意思による楽観のための読書日記

暗礁 黒川博行 ***

建設コンサルタントの二宮のところに、疫病神である二蝶会のヤクザ桑原から「麻雀をしろ」の一言。麻雀では東西急便のふたりが奈良県警交通部の幹部に負けて金を渡すのが目的の麻雀。金になると考えた桑原は気の弱い二宮に代打ちをするよう電話してきた。二宮は金に釣られて出かけて行った。

贈収賄事件の内偵をしていた警察に引っかかり、二宮は刑事の訪問を受けて逮捕されるかもしれないと肝を冷やしている。そんな事はお構いなしの桑原は、二宮に命じて東西急便を調べさせているうちに、ヤクザの罠に嵌められ放火犯の容疑者になってしまう。放火の真犯人を追おうと二宮と桑原は、暴対課の刑事中川から情報を買うことに。浮上したのが、花鍛冶組とそのバックにいる東和桜花連合の大幹部、そして東西急便と奈良県警の癒着、裏金の存在。桑原と刑事でマル暴担当の中川は、シノギになると踏むが、二宮は放火の真相を知る男として、ヤクザから狙われる対象となった。

いつものような展開ですが、やはり警察の腐敗を描写、それを桑原と二宮が味付けしている。黒川ファンなら言われなくても読みたい一冊。
暗礁〈上〉 (幻冬舎文庫)
暗礁〈下〉 (幻冬舎文庫)

↓↓↓2008年1月から読んだ本について書いています。

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