本日も新レーベルで
妃川螢さん『恋になる』
北青会組長を父にもつヤクザ嫌いの獣医の受様は、彼のボデイーガードで
忠犬のように仕える組織幹部の攻様を理不尽なまでに振り回しいる。出会っ
た当初は対等だった関係を主従に捻じ曲げた攻様を許せない受様は…
ペットがキューピット役の妃川先生の恋シリーズ6作目は
受様のボディーガードを務める北青会幹部と
北青会組長子息で大学病院勤務の獣医の同級生の恋物語
恋シリーズは毎回主役が変わるのですが
何かしら前作と関わりがあるのがお約束なので
今回も2作目の受様が本作の親友として出演しています
親友だから似ているのか
類友だから親友なのかは卵と鶏ですが(笑)
本作も2作目同様、
クールビューテーなツンデレさんな受様が
ヘタレな攻様を好きな癖に~的な恋物語です。
受様は祖父は広域指定暴力団の総裁、
父は組長という極道者の家に生まれますが
極道者の子というレッテルが多くのものを奪っていた為に
極道嫌いの獣医師となります。
現在は大学の付属病院で勤務医をしている受様ですが
たいへん可愛がっている祖父と父は
ある男を受様の様子見&ボディーガードとして派遣します。
で、二人の勅命で受様の元に馳せ参じる男が、
今回のお相手となる攻様なのですよ
そもそも二人は今から十年前の高三のある日、
受様のペットのイグアナ脱走事件で初めて言葉を交わし
受様は大きいなりで爬虫類が苦手という攻様と
普通の友達になりたいと思います。
しかし実は夏の剣道大会で
演武を披露した受様に見惚れた過去を持つ攻様は
言葉を交わしたが為により思い込みを強め、
受様に近付く手段として
受様の実家の門を叩いてしまうのですよ
その結果、
二人の間には仕える者とその主の嫡男という
明瞭な力関係ができてしまいます。
お互いに好き合っているはずなのに
あくまで仕える立場を踏み越えない攻様に
苛立った受様は距離を置くべく
個人病院の助っ人として隣県まで赴くのですが
攻様は実家の猫の診察と言う理由を連れて
片道に時間の距離も受様の邪険な態度にも
へこたれずに受様の様子見を決行します。
そして頼まれた半年を過ぎて
自宅マンションに戻った受様は
苛立ちのままある言葉を攻様に放ちますが
それを最後通牒と受け取った攻様は突然受様に襲いかかり
出会った時から受様に一目惚れ状態だった攻様が
真面目すぎたが故に彼に近づく最初の一歩を間違えて
その為に出来てしまった主従関係に怒った受様が
素直に彼を受け入れられなくなって
なかなかまとまらないというスレ違いモノの王道
もう初っ端から
最後にまとまる事はお約束ですので
最後まで安心してドキドキできました
新レーベル創刊を記念の番外編ペーパーは
受様が爬虫類が苦手になった原因のお話で
イグアナが豚まで食べると思う程に
パニクル攻様の幼少期の悲しいお話
です。
コレは絶対本作と合わせて読みたいペーパーですよ