真夜中のつぶやき <murmur to oneself at midnight>

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マスターの資質『されどご主人様』

2012-04-18 | 読了本review

本日はプラチナで

椹野道流さん『されどご主人様』
 師匠の死で彼の跡を継いで村の魔法使いになった受様。
 しかし独りでいる寂しさに耐えかね、使役を創ろうと思い立
 つ。そして土から攻様を創ったものの、思い通りとはいかず…

今回は受様が師匠の記録を基に土から作った使役と
師匠の死で魔法使いになる魔法使いの養子の主従でラブコメ

受様は10才で村の魔法使いに売られて彼の養子となりますが
受様は新しい労働力として引取られただけで
魔法使いの養父には親子の情などなく

まる六年が過ぎても養父が受様に話しかけるのは
用事を言いつける時と叱る時くらいでした

ところがそんな養父が突然急死し、
受様が次の魔法使いとなってしまいます

しかし魔法使いの仕事は
受様が思っていた以上に多岐に渡っていて
受様は朝から深夜まで仕事に追いまくられます

独りきりでの生活に寂しさを感じ始めた受様は
兄弟子が使っていた精霊の使役を持とうと思い立ち
仕事の合間に使役創りを開始しますが

受様が唱えた呪文で現れたのは
人間そっくりな攻様だったのです

しかも攻様は
反応が鈍く、受様のいう事もききません。

それでも攻様に色々と教えるうちに攻様は
受様にとって大切な存在になっていくのです

そんな時、
村人たちが領主への代価として
竜を封じたとされる大岩を割ろうとします。

受様は村人達を止めようとしますが
単なる伝説だと取り合わずに大岩を割り、
竜の封印が解かれてしまいます

魔法使いとしての使命感で
竜を再び封印しようとする受様ですが
そんな力量がない事は明らか

果たして受様に秘策はあるのか

椹野作品は
不思議が溢れたファンタジーが多いですが
新シリーズは魔法使いが主人公になります。

受様は養父の後継ぎとなり魔法使いとなりますが
尊敬されつつも村人からは敬遠される孤独感から
使役を持とうと考えます。

結果できた使役が攻様なのですが
攻様は諸事情の不思議で偶然にも
受様の使役もどきになっただけなので
受様というより人よりも魔力があるのです。

でもお互いに対人スキルが低いから
逆に本来の二人の立場ではありえない
関係が気付かれてしまうのですよ

二人のほのぼのとして交流から
封印の大岩を割られた竜の再捕獲で
攻様の正体がバレるまでとっても楽しく読めました

後書きのあとのその後のSSで
意味深に書かれている兄弟子とパン屋さんの仲が
とってもアヤシイですね

これで続編有り


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