天星人語

世間と空、そして(時々)海をぼんやり眺める毎日です。

【新年の挨拶】近代民主主義の終わりに当たる2025年、本当のことを知るために本を読み散歩します。

2025年01月01日 | 日記帳

伝えたい要旨

人間は生物進化途中にいる生物である。

自己意識が人間の限界と柳澤さんは書く。

本当のことを知るために本を読み散歩して世界を解釈し続けます。

 

2025年天星人語のキーワードは、「散歩する」です。

自分の足で歩き回ります。

そして自分のアタマで観察分析判断します。

今年もよろしくお願いします。

 

 

それでは、みなさん、25年元旦ここで元気に再会できるように過ごしましょう。

こう「天星人語」に書いて一年過ぎました。

元旦も目が覚めました。

あぁ良かった生きています、ありがとうございます。

 

天星人語は読書&散歩しながら昨年同様、人間について考える25年です。

なぜ本を読むかと問われれば

「本当のことを知るために」と答えます。

 

しかし、読み続けても理解できるほど簡単ではないでしょう。

それでも良いんです。

読み続けるのです。

世界を解釈し続けます。

 

2025年1月21日、トランプが大統領に就任します。

新たな世界解釈が生まれるでしょう。

 

デボン紀後期に生息していた「ダンクルオステウス」という魚で、人間の祖先。

 

「デボン紀」(4億1000万年前~3億5500万年前)にかけて植物、そして節足動物、両生類が海から陸に上がり、陸上生活を始めたと考えられています。

体長は6〜10メートルほどで、硬い甲冑のような皮で覆われている。

デボン紀はこのような魚類が大繁栄した時代です。

 

地球が生まれ、生物が生まれ、心が生まれました。

 

動物から進化して人間が生まれました。

人間は高等でも下等でもなく、自己意識が強く欲深い生物です。

道具を開発する能力は発達しましたが、倫理能力は未発達です。

大繁栄していますが、大局的に見れば、人間だけでなく生物全体が今から10〜20億年後に絶滅するのではないかと言われています。

地球はあと50億年です。

*更科功さん「宇宙からいかにヒトは生まれたのか」

多くの専門家がそう書いているので現代科学の常識なんでしょう。

だから今後、高等な生物が生まれて人間を淘汰するか、水の無い灼熱の環境下でも生き残る生物が現れるかもしれません。

系統樹で言えば、人間という生物は生物進化の途中です。

 

ところで柳澤桂子さんは書きます。

いのちとは何であろうか。「生物という構造の上に生じる現象」であると私は思う。体のどこを切ってもいのち”という物質は見つからないであろう。それでもいのちはからだの隅々にまで満ちているように感じられる。

*「二重らせんの私」198頁

 

人間は欲を捨てることはできるが、自己意識までは捨てることができない。ここに人間の限界がある。すべての人間が自己意識をもつということは、おそらくDNAの中に自己意識の神経回路をつくる遺伝情報が記されているのであろう。

*同上、207頁

人間は偉大なりとほこることもできるかもしれないが、わたしは、生物の進化の速度と人間の技術の進歩の速さに異常な差のあることに恐怖の念を抱く。人間が生物である以上、この差が大きすぎると言うことは、必ず大きな問題を引き起こすであろう。

DNAは地球上に生命が誕生して以来書き継がれている、地球上最古にして最新の古文書である。それには、「われわれはどこからきたのか」「われわれは何か」ということが書かれている。

しかし、その文書には、「われわれはどこへいくのか」ということは書かれていない。さらに、この文書には、「人間はいかにあるべきか」ということも、人間存在の意味についても書かれてはいない。

目先の欲に振り回されて、人間たちが自己を見失ったとき、わたしたちは取り返しのつかない失敗をおかすであろう。今こそ、宇宙スケールで人間存在の意味を真摯に問いなおさなければならない。

*同上、214~215頁

精神活動を物質の分子レベルで解明することが脳科学の最終目標である。

*杉 晴夫「神経とシナプスの科学」、302頁

しかし、

われわれの脳が営んでいる精神活動のメカニズムは自然科学の最難関である。

将来このしくみが解明されるかどうかは疑問である。

と書かれています。

*同上、268頁

人間の精神活動には、まだまだ分からないことが多い。

 

人間というものは、ものごとが発見された順序に沿って説明されたときに、一番よく理解できるものだよ

*柳澤桂子、同上32頁

 

私は、本当のことを知るために哲学しています。

哲学史を勉強したいのではありません。

 

しかしながら、この言葉に従えば、人間の歴史に沿いながら哲学者たちが世界をどのように解釈してきたかを知ることには、大きな意義があるようです。

歴史に従いながら大局からも対象を眺め、解釈していきたい。

 

25年も哲学散歩は続けていきたいと思っています。

よろしければ読んでやってください。

 

無いものねだりですが、天星人語は読む人の心に何か響くものでありたいと思って書きます。

病気とその後遺症に苦しむ人にとり、安全に注意しながら幸多い年になるよう、お互い頑張りましょう。

 

今年度も昨年度以上、よろしくお願い申し上げます。

それでは、26年元旦ここで元気に再会できるように過ごしましょう。

神のご加護を。

【2024年書き始め】

「人間を考え続けます」

人間を考え続けます(2024年書き始め) - 天星人語

人間を考え続けます(2024年書き始め) - 天星人語

こぶだらけの人間人生今年もよろしくお願い申し上げます。皆様、どのようなお正月をお過ごしでしょうか。私自身の人生は、こぶだらけです。よくここまで生きたと思います。...

goo blog

 

 

 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【来週と今週】人間を考え続... | トップ | 【2025年】本年も昨年と変わ... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
とまるさん、こちらこそよろしくお願いします。 (天星人語)
2025-01-05 17:08:22
早いものですね。
20年でしょうか。
最初の出会いとなったブログ、今はどうなったのでしょう。
SNSはゆるい繋がりとは言いますが、本当にそうなんだなと思う今日この頃です。
人間、それぞれの人生ですが、山あり谷ありは万人共通ですね。
生きていれば何とかなるの気持ちでやって来られましたが、この先もそうなのかは分かりません。
今年も、お互い安全に楽しく生きていきましょう。
返信する
Unknown (とまる)
2025-01-05 14:58:05
明けましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします

ご挨拶が遅くなりました
先月の過去記事を読ませて頂きながらマイナンバーカードの無駄のことなど頷く事が多いですね

私は今月誕生日なんですが、還暦なんですよ(笑)
どんな1年になるんでしょうね
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記帳」カテゴリの最新記事