★irasuto
「貴女に」
いつもより早く乗った
通勤電車の中は静かだった
空席が目立つ中に一人
女性の姿に目に留まり
心がときめいた貴女の
横顔は窓を見つめていた
薄化粧に華やかさを感じ
一つ斜め後ろ席に腰掛け
気になる貴女に心を奪われ
あれからこの電車に乗った
今日も貴女を探して
声もかけられず見ていた
ただ貴女に逢いたくて
今貴女はいないどこへ
何処に居るのと呼んでいる
見知らぬ貴女に逢いたくって！
「春風が 運んで来た恋心は 心揺さぶり 静かに消えた」
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