現地時間の3月7日午後1時(東部時間)に設定された発表前なのに、Peyton Manningの引退は既成事実になっているようです。筆者としてはSuper Bowl 50のあのパフォーマンスでは引退は止むなしと感じており、Favreのように引っ張るべきでないと思っています。
まあそれはともかく、Sharapova(シャラポワ)、空気読めよ。
さてPeytonを含め2015年シーズンは各チームのエースQBの多くが怪我に見舞われました。レギュラーシーズン16戦にすべて先発したQBは、表に示した17人でした(Passing Rateが高い順に上から並んでいます)。
Player | Team |
Russell Wilson | SEA |
Carson Palmer | ARI |
Tom Brady | NE |
Kirk Cousins | WAS |
Cam Newton | CAR |
Matthew Stafford | DET |
Alex Smith | KC |
Philip Rivers | SD |
Eli Manning | NYG |
Aaron Rodgers | GB |
Derek Carr | OAK |
Matt Ryan | ATL |
Ryan Tannehill | MIA |
Teddy Bridgewater | MIN |
Blake Bortles | JAC |
Ryan Fitzpatrick | NYJ |
Jameis Winston | TB |
Touchdown Proのデータによると、この中に一人だけQBとして全スナップを受けた(一度も控えQBやWildcatのRBなどに任せなかった)選手がいますが誰でしょう。
答えはTBの新人、ドラフト全体1位だったWinston君でした。ドラフト全体2位のMariota君が怪我で休んだこともありましたので、丈夫さでは1位指名の貫禄を示しました。
赤字の選手とチームはPlayoffに進出しています。なんとNFCは全6チームが並んでいます(AFCはNEとKCだけ)。
Super Bowl 50の勝者であるDENがそうではないのでやや微妙ですが、レーティングが高い健康なエースQBがいることがPlayoff進出の条件の一つといえますね。
ついにもう一つ。NFC北とNFC南のエースQBの「出席率」が高いことがわかりました。両地区は上の表に3チームが入り(エース君全試合に先発)、CHI(Cutler)とNO(Brees)の先発離脱は1週だけ。63/64ですからほかの地区とは違う状況にあったようです。
さて、やっと本題。現在、2015年シーズンのQBの成績を分析している中で、ちょっと「面倒くさい選手」たちを見つけました。Weeden、Mallett、Clausenの3人です。ファンの方、ごめんなさい。
この3選手の2015年シーズンの共通項はご存知ですよね。シーズン中に2チームでQBとして先発していました(筆者注:実はその後、もう一人1シーズンに2チームで先発したQBを発見しました。詳しくはこちらをお読みください)。
なぜ「面倒くさい」かというと、これら選手はネット上にあるQBランキングでは、最終在籍のチームで残した成績だけが年間成績と扱われるからです。
例えばWeedenはDALとHOUで4試合と2試合に出ましたが、HOUでの試合成績が年間成績として表示される場合が多いのです。そしてHOUでの成績はPassing Rateが好調で107.7もあります。この数字だけ見ると年間トップのWilsonに次ぐ2番目。もちろんスナップ数は少ないですが、ちょっと受け入れられません。
DALでの成績を加えた年間トータルでは96.8なので、HOUだけのデータでは評価が上がりすぎですね。このあたりを補正する必要がありました。
ではそれぞれがなぜ、2015シーズン中に2チームでQBをすることになったか見ていきましょう。
まずWeeden。DALでRomoのBackupとしてシーズンをスタート。Romoの鎖骨骨折により先発QBを任されることになりました。そこまでは控えQBとして十分な仕事ですね。
ところが結果が出ない。Romoをリリーフした試合は勝てたものの、先発した3試合で3連敗。シーズン途中でMatt Casselに取って代わられ、Romoの復帰とともに解雇されました。こう考えるとRomoが無事だったら、そのままDALでBackupのQBとしてシーズン終了までいられたかもしれません。
解雇後の再就職先はHoyerが安定しないHOUでした。実は3番手のQBだったのですが、Week15の天王山のColts戦で、Hoyer欠場の試合に先発したBackupのYatesが怪我を負ったことでリリーフ登板しました。
さらにその次の試合では先発。2TDを奪いパッサーレーティングが116.7という好成績を残しました。しかしHoyer復帰後は控えに逆戻り。RS最終戦とPlayoffはHoyerが先発で出番はありませんでした。
HoyerはKCとのPlayoffで4INT、1Fumbleというひどい成績を残します。しかしHCのObrienはQB交代を考えなかったとのことなので、そんなひどいHoyerよりもWeedenはあてにされていなかったことになります。
ここまで書きましたが、Mallettの話は長くなりそうな予感がするので、続きは明日以降に。多分ですがPeyton引退の話題もあるし。