松ちゃんの『やりっ放し やられっ放し』

あなたが気になりだしてから 世界が息づいてる(松任谷由実『緑の町に舞い降りて』より)

メジロマックイーンとカワカミプリンセス

2007-05-21 05:43:57 | horse racing
ビクトリアマイルって何勝ったっけ???

ああ、コイウタか。
あれは無理だわ。

確かに、調教は良かったんだけど
それでも重要な馬券(例えば馬単5頭ボックス)には絡める事は出来なかったと
レース前の雰囲気を振り返っても分かる。

完全にカワカミプリンセスが来ないなど想像だに出来なかった。
しかし、カワカミから10頭流しとか買ってるのに
なんで飽くまでもカワカミに拘ったのか↓その買い方の下手さに腹立つ。
レース後すぐ気付きました。「こんだけかってるのに、別にこれ(馬単)には入れなくても…」

オークスもキツかった。要するに負けたのですが、ザレマ軸で。
勝ったのローブデコルテだっけ。
芦毛(白系)だから頑張ってほしい。
しかし、カワカミに対する信頼感は凄かった。
(勿論ディープインパクトに対するそれとは別のものであるが)

ディープインパクトとテイエムオペラオーとメジロマックイーンは時代は全く違うが
しかし、時代時代のスターであり、ツワモノであり、アイドルである。
しかし、信頼感という点では、度合いは別にして共通している。
僕は、テイエムオペラオーは大嫌いであった。その当時競馬から遠ざかったくらいだ。
だから、オペラオーが活躍してた'01、'02当時のビッグレースは殆ど覚えていない。
勝ち方に無駄がないけど、華がない。

人は、競馬のロマンの一つの要素として
「血統がそれほど良くない安い馬が良血馬を倒す爽快感」を挙げることがあるが、そんな事はない
僕は、なんだかんだ言って人は良血の高貴さに惹かれるのではないかと思う。
あと、ライバルの不在というのがオペラオーに関して言えば悲劇だったのかもしれない。
("悲劇’というのはオペラオーが国民的に嫌われている馬の場合であるが)
あと、「天皇賞(秋)で一番人気は勝てない」というジンクスを破ったというのも面白くなかった。

ディープインパクトというのは
去年、一昨年のスターであり、「負ける事は有り得ない」信頼感と事実がある。
マックイーンは平成初期の名馬で、アイドルで、信頼感も抜群であった!はずである。
当時の生の走り、雰囲気は知らないが、本やビデオを見る限りそう感じる。
VTRと、ゲームと、本とでしか知らなくて、今も走ってないのに、マックイーンに対して

何故か信頼感やアイドル性、華を感じるのである。おかしい話であるが。
マックイーンもビッグレースを勝ってた馬だが、所々でトウカイテイオーに勝ったり
ライスシャワーに負けたりして...でも信頼感は抜群だったはずである。
ディープインパクトの無敗(に近い)に対する信頼感とは違う信頼感。

マックイーンも決して良血ではないが、ちゃんとしたライバル(好敵手)がいたから
好意が湧くのかも。
常勝に対する好感に条件は、超良血か、(良血じゃない場合)確固たるライバル存在である。

マックイーンに似た信頼感は10年前のサクラローレルに、そして今はカワカミに感じる。
カワカミへの揺るぎ無い信頼感とそういった全体的な雰囲気を感じたビクトリアマイルのレース前。

半年休んで圧倒的一番人気という事実はある種異様であり、しかし、実に面白くも感じた。

 山王工業の堂本監督の「負けた事があるというのが何とか何とか」という名言が頭に浮かびます。
「負ける」も好感の条件の一つだと思う。そうでなければ、下手に勝ちすぎると嫌われると思う。

巡り合せか、マックイーンは天皇賞(秋)で圧倒的一番人気一着ゴール後、斜行で18着に降着してます。