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核の恐怖がふたたび

2024年12月12日 14時16分41秒 | 一言

 寒風の街頭でマイクを握りしめる。こびりついた記憶と強い思いを、一語一語に込めて。今年最後の「6・9行動」の日、84歳の被爆者が訴えました。

 「うじのわいた死体を焼くにおいと黒煙が、いまだに忘れられない。人間の尊厳などあったものではない。生き残った者も差別にさらされた」。原水爆禁止、被爆者救援の連帯行動として60年代から呼びかけられてきた6・9行動は、毎月の6日、9日に全国各地でとりくまれてきました。

 ヒバクシャ国際署名とともに、被爆者を真ん中にして、雨の日も風の日も粘り強く続けてきた市民協働の運動。一つ一つの訴えや署名は国際世論を動かし、核兵器禁止条約へと結びつきました。

 志半ばで亡くなっていった被爆者をはじめ、反核平和を求めてきた草の根の活動が世界に認められた日本被団協のノーベル平和賞。田中熙巳代表委員は授賞式の講演で、人類が核兵器で自滅することのないよう改めて呼びかけました。

 ロシアのウクライナ侵略と核の脅し、核保有国イスラエルによるガザや周辺国への攻撃。核の恐怖がふたたび世界を覆うことに「限りない悔しさと憤り」を覚えると。それは、何十万人もの原爆死者への償いを一貫して拒み、核禁条約に背を向ける日本政府に対しても。

 「自分たちが体験した悲惨な苦しみを二度と、世界中の誰にも味わわせてはならない」。未来の犠牲者をつくらせないと次の世代に思いを託す被爆者。若者たちが手を携え、核兵器も戦争もない世界を実現する姿を。



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