★★ illustration―「碧空月」★
「雨に濡れて」
木の葉落として振る雨の
夕暮れは寂しげな顔を
あなた待つ窓に映して
窓伝う雫を指でなぞり
涙を隠す寂しい恋ね
愛は優しい心を奪う
あなたが難いと惚れ
私の心を閉じ込めた
愛の虜となって
あなたに取られた翼
あなたから飛び出せない
愛の喜びに満たされ
愛の苦しさに耐え
雨に打たれた木の葉は
青空に戻れないから
道を埋め尽くす銀杏
黄色く染めて濡れて
空青く寒空初冬に
あなたから飛び立つ
宇宙に輝き浮かぶ月へ!
「舞い落ちる 銀杏に染まるこの道を 抜け出てあなた 一人飛び立つ」