天星人語

世間と空、そして(時々)海をぼんやり眺める毎日です。

隘路にはまる世界政治の現実(ウクライナとパレスチナ)

2024-06-18 06:07:07 | 人間歴史の途中経過

記事のポイント

欧米流民主主義にウンザリ感が拡がる。

ウクライナとパレスチナの2重基準。

フイリピンと中国は危ない。

ロシアに続き、中国は力づくで現状変更する。

世界の政治は隘路にはまる。

現状の人間史の途中経過

いつまでたっても平和は実現しない。

自由・平等・平和の理念はどこに行った。

生活は良くならない。

政治家は自分の利益しか考えていない。

もううんざりだ。

国内と国外で、この気分が拡がっています。

新規政党である、大衆迎合政党の台頭は、この証左です。

*一般的に大衆迎合政党は、自国最優先・排外的・非科学的・気候変動軽視・財政バラマキ

・人権軽視です。

さらに、世論次第で、すぐ手のひら返しをします。

今日、プーチンが北朝鮮を訪問するそうです。

「悪の枢軸」国同士の関係が一段と強化されます。

ウクライナでロシアが使う砲弾・ミサイルには北朝鮮から提供したものが含まれます。

中国・フイリピン海域は危ない

17日には、中国海警局の船がフイリピンの公船に衝突しただけでなく、海警局職員が乗り込んで取り締まったそうです。

この海域はフィリピンが実効支配しますが、中国は自国の法律で、外国船を取り締まることができます。

(軍事)力による現状変更は、人間史の常です。

現場はどうなっているのでしょう。

脅しだけではなさそうです。力で抑え込む。

ここで、フイリピンが引いたら、現状の一方的変更ですが、

ロシアのウクライナに続き、中国も力づくで領土にするようです。

一触即発です。死人がでれば戦争??

止めて欲しいです。

この光景を見て、大国が小国をいじめていると笑えません。

フィリピン海軍の関係者は18日、「中国海警局の船舶が意図的に速いスピードで衝突し、海軍の要員が重傷を負った。負傷者は避難し治療を受けた」と語った。「中国は攻撃的な行動を続けている。緊張の高まりを避けるため自制すべきだ」と非難した。

地元テレビ局のGMAは負傷したフィリピン軍のうち1人が指を切断したと報じた。アユンギン礁の拠点への補給活動のため6隻の船を派遣したが、中国の妨害により拠点に到達できなかったという。携帯していた銃も押収された。

アユンギン礁はフィリピンが実効支配する。中国海警局は17日、フィリピンの船舶が同礁周辺に不法侵入したため臨検したと発表した。中国は15日から同国の領海に違法に侵入した疑いのある外国人を最長で60日間拘束できる法令を施行したばかりだった。

フィリピン側は中国への反発を強めた。テオドロ国防相は17日の声明で「中国の行動が南シナ海の平和の障害になっていると明白になった」と批判した。カービー米大統領補佐官も同日の記者会見で「挑発的で無謀だ」と断じた。

次期大統領?トランプは、大衆迎合政党の性質を持ちます。

米国は放任し、口先介入だけで済ますでしょう。

世界平和サミット

また、スイスでは15、16両日にスイスでウクライナ提唱の和平案を議論した「世界平和サミット」が開かれました。

ゼレンスキー氏、戦争終結へ行動計画 80カ国で共同声明

画像

92国が参加したそうです。

しかし、13か国は共同声明に署名しませんでした。

明々白々の侵略をウクライナにロシアはしているに関わらずです。

*Countries that did not sign the Peace Summit communiqué:

1. Armenia 2. Bahrain 3. Brazil 4. Colombia 5. Vatican 6. India 7. Indonesia 8. Libya 9. Mexico 10. Saudi Arabia 11. South Africa 12. Thailand 13. UAE So.

No BRICS country signed.

国連憲章第2条4項にある武力の行使や威嚇による政治的独立や領土保全の侵害行為をすべきでないといった原則に反するもので、本来国連加盟国全てが受け入れているはずの原則。

ゼレンスキー大統領は「ロシアが侵略地域から撤退することが」和平交渉を始める、最低条件と述べています。

プーチンはその逆を述べています。

ロシアのプーチン大統領は14日、ウクライナとの停戦の条件としてウクライナ東・南部4州からのウクライナ軍の撤退が必要だと強調した。米欧32カ国の軍事同盟北大西洋条約機構(NATO)への加盟を放棄することも条件に挙げました。

天星人語は、パレスチナに関心が向くこの時期に、よくぞこの数の国が集まった。

さらに、共同声明には親露国も署名しているので、大成功ではないですが、意義はあった。

そう思っています。

「ウクライナ・パレスチナ二重基準」では、解決できない

結局、中東とウクライナ問題についての2重基準がグローバルサウス国の賛成を得なかった背景でしょう。

欧米流民主主義は模範になっていません。

今回の平和サミットに不参加・署名せずは、不快感と抗議の意思表示でもあるのでしょう。

普遍的な価値である民主主義を謳う国が言う、民主主義とは何ですかが問われています。

人間の尊厳を守れる(個人の人権を基礎)政治体制を作れるのかが問われています。

世界政治の現実は、隘路にはまり、もがいているようです。

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【資料】

米バイデン政権主催 民主主義サミット共同宣言、署名は6割のみ 足並み乱れ

23年3月開催

BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)によるサミット(首脳会議) 

プーチンが入れば、現代の世界政治を象徴する写真となる。

23年8月開催

(注)

青字と図は、日本経済新聞からの引用です。


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