Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

Peyton引退後の大混乱、SchaubとMallettそしてFitzpatrick

2016年03月12日 13時42分36秒 | NFL2016
前回の続きですが、Peytonの引退会見は泣けましたね。
 
 
筆者は発表があった朝、家を出る前にESPNのPodcastをダウンロードして、電車の中で会見を聞きました。
 
言っていることの○割は理解できましたが、悲しいかな英語力のなさゆえあやふやなところもあります。結局はAFNJapanに掲載された全文訳を読んで、ようやく全てを理解できました。
 
あと、シャラポワについては、「引退」だと思っていたので(日本のニュースメディアではこちらが多く取り上げられることを予想して)「空気読めよ」と言ってしまいました。しかし「ドーピング露見」では会見を先送りできないし、Peytonと同じ日の近い時間で被ってしまったの仕方がなかったと、今では思っています。多分シャラポワの会見があってもなくても、日本ではPeyton引退はYahooトップに載るほどのニュースにならなかったでしょうし(シャラポワは写真付きでYahooトップに乗ってましたが)。
 
ただ、シャラポワが選手として復帰できるかは微妙ですね。
 
さて前回途中になってしまったMallettの続きです。実は2014シーズンの初めにNEからHOUがMallettを引き抜いたとき、筆者は少しばかり期待していたのでした。まがりなりにも数シーズンにわたりBerichickの下でBradyの控えを務めた選手。QBが手薄だったHOUの救世主となるかと思ったのです。当時はINDの一人勝ちだったので、AFC南を変えてほしいと思っていました。
 
HOUは2013シーズン、エースQBだったSchaubが不振でチームが低迷(2連勝のあと14連敗しましたね。その勢いで馘になったHCがご存じKubiakでした)。そしてHOUが2014シーズンのエースQB候補として連れてきたのがMallettでした。
 
しかしMalletが先発QBの座を得るのはWeek11。それまでは、「オードリーの若林(HOUファン)に嫌われている」Fitzpatrickに奪われていました。Fitzpatrickの不調で 先発QBを交代するときは、「Ryan同志」で譲り合ったと一部では話題となりました(これは嘘)。
 
ようやく先発の座を得た(NE時代を通じて、キャリア初の先発)Mallettですが、2試合目のWeek12でなんと胸筋を断裂。そのままシーズンエンドとなりました。怪我とはいえせっかくのチャンスを早々につぶすMallettに、ツキのなさだけでない香りを少し感じたものでした。
 
そして迎えた2015シーズン。FitzpatrickがNYJに去り「Geno Smith殴打事件」(この表現を見て「ナンシー・ケリガン殴打事件」を思い出したあなた、筆者と同類です)をきっかけに先発昇格を果たした一方で、HOUに残ったMalletは、控えQB量産工場といわれるCLEからやってきたHoyerと先発QBを争います。そういえば、HoyerもBradyの控えでしたね。元NEの控えQBが場をHOUに移して先発の座を争うという、NEファンそしてBradyファンには胸熱の展開が繰り広げられたわけです。
 
勝ったのはHoyer。Mallettは控えとしてシーズン初戦を迎えます。開幕戦の相手は@KCでした。これは後知恵ですが、まさか4カ月後に再びHOU@KCでPlayoff初戦があるとは、だれもが思っていなかったことでしょう。この試合、HoyerがピリッとせずMallettがリリーフしています。HOUがPlayoff初戦に遭遇する悲劇の予兆は既にこの時あったわけですが、結局まわりまわってHoyerに戻っちゃったんですね。なんか逃れられない運命のようなものを感じます。
 
MallettはHoyerの失敗に乗じて、2戦目以降の先発QBを奪い取ったのですが、結果を出せません。Week4、ATLに0-48と差を付けられた時点でHoyerに再び交替させられます。その後のMalletの行為はプロとして許されないものでした。一連の報道を読むと、なかなかのダメっぷりですね。その後、HOUを解雇されました
 
そんなMallettがシーズン終盤のWeek15、再び表舞台に現れます。役割はなんと、Flaccoが怪我でシーズンアウトとなったBALのQB。HOU当時の行動が報道された後だけに、BALの決断には驚きました。しかし冷静に考えれば来シーズンはFlaccoの復帰が見込めるため、そこそこの先発QBがいればよいという考えだったのかもしれません。

 

そしてMallettは先発したWeek16で、プレイオフ争いをしていたPITを下すという金星を上げます。274ヤード投げて1TD、0INTでパッサーレイティングは95.0。来季BALに残れるかはわかりませんが、どこかのチームで控えQBくらいにはなれることを示しました。自分の素行がきっかけでHOUを追われたMallet。今後、どういうキャリアを積んでいくのでしょうか。


 
このMallettのキャリアに微妙な影響を及ぼしているのがSchaubです。上にも書きましたが、2013年シーズン、Schaubが不振にならなければMallettはHOUに呼ばれることはなく、2014年のFitzpatric vs Mallett、2015年のHoyer vs Mallettという先発争いもなかったはずです。
 
さらに、Schaubは2015シーズンはFlaccoの控えを務めていました。ところが怪我で脱落。その結果、Mallettに出番が回ってきました。このSchaubとMallettの因縁はなんなんでしょうね。
 
エースQBが怪我をすると、控えQBが先発を任され、そのまた控えQBが必要となります。ここまで取り上げてきたMcCown兄弟やHoyer、Weeden、Fitzpatricなどは、そうやって長年生きてきました。
 
そしてFitzpatricはNYJで先発QBを務めあげ先発に昇格。Brock OsweilerをHOUに引き抜かれたDENの先発QBになるかもとまで言われています。なんだかんだいっても、先発を務めあげられるQBは不足しており、それを確保するのはたとえSuper BowlチャンピオンのDENをもってしても難しいというのが分かりました。
 
長くなりましたが、そろそろ今回は終わりに…と思ったらもう一人、2015シーズンに2チームで先発QBを務めた選手を忘れていました。その名はJimmy Clausenです。
 
ClausenはCHIでシーズン開幕を迎え、Week2にCutler負傷を受けリリーフ。Week3(CHIがSEAに完封された試合ですね)に先発していました。しかし、Cutlerは1試合で復帰。Clausenは控えに戻ります。
 
 
 
そしてSchaubが怪我をしたBALに呼ばれて、Week14にQBとして先発します。いま知ったのですがこの試合の相手はまたもSEA。ここでも負けて、SEAに先発QBとして違うチームで2連敗していました。これもちょっとした珍記録ですね。そしてClausenの後を引き継いだのがMallettだったというわけです。
 
今回はいろんな控えQBの話を書いたので、正直グダグダになりました。ただ筆者自身、良く分からない控えQBの足跡を確認したという意味で、価値ある内容になったかなと思います。
 
最後になりますが、DENの来季の先発QB候補の一人、Colin KaepernickがCLEに行きたいと言っているようです。控えQB量産工場は避けて、DENでElwayから#7を借りたほうがよいと思うのですが、どうなんでしょうね。取りあえずElwayは控え?としてPHIからSanchezを確保したようです。


フッター

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東 BUF バッファロー・ビルズ NFC東 DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・フットボール・チーム
AFC北 BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北 CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南 HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南 ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西 DEN デンバー・ブロンコス NFC西 ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR ロサンゼルス・ラムズ
LAC ロサンゼルス・チャージャース SF サンフランシスコ・49ers
LV ラスベガス・レイダース SEA シアトル・シーホークス