願います。
1. 岡田代表が外務大臣として「集団的自衛権は必要」と述べた事実はありません。したがって、「180度変わった」ということもありません。貴殿は何を根拠に、「集団的自衛権は必要ですと、民主党政権の外務大臣として言った」と明言したのでしょうか。
2. 共産党との連立政権について、岡田代表は記者会見等で、「ハードルが高く、果たして現実的なのか」と否定的な考えを示したうえで、「政策が一致し ていないと国民にとって困ったことになる」と述べています。貴殿は自民党と社会党の連立政権を例に引いたうえで、「民主党が共産党と組む」と発言しました が、これは、民主党と共産党が連立を組むことが決まっているかのような誤解を視聴者・国民に与えるものです。貴殿は何を根拠に、「民主党が共産党と組む」 と明言したのでしょうか。
3. 以上のとおり、『日曜討論』における貴殿の発言は事実無根であると考えますが、そうであれば、貴殿は発言を撤回・訂正し、岡田代表及び民主党に謝罪すべきではないでしょうか。貴殿のご見解を伺います。
以上

民主党が、櫻井よしこ氏に抗議の質問状 「岡田氏の集団的自衛権」発言は「誤解与える…」

2015-09-29 13:28:17 | 政治

 櫻井よしこ氏が、」27日のNHK番組で行った岡田克也代表らに関する発言に
民主党の立場から事実誤認があるとして、質問状を送ったというが、
http://www.sankei.com/politics/news/150928/plt1509280032-n1.html


>【安保法案】
>民主党の岡田代表らも集団的自衛権を認めていた…
>ヒゲの隊長・佐藤正久氏の〝暴露〟に民主党猛反発
http://www.sankei.com/politics/news/150915/plt1509150027-n1.html

この記事に対して、民主党は強烈に反発したというが、

“平成15年5月の読売新聞と「中央公論」17年7月号、野田佳彦元首相の著書「民主の敵」から発言を抜き出してパネルに示した。佐藤氏の求めに応じ、石川博崇防衛政務官がパネルを読み上げた。”
 
> 「日本を防衛するために活動している米軍が攻撃された場合、日本に対する行為と見なし、日本が反撃する余地を残すのは十分合理性がある。今の憲法は全ての 集団的自衛権の行使を認めていないとは言い切っておらず、集団的自衛権の中身を具体的に考えることで十分整合性を持って説明できる」(岡田氏、読売新聞)

> 「仮に集団的自衛権を憲法なり、法律なりで認めるとしてもきちんと制限を明示したほうがよいだろう。いずれにせよ、より具体的な形で議論すべきだ。最後にはその時々のリーダーが政治生命をかけて決断しなければならない」(岡田氏、中央公論)

>「いざというときは集団的自衛権の行使に相当することもやらざるを得ないことは、現実に起きうるわけです。ですから、原則としては、やはり認めるべ きだと思います。認めた上で乱用されないように、歯止めをかける手段をどのように用意しておくべきかという議論が大切になってくるわけです」(野田氏、著 書)

という事実指摘については、当ブログは、民主党は公式に説明していないと考えている。


 民主党がこの件に対し、とやかく否定するのであれば、
ケント・ギルバード氏の名文 安保法案成立の陰で民主党が犯した“致命的ミス” について触れない訳には行かない。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20150926/dms1509261000001-n1.htm

>問題は、3年3カ月も政権を担当し、現在も野党第1党である民主党が、
>デマと反対デモに便乗したことだ。致命的ミスである。

>もう1つ、民主党の重大な判断ミスは、参院特別委員会における暴行疑惑の処理である。
>証言や動画から、安保法案採決の際、自民党の大沼瑞穂参院議員が、
>民主党の津田弥太郎参院議員から暴行を受けた疑いは濃い。

 他人を貶すなら、けじめを就けてからにしてもらおう。
参議院自民党と民主党とがこの件に対して、手打ちをしたと聞き及ぶが、
片一方は刑事事件と思われる仕儀で、内々の取引にはなじまない。





2015.9.29 07:00更新
民主党が、櫻井よしこ氏に抗議の質問状 「岡田氏の集団的自衛権」発言は「誤解与える…
http://www.sankei.com/politics/news/150928/plt1509280032-n1.html

民主党は28日、ジャーナリストの櫻井よしこ氏が27日のNHK番組で行った岡田克也代表らに関する発言に事実誤認があったとして、撤回と謝罪を求める近 藤洋介役員室長名の質問状を送った。それによると、櫻井氏は岡田氏が外相時に「集団的自衛権は必要」と述べ、「百八十度変わった」などと言及した。同党は 外相としての発言を否定し、「国民に重大な誤解を与える」などとしている。


2015.9.16 09:00更新
【安保法案】
民主党の岡田代表らも集団的自衛権を認めていた…ヒゲの隊長・佐藤正久氏の〝暴露〟に民主党猛反発

http://www.sankei.com/politics/news/150915/plt1509150027-n1.html

参院平和安全法制特別委員会で質問する自民党の佐藤正久氏=14日午前、国会・参院第1委員会室(斎藤良雄撮影)
 14日の参院平和安全法制特別委員会で、民主党の岡田克也代表ら歴代代表が以前、「集団的自衛権の行使を容認すべきだ」と主張していたことが明る みに出た。質問に立った自民党の佐藤正久氏が“暴露”した。民主党議員らはなぜか反発して議場はヤジに包まれ、審議は一時中断した。
 佐藤氏は、岡田氏の発言が掲載された平成15年5月の読売新聞と「中央公論」17年7月号、野田佳彦元首相の著書「民主の敵」から発言を抜き出してパネルに示した。佐藤氏の求めに応じ、石川博崇防衛政務官がパネルを読み上げた。
  「日本を防衛するために活動している米軍が攻撃された場合、日本に対する行為と見なし、日本が反撃する余地を残すのは十分合理性がある。今の憲法は全ての 集団的自衛権の行使を認めていないとは言い切っておらず、集団的自衛権の中身を具体的に考えることで十分整合性を持って説明できる」(岡田氏、読売新聞)
 「仮に集団的自衛権を憲法なり、法律なりで認めるとしてもきちんと制限を明示したほうがよいだろう。いずれにせよ、より具体的な形で議論すべきだ。最後にはその時々のリーダーが政治生命をかけて決断しなければならない」(岡田氏、中央公論)
「いざというときは集団的自衛権の行使に相当することもやらざるを得ないことは、現実に起きうるわけです。ですから、原則としては、やはり認めるべ きだと思います。認めた上で乱用されないように、歯止めをかける手段をどのように用意しておくべきかという議論が大切になってくるわけです」(野田氏、著 書)
 佐藤氏は「まさに必要性を認めている。しかしなぜか6月の党首討論で岡田氏は『集団的自衛権は必要ない』と断言した」と指摘。岡田氏 が米艦防護は個別的自衛権や警察権で対応できると主張を変えたことについて「外形上、他国防衛を集団的自衛権でなく個別的自衛権で行うのは危険だ」と切り 捨てた。
 また、佐藤氏は、前原誠司元外相や長島昭久元防衛副大臣も行使を認める立場であることも付け加えた。



【ニッポンの新常識】安保法案成立の陰で民主党が犯した“致命的ミス” K・ギルバート氏 (1/2ページ)
2015.09.26
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20150926/dms1509261000001-n1.htm



負傷した右手に包帯を巻いて参院本会議に出席した大沼議員【拡大】
 安全保障関連法案が19日未明、参院で可決、成立した。衆院で3分の2、参院でも過半数の議席を持つ政権与党が、日本の平和と安全を守るために不退転の決意で提出した法案なのだから、成立は当然の結果である。

 今回、反対派の野党は自爆した。第1目標は「時間切れ廃案」、第2目標は「選挙対策用の政党PR」を考えたのだろうが、政局重視の対応に終始する不誠実さは反感すら買った。

 まず、共産党が「戦争法案」というレッテルを貼った。社民党は「徴兵制に繋がる」との主張を始めた。大衆の不安をデマで煽る「1つ覚え」は、無責任野党の常套(じょうとう)手段だが、あきれる。

 問題は、3年3カ月も政権を担当し、現在も野党第1党である民主党が、デマと反対デモに便乗したことだ。致命的ミスである。

  法案は憲法違反との議論も起きた。確かに、日本国憲法制定時は、自衛目的の戦力保持と、自衛戦争すら違憲だった。だから吉田茂首相は1950年に大幅な 「解釈改憲」を行い、後の自衛隊創設を可能にした。この不都合な真実を無視して「自衛隊や個別的自衛権は合憲だが、集団的自衛権行使は違憲」という、72 年の憲法解釈を絶対的な前提とした違憲論は、底が浅すぎる。

 岡田克也代表の発言の変化は少し心配になる。

 集団的自衛 権の行使について、岡田氏は2003年5月の読売新聞では「今の憲法は全ての集団的自衛権の行使を認めていないとは言い切っておらず、集団的自衛権の中身 を具体的に考えることで十分整合性を持って説明できる」といい、「中央公論」(05年7月号)では「最後にはその時々のリーダーが政治生命をかけて決断し なければならない」と述べていたという。参院特別委員会で、自民党の佐藤正久議員が指摘した。
 まさに、今回の安倍晋三首相の英断を予言した発言だと感心したが、岡田氏は「私の発言から都合のいい所だけを取り出した」と猛反発しているという。岡田氏に何が起きたのだろうか。

 もう1つ、民主党の重大な判断ミスは、参院特別委員会における暴行疑惑の処理である。証言や動画から、安保法案採決の際、自民党の大沼瑞穂参院議員が、民主党の津田弥太郎参院議員から暴行を受けた疑いは濃い。

 民主党幹部は採決前、「あらゆる手段で成立阻止を目指す」と公言していた。この疑惑を放置すれば「民主党=暴力を容認する政党」として国民に認知される。厳しい態度で臨むべきだ。

 そして、この疑惑を報じないメディアも「暴力行為の容認(放置)」という点では、同罪と言われても仕方ないと思う。

 ■ケント・ギルバート  米カリフォルニア州弁護士、タレント。1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。83年、テレビ番組「世界まるごとHOWマッチ」にレギュラー出 演し、一躍人気タレントとなる。現在は講演活動や企業経営を行う。自著・共著に『まだGHQの洗脳に縛られている日本人』(PHP研究所)、『素晴らしい 国・日本に告ぐ』(青林堂)など。




安保法制に関する民主党の言動は歴史の評価に耐えうるのか?

2015-09-29 07:20:58 | 政治
民主党野田政権の醜態から、嘘つきと呼ばれた民主党は今国会の行動で、暴力政党民主党と呼ばれる。
実は、平和安全法制に対する自民党安倍政権の取り組みはこれまで無いほど丁重で丁寧であった。
民主党は廃案、集団的自衛権反対と言うが、絶望的に、日本の危機を防ぐ手立ては無かった。
説明責任を果たしていないのは、岡田克也代表である。そうして、その事を報道しないメデイアにも
大きな責任がある。民主党とメデイアという二人三脚で、言論が枯渇したと考えている。



2015.9.29 06:00更新
【安倍政権考】
安保法制に関する民主党の言動は歴史の評価に耐えうるのか?

http://www.sankei.com/premium/news/150929/prm1509290002-n1.html


安全保障関連法案の採決で、投票の際に反対の青票を掲げながら発言する民主党の小西洋之氏=9月19日未明、参院本会議場(酒巻俊介撮影)
 集団的自衛権の行使容認を含む安全保障関連法が9月19日未明に成立した。安倍晋三首相が平成24年12月に第2次政権を発足させてから2年9カ 月をかけて成し遂げた一大事業だった。だが、その参院での採決をめぐっては、もはや守るべき秩序すら存在しないかのような「学級崩壊」に等しい光景が繰り 返された。
棒倒し、暴行…
 9月17日午後4時半前、参院第1委員会室で開かれていた平和安全法制特別委員会の鴻池祥肇委員長(自民党)は自身の不信任動議が否決された直後、質疑を打ち切った。その瞬間、野党議員が鴻池氏めがけて押し寄せ、与野党議員がもみくちゃになった。
 自民党はあらかじめこうした事態を想定し、鴻池氏を自民党議員が取り囲む「3重ブロック」の態勢を敷いた。だが、民主党議員の行動は常軌を逸していた。
  民主党の小西洋之氏は鴻池氏が持つ議事進行のペーパーを奪いたかったのだろうか、他の議員の背中を踏み台に、何度も鴻池氏の背後に飛びかかろうとしてい た。その姿は「棒倒し」を想起させた。同党の牧山弘恵氏も前にいた議員の背中を乗り越え、その輪の中に乱入しようとしていた。
 このシーンはNHKの生中継で全国に放送され、各テレビ局が何度もこの様子を報じた


さらに、この委員会室の後ろでは、自民党の大沼瑞穂氏が、民主党の津田弥太郎氏に羽交い締めにされ、引き倒されるなどの暴行を受けていたとされる。すでにインターネット上には、この場面を捉えた動画が出回っている。
歴史の審判
 19日の参院本会議で、野党は長時間の演説で議事進行を妨害する「フィリバスター」や、採決の際は投票を遅らせる「牛歩」を繰り出し、ルール違反が横行した。少なくない野党議員が投票するときに、本会議場中央の壇上で「戦争法案、反対!」などと大声で叫んだ。
 生活の党と山本太郎となかまたちの山本太郎氏に至っては、喪服姿で採決に臨み、牛歩戦術で採決の引き延ばしを図った。パフォーマンスはそれだけにとどまらず、手には数珠を持ち、安倍首相に向かって拝むようなしぐさをみせた。
 こうした数々の行動からは、自らの訴えを表現するには、自分たちに課せられているどんな秩序やルールさえも無視してもいいという錯誤があるとしか考えられない。
 巷間では「戦争になるんでしょ」という漠然とした不安の声を聞く。しかし、今回の安保関連法のどこにもそんな条文は存在しない。「戦争法案」と主張する野党が納得できる根拠を示したこともない。国民の不安をあおるための根拠なきレッテル貼りでしかない。

1960年の日米安全保障条約改定のときも同じだった。「米国の戦争に巻き込まれる」「徴兵制につながる」と反対派が連呼した。
 民 主党の岡田克也代表は「集団的自衛権はいらない」と断言した。だが、なぜ不要なのか判然としない。これに対し安倍首相は19日の産経新聞のインタビューに 「特定秘密保護法も『この法律ができれば、映画が作れなくなる』『報道が規制される』と批判されたが、全く起きていない。事実をもってレッテルをはがすこ とで国民の信頼を勝ち取れる」と粘り強く国民に説明する考えを示した。
 安保関連法は国家の存立と国民の生命を守るために必要なものだ。その必要性は60年安保と同様、歴史が証明するはずだ。それでも民主党などは「反対」で押し切った。歴史の審判に耐える覚悟があるのだろうか。
(政治部 峯匡孝)