魂魄の狐神

天道の真髄は如何に?

◆◆【我「老子」の私見を綴る】◆◆知難第七十

2012-06-24 18:54:31 | 官権

知難第七十

吾言甚易知、甚易行。天下莫能知、莫能行。言有宗、事有君。夫唯無知、是以不我知。知我者希、則我者貴。是以聖人、被褐而懷玉。

わが言は甚だ知り易く、甚だ行ない易し。天下よく知ることなく、よく行なうことなし。言に宗あり、事に君あり。それただ知ることなし、ここをもってわれを知らず。われを知る者は希なれば、われに則る者は貴し。ここをもって聖人は、褐を被て玉を懐く。

我が為す言説は本来大変分かり易く、理解し易いものである。世の人は皆名誉や利益の私欲で真相を隠して人を欺ものである。従って、我の言葉を技と分かり難く解釈して、我の言に遵う人を少なくしょうとするのだ。我の言説は総て物事の根本原理伝えるものであるので、それに遵い行動を起こすことには根拠を持つのだ。人々が我の言説と行いを良く理解し無いうちに我を理解することが出来る訳は無いのだ。我を必死に理解しようとする人は大変少ないのだが、我が説くことに従って行動を起こす人は殊更少ない。良く世を見える者は見た目は粗末な衣で身を纏っていてこそ、心の奥底には輝く宝玉を秘めて持つのだ。人は外見では判断出来ぬと言うことだ。


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