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カカオ生産国農家の1日の平均収入は1人1ドル以下

2025年02月14日 13時31分56秒 | 一言

 店頭にずらりと並ぶさまざまなチョコレート。「愛の日」として世界に広まったバレンタインデーの時期に、これほどチョコが売れるのは日本だけだそうです。

 結びつきがわかる最初の記録は1930年代にさかのぼります。洋菓子の神戸モロゾフがバレンタイン用にチョコを提唱。当時は「女性から男性へ贈るもの」とはしておらず、昨今の形が定着したのは70年代に入ってから(市川歩美著『チョコレートと日本人』)。

 今ではチョコの年間家計支出の2割超が2月に集中していますが、今年は原材料カカオの高騰で各メーカーとも相次ぐ値上げ。カカオ価格の急激な上昇には異常気象や投機マネー、違法採掘があると、広島大の佐藤清隆名誉教授が本紙で指摘していました。

 世界有数の生産国で日本の輸入の7割を占めるガーナではピーク時から生産量はほぼ半減。金の方がもうかると農地が壊され、カカオづくりから離れる農家が続出しています。

 背景には産地と消費国との不平等さがあります。ガーナのカカオ農家の1日の平均収入は1人1ドル以下で児童労働も問題に。人身売買をはじめ多くの子どもが学校にも行けず重労働を強いられています。

 製菓会社やNPO法人による支援やフェアトレードを進める運動も起きていますが、どれだけ広く産地の現状を知らせるか。甘い世界の裏側にある、苦い現実。もしも自分がそちら側にいたら…。チョコを食べながら、そんな想像力を働かせることが平等な世界への一歩になるかもしれません。


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