ワレン・ディラノ=ウォーレンディラノ 実は、ルーズベルトの祖父・ワレン・デラノは、万次郎を救助したホイットフィールド船長の親友であり、捕鯨船ジョン・ホーランド号の共同船主であった。少年時代、ルーズベルトは祖父から万次郎の話をよく聞いていたという。手紙には、ワシントンで石井菊次郎駐在大使と会った時に万次郎の話題が出たことや、幼少に聞いた万次郎の話、例えばホイットフィールドが万次郎をマサチューセッ . . . 本文を読む
ペルー黒船来航は👆の様な経緯が在ってのことだった。米国に限って言えば、当時の日本の状況はジョン万次郎等から聴き取っていた。米国が日本が鎖国して居ることは万次郎を介さ無くとも当然存知して居たが、「米国の日本開国派」は「当時の日本の社会構造」を万次郎から徹底して聴取して居ただろう。如何せ経済的利益を求めて開国させたいのだから、元より自国の犠牲を最小にして日本に開国を迫る方法を模索して居たのは当然である。彼等は、幕藩体制下の日本の弱点を探した。其れには、幕藩体制下の不満分子を利用すれば、「自国民の犠牲無く其れ等不満分子に圧倒的に強力な武器を提供して鎖国を迫る」と考えるのは、当然の成り行きである。万次郎は日本の階級制度や被差別の存在の情報を提供させられた。身分制度に明らかに反感を持たすには、欧米社会の民主主義思想を叩きこむのが最善である。当時、欧米社会以外の地域には、身分階級制度は当り前で「身に付いた」ものであったので、外から刺激を与えられて初めて矛盾に気付かされたことだったろう。万次郎は日本に還されてから、此の👆洗脳と欧米の近代化された生産能力や戦闘能力の高さを吹聴し、大いに危機感を煽ったことだろう。
斯くして、欧米は朝鮮下士や被差別者の洗脳と幕藩体制の倒壊を狙って、既に欧米の斬新な知識を持ち目覚めさせられた「朝鮮下士や階級的被差別者」を重用するように各藩主を誘導したと想像出来る。欧米としては、討幕を目指す藩に武器を買わすことに依って莫大な利益を得られ、然も、自国民や東インド会社の犠牲者を出さずに、開国を実現出来るのだから最善の策であった。然も、此の👆の誘導は、幕府自身にも行って居たのであり、徳川慶喜も感化された一人であったことは、下士勝海舟を重用したり、伏見の戦いで奇妙な逃亡をしたり、江戸城無血開城を決めたりしたことで分かるのだ。
我は常々、「何故、明治維新以前の幕藩体制下で何故各藩が朝鮮下士を重用し、幕府迄下級武士(勝海舟等)の意見を尊重したりしたのか?」の答えを探して居たが、漸く我は結論を見出せた。
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