天星人語

世間と空、そして(時々)海をぼんやり眺める毎日です。

戦争

2006年08月15日 | 日記帳

8月14日 もう十二時近いころであろう。天地は森閑としている。 この数日、夜、警報が鳴らない。この二,三日は、昼でさえ全国的には敵機の来襲がいささか衰えたようである。それが却ってぶきみ千万である。日本がソ連に宣戦しないことを思い合わせて、実にえたいの知れない不安が這い上がってくる。 寝ようと務めた。しかし、寝られない。胸が波を打って、眼が冴えて、頭は嵐のような空想を果しもなく描いていく。 

(「戦中派不戦日記」 山田風太郎さん)

 

 今日は「終戦記念日」。しかしいまや、戦前もしくは戦争前夜なのか、と勘違いをしそうなくらい、空気は暑く感じる。また、第三次世界大戦は始まっているとすれば、戦中とも表現できる。

 

 国の戦争に反対し、徴兵に反対すれば、反逆者として処刑(処罰)される。それでも戦争に反対するか。条件付で戦争に参加するか。いやいやながらも戦争に参加するか。

 

 いかなる名においても戦争は反対だ。しかしどこまで信念あるのか、大いなる疑問でもある。

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