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意思による楽観のための読書日記

英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱 小林恭子 ***

イギリスはロンドンのキューにある国立公文書館には、この1000年に発生して保管されてきた中世から現代までの膨大な歴史資料が存在する。期限が来れば誰にでも閲覧可能、その期限も50年から最近は20年にまで短縮されている。日本では見られない外交資料も、ここに来れば見ることが可能なため、近代の外交史を調べたい学者はここに来るという。

具体的には、最古の公文書である土地台帳、マグナカルタ、ヘンリー8世の離婚証明書、蒸気機関車の見取り図、世界初の切手、ロンドン万博の記念手袋、タイタニック号からの無線メッセージ、米国独立宣言のポスター、シェイクスピアの遺言書、欧州分割を決定づけたチャーチルの手書きメモから、夏目漱石の名前が残る下宿簿、ホームズや「切り裂きジャック」の手紙、ビートルズの来日報告書などあらゆるジャンルの資料が納められている。すべてが一次資料、ここに潜む宝物は、本物だけが持つ存在感で私たちを惹きつけ、探してきた資料を見つけた歴史好きを、本物が光を放つ歴史の世界へと導いてくれる。
 

↓↓↓2008年1月から読んだ本について書いています。

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