去る2013年12月6日
ネルソン・マンデラ元大統領がお亡くなりになりました。
アムネスティーのコンサートに出かけたことがあるので
とても感慨深いものがあります。
現在のケネディー駐日大使の父である当時のジョン・F・ケネディ大統領は
アメリカで激しかった人種差別に果敢に立ち向かい、
大統領令によって公的資金の補助金を得ている場所での差別撤廃を行った。
あのマーティン・ルーサー・キング牧師の釈放に手をつくしたりと
アメリカの人種差別は本当に凄かった記憶があります。
トイレだって白人とそれ以外の人種は違う場所にあったりで
アメリカがその音楽以外では好きになれなかった。
それが原因なのかどうかは分かりませんが、
その後ケネディ大統領は暗殺されてしまったけれど
リンカーン大統領の奴隷解放宣言後では、
最も人種差別を緩和し戦った大統領はケネディー大統領です。
オーストラリアもそうでしたがアパルトヘイトのある南アフリカの人種差別も
凄まじいものがあって、マンデラさんも27年間収監されていたし
ピーター・ガブリエルが歌っている「Biko」という曲は
南アフリカでアパルトヘイトと戦って拷問によって死んでしまった
スティーブン・ビコーを称える歌ですが、
その彼の生涯を描いた映画「遠い夜明け」を見てもとっても悲惨なものでした。
そんな中、タイミングもあったと思いますが
ANC議長就任後マンデラさんは白人と融和して、
世界屈指の資源国、南アフリカの大統領となりました。
「決して白人に復習するな」というのはマンデラさんの有名な方針ですが
だからマンデラさんのお葬式には白人の方々も多く列席されたのでしょうね。
日本人の自分にはその差別が今ひとつピンとは来ませんが
昔の事を考えると、それでも今の状況はまるで嘘のようです。
嘘と言えば現アメリカ大統領が黒人のオバマさんですから
上記にも書きましたが、当時のアメリカを考えるとちょっと信じられません。
僕らの年代は、同じく思う方々がけっこう多いのではないでしょうか?
ブルースというのはそんな苦しみの中から作られてきた音楽で、
最も魂が伝わってくる音楽の一つです。
今や、かなり洗練されてはいますが、
そのフレーズにはその悲しみや苦しみが奥の方に垣間見える素晴らしい音楽。
そんな音楽とマンデラさんがかぶって感じるのは僕だけでしょうか?
大統領をやめられた後のマンデラさんは、
とても子供が大好きで本当に優しい人だったとか・・・。
アパルトヘイトと戦い続けたあの強さは
いったいどこから来ていたのでしょうか?
ー 天山 ー