人は先ず恙無く一生を生き通せるのが一番である。人には様々な欲望が在るが、欲望の持ち方次第で人に多大な迷惑を掛けたり自身の人生を狂わせる。確かに欲望は生きる励みを造るし、暮らしに活気を齎すが、自分の人生を破滅させたり、他人の人生を狂わせる欲望を持つことは断じて慎むべきである。
「天上天下唯我独尊」の様な晩年を過ごす我が言うのも口幅ったいが、過ぎた欲望は不遜であるばかりか、自らの破滅で留まる処か人間社会に害を為す。
人間は互いの「絆」を求めて社会を造った。其れが家族愛、隣人愛、果ては民族愛を深めて来たが、此の世の総ての人間と絆を持てば、「身を亡ぼす」ことに成る。昨今の人間社会は制約や強制や、更に嘗て無かった矛盾が多過ぎる。其れ等の原因として先ず一番に考えられる原因は、「個人の人格を至上のものとして個人の良心と自由に依る思想・行為を重視し、其処に義務と責任の発現を考える立場」或いは寧ろ「 其人の属している組織全体・社会全体のことを顧慮せずに、個人の考えや利益を貫く自分勝手な態度」の意味合いが強く反映されてる矛盾だらけの「個人主義の強要」が蔓延させられてる。其れで居て、人類は一つ、世界人類の誰が何処で困っても援ける義務が強要され、身近な家族や親しき隣人や民族的同胞の絆は個人主義に反すると斬捨てられる。然も、こんな全くの矛盾に抵抗すること無く受容れて居る社会も不思議である。
如何して、こう成ったかは、現代人の欲望の置き方と、経済至上主義の世の中の風潮によって造られた仕組みが大きく歪んでいるからである。
続 く
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