Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

オデン(2007年NBA1巡目1位)がついに引退、去りゆく「10年に一人の逸材」に熱いさよならを

2016年10月30日 21時00分00秒 | NBA
NBAでPortland Trail Blazersなどに在籍した、Greg Odenが現役引退を発表しました。

NBAに興味がない方でも、毎年NBAシーズンが開幕して、年明け前くらいに2ちゃんねるに「オデン、今季終了」のスレッドが立ったのを見たことがあるかと思います。でも、このネタが使えるのはこれで最後になりました。オデン『これで終わりだ』 期待外れのNBA元ドラ1選手が現役引退へ」という見出しには悪意を感じますが。
 
OdenはNBAでは2007年のドラフト1巡目1位指名されました。NFLでは、2007年にOAKが1巡目1位で指名したJaMarcus Russellが、ここ最近の「最強のDraft BUST」という扱いを受けていますが、NBAでは同年にドラフトされたOdenがBUSTとしてよく取り上げられます。このときの2位が、得点王を取るKevin DurantであることもOdenの評価を悪くする理由になっています。
 
2007年当時のOdenの写真があったので貼ってみました。1988年生まれなのでこの時はまだ10代。圧倒的な威圧感がありますね。
 
入団前は「10年に一人の逸材」と言われたほど期待が高い選手でした。「巨体から想像もつかないクイックネスや跳躍力で、豪快なブロックやダンクをお見舞いする」というコメントが、Dunk Shootの選手名鑑に載っています。筆者が記憶していたのは「Bill Russellの再来」という評価です。攻撃よりもディフェンスにたけたセンタープレーヤーとして期待されていました。
 
Lawrence North High School時代からチームメイトのMike Conleyとともに脚光を浴びたOden。NBAがこの年から選手に大学に行かずにNBAに入団することを禁じたため、Conleyとともにオハイオ州立大(OSU)に進みます。
 
そうオハイオ州立大といえば以前このブログで書いたようにフットボールも盛んで、NFLのTerrell PryorやErekizil Eriotなどの出身校ですね。バスケットボールも有力選手を輩出しており、先輩にはDallas MavericksのThree J'sの一人だったJim JacksonやMilwaukee Bucksで2000年代に活躍したMichael Reddなどがいます。
 
入学直後の2006-7年シーズンに、Ohio State BuckeyesはNCAA Tournamentで準優勝を飾ります。Odenは早々にEarly EntryしてTrail Blazersに1巡目1位で指名されたのですが、右膝の状態が芳しくなく、9月に手術を受け1年目は全休。2年目から本格出場を目指しました。
 
2008年シーズンのBlazersは、若手選手を中心にした再編成が功を奏し、充実したラインアップでした。Brandon RoyがPGを務め、LaMarcus AldridgeがPF、Channing FlyやNicolas Batum、Steve BlakeにRudy Fernandez、Martel Websterまでいる。そこにOdenがセンターとして加わると、このチームはえらいことになるかもと期待したのです。
 
しかし、Odenは怪我に苦しみ2008年シーズンは61試合に出たものの、2009年は21試合に出てシーズンアウト。このころから「オデン、今季終了」がNBA好きの方々の冬の風物詩となりました。英文のWikiによると、2009年は12月5日、2010年は11月9日、2011年は12月9日にシーズンエンドとなります。特に最後の2シーズンは試合にも出場しないまま、2011-12年シーズン終了後にTrail Blazersを馘になります。
 
この間、Blazersも2008-09年シーズンから3シーズン連続でPlayoffには出るものの初戦敗退。毎年、シーズン序盤で消えるOdenとともにチームは勢いを失い、2013-14年シーズンのDamian Lillardの入団までは低迷します。筆者の期待も徐々にしぼんでいったことを記憶しています。
 
Odenは結局通算で、7回の手術を受けたとのこと。それでも、腐ってもドラ1。2012-13年シーズンはけがの回復に努めたOdenが行きついたのは、2013-14年シーズンのMiami Heatでした。
 
当時、インサイドが手薄、だけどサラリーキャップがいっぱいのHeatにとって、働けるかわからないけどちょっとだけ可能性のある選手に見えたのでしょう。2014年1月になってからですが、2009年12月以来4年ちょっとぶりに試合に出場しました。このシーズンはその後23試合に出場しますが、9.2分の出場時間、2.3リバウンド2.9ポイントは厳しいですね。
 
このシーズンまでNBA Final 2連覇を飾っていたHeatですが、同シーズンは前年のFanalの屈辱に燃えるSan Antonio Spursにいいところなく敗れます。OdenもNBA Finalに初出場したものの、5試合のうちの2試合、わずか3分の出場にとどまりました。
 
2015年シーズンは中国の上海でCBAに参加したOdenですが、2016-17年シーズンが始まった直後の10月28日、選手としての引退を発表します。
 
毎年、今年こそはと期待されつつ、怪我でシーズン前半に消えたOden。Heatに移籍が決まったときは、純粋なセンターがいないチームで実力を発揮してくれるものと期待したものです。しかし、やはり昔の切れ味は戻らなかったようですね。あの顔でまだ20代なのに、残念な引退です。
 
ちなみに高校~大学で共に過ごしたConleyはMenphis Grizzlies一筋で10シーズン目を迎え、リーグ史上最高額の5年1億5300万ドルの契約を手にしました。タイトルもなくAll Sterの出場経験もないのに、選手需給とリーグの年俸枠拡大の恩恵を最も受けた選手と言われています。Conleyの通算成績を見る限り、試合にしっかり出続ける重要さを痛感しました。
 
今回は事実の羅列に走ってしまいましたが、筆者は長年Odenに大きな期待を抱き続けてきました。残念ではありますが、OSUでコーチの道を歩もうというOdenには、ぜひ次のステップで道を切り開いてほしいと願ってやみません。
 
 

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

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