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「軍拡などという意識を持ったことは一度もない」軍事費の首相答弁

2025年02月20日 11時59分15秒 | 一言

大軍拡を異常と思わない異常

 「私どもはこれを軍拡だと全く思っていない」。17日の衆院予算委員会で石破茂首相の驚くべき答弁が飛び出しました。日本共産党の志位和夫議長の質問に対してです。

 志位氏は、国会で審議中の2025年度予算案について、軍事費(デジタル庁計上分除く)が前年度当初予算比で9・5%増となっているのに対し、社会保障費は1・5%増、文教・科学振興費1・4%増、中小企業対策費0・1%増などと、暮らしの予算はどれも前年物価上昇率の2・7%に追いつかない実質マイナスであることを指摘しました。その上で「物価高騰が続き、国民が苦境に追い込まれているもとで、軍事費の突出ぶりを異常だと思わないか」とただしました。

 これに対し石破氏は冒頭の答弁とともに「軍拡などという意識を持ったことは一度もない」などと述べたのです。

■GDP比2%超も

 25年度予算案の軍事費は8兆7005億円に上ります。22年末に閣議決定された「安保3文書」で23~27年度の5年間で43兆円の軍事費をつぎ込むとした大軍拡計画に基づくものです。これにより22年度当初予算で5兆4005億円だった軍事費はわずか3年間で3兆3000億円も増え、年平均で1兆1000億円もの増額になっています。

 第2次安倍晋三政権が発足した12年度の軍事費は当初予算で4兆7138億円でした。その後、22年度までの10年間の増加額は6867億円、年平均で687億円です。23年度以降の増加がいかに異常かは一目瞭然です。志位氏が「この異常な予算を異常と言えないあなたが異常だ」と批判したのは当然です。

 志位氏は、日米首脳会談(7日)の共同声明で石破氏が「2027年度より後も抜本的に防衛力を強化していく」と約束したことを「極めて重大だ」と述べました。これは、安保3文書の一つ、「防衛力整備計画」が、27年度以降、防衛力を「安定的に維持」するとしているのを「抜本的に強化」するへと変えるものです。「国会にも諮ることなく、閣議決定すら行わずにアメリカに約束する。許しがたいこと」(志位氏)です。

 3文書は、27年度までの5年間で軍事費を国内総生産(GDP)比1%から2%に倍加するとしています。志位氏が「27年度以降、2%を超えることは絶対ないと言明できるか」と追及したのに対し、石破氏が「必要であれば2%を超えることはある」と述べたことは看過できません。

■暮らしと平和破壊

 石破氏は「いかにわが国の独立と平和、国民の生命・財産を守るかということの結果として(軍事費の)数字が出てくる」とか、「(自衛隊の装備は)他国を侵略するようなものにはなっていない」と言い訳しました。

 しかし、軍事費の膨張で暮らしの予算が圧迫され、25年度予算案では、がんや難病患者らの命を脅かす高額療養費の負担引き上げなどが狙われています。大軍拡計画で大量に導入されようとしている兵器は、他国の領土を攻撃できる長射程ミサイルです。

 暮らしも平和も壊す予算案は抜本組み替えが必要です。



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