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ノーベル平和賞授賞式

2024年12月12日 14時01分50秒 | 一言

核なき社会へ共に

田中熙巳代表委員講演 会場総立ち

 【オスロ=加來恵子】ノルウェーの首都オスロで10日、被爆の実相を世界に広げ、「核タブー」の確立に大きく貢献したとして、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)へのノーベル平和賞授賞式が行われました。日本被団協を代表して田中熙巳(てるみ)代表委員が講演。箕牧智之(みまきとしゆき)代表委員が賞状、田中重光代表委員がメダルを受け取りました。(関連記事)


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(写真)賞状とメダルを受け取る日本被団協の(右から)箕牧智之、田中重光、田中熙巳の各代表委員=10日、オスロ(加來恵子撮影)

 ノーベル委員会のヨルゲン・バトネ・フリードネス委員長は、これまで13回にわたる平和賞が平和運動に携わる人々に授与され、その度に核兵器に対する警告を世界に発してきたと指摘。より不安定な核時代を迎えようとしているとして「この警告は例年より重要だ」と強調し、「みんなで核タブーを守る努力をしよう。私たちの生存はそれにかかっている」と指摘しました。

 着物姿の日本被団協のメンバーや中満泉国連軍縮担当上級代表らが見守る中、田中熙巳代表委員が講演しました。自身の被爆体験とともに日本被団協の運動の歴史を紹介。原子爆弾被爆者に対する援護の法律は1994年に制定されたが、死者に対する補償は一切なく、日本政府は一貫して国家補償を拒んでいると2度にわたり批判しました。

 核兵器禁止条約のさらなる普遍化と核兵器廃絶の国際条約の策定を目指し、原爆体験者の証言の場を各国で開くよう訴え。「人類が核兵器で自滅することのないように。核兵器も戦争もない世界の人間社会を求めて共に頑張りましょう」と呼びかけました。

 講演が終わると会場から1分以上にわたり割れんばかりの拍手が鳴り響き、参加者はスタンディングオベーションでスピーチを歓迎しました。



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