天星人語

世間と空、そして(時々)海をぼんやり眺める毎日です。

自由と人生

2009年07月11日 | 日記帳

 老人になると自由に暴露する気分にならないか? 過去より多いのだな。そういう事例が。有名どころではマクナマラさんである。ベトナム戦争をリードした国防長官である。彼は晩年になり、ベトナム戦争を批判した。人間は間違うものだと言ったのである。去る7月6日、93歳で亡くなった。合掌。

 

 また、この日本でも日米の密約を暴露した御仁が現れた。村田元外務次官である。歳は79歳。あちらこちらの新聞の取材を受けているので、このことを知っているひとも多かろう。予想通りのことが展開されていることよ、と思っていた。 

 

 ところで、先日読んだ本に次のような一節があった。「大学に来て、4年間、日本では、日本人の人生では、基本的人権の筆頭であることの自由が最大に高まる。4年過ぎると、それは非常に下がって、そして、60歳以後、また、定年退職以後に、復活してもういっぺん自由になる。二度自由の山があるのですよ。だから、老人と学生の同盟は、どうですかって私が言うのは、二つの自由な精神の共同・協力は、強力になりうるだろうというわけです。(「老人と学生の未来」 加藤周一さん)。

 

 このことを69歳のお嬢様に話した。「そうよ、その通り」と即座に言葉が返った。精神が自由であるためには、人体が元気であることが条件ではあるが。 このお嬢様は、マンション内の体操教室やウオーキングを主宰されている。もっとも人間に変心はつきものでもあるので、暴露および変心を批判するものではない。

 


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