「気が付けば」

★★★★irasuto「少女紗羅」★★★★


『気が付けば』


暑さに疲れた木立の中を

歩けば君がいるような

吹く秋風は

あなたの爽やかな

風に吹かれた髪の香り

あなたの笑顔の思いに

立ち止まれば秋ですね

あなた恋しい寂しさは

あなたの思いで深まる

心の中の私の秋ですか



「移り行く　夏暑き風留まらず　秋運ぶ声　鈴虫の声」

灯火

★★★irasuto「無題」★★★



「灯火」


夜の明かりにさえも

輝いていた緑の木の葉は

朝の寒さに秋を感じて

輝きを失い移りゆく

羽を休めたお前の腕に

動きを止めて枯れて行く

短い命はひと夏の旺盛に

儚き命消えても未来に

残してゆく子孫に託し

さよなら…さようなら

短き命は瞬きに輝いて

ゆくのは闇の世界へ

目覚めのない世界へ

種を未来に託して

哀れに尽きる定めと

命は枯れて新たな命生み

巡り巡る人も総ての命



「ひと夏に　燃えた命は　秋に消え」
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