Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

StaffordかSmithか、Bradfordなのか?羊のNo1ピック、Goffが進むべき道のり

2016年08月25日 05時30分00秒 | NFL2016
Peyton Manningは引退会見の中で、ルーキーQBによる最多インターセプト記録について言及していました。そして「毎年ルーキーQBが記録を破ってくれるのを期待している」「イーライには今も、全16試合に先発出場していたら、お前が記録を破ったはずだ言っている」とも(「」内の翻訳文はアメフトNewsJapanからの引用です)。
 
PeytonはSuper Bowl 50の後、LAに移籍するかもなんてうわさが出ましたが、結局引退。羊は2016年DraftでTradeupして、Jared GoffをNo.1 Pickしました。それに不満のNick Folesを切ったのも既報の通りです。
 
ということで今回はそのGoffの育成について考えてみることにしましょう。
 
1998年のPeytonは1年目のINT数である28個は確かに最多ですが、ルーキーQBとして16試合すべてに先発。326回のパスを成功させ3739Yardを投げて、26TDを挙げています。
 
Rookieシーズンに20個以上のINTを食らったQBの一覧を見ると、ほかに有名どころではTerry Bradshaw(1970年)が24個で4位に入っている程度。現役では、Geno Smith(2013年)が21個で、Mark SanchezとMatthew Stafford(ともに2009年)が20個で並んでいます。
 
まあつまりは、新人の年にたくさんINTを投げたからといって大成するとは限らないようです。ちなみにEli Manningは以前ここにも書いたように、1年目は9試合に出場し9INTでした。これまで3回、年間最多INTのタイトルを獲っているEliですが、それでも最多で27個。それほどにPeytonの1年目はINTを投げまくったということですね。
 
ここで、JaMarcus Russell(2007年)を除く3人のNo.1ピックQBを参考に、Goffの将来を占ってみましょう。三人とはAlex Smith(2005年) 、Matthew Stafford(2009年) 、そしてSam Bradford(2010年)です。さすがにJameis Winston(2015年)、Andrew Luck(2012年)、Cam Newton(2011年) は発展途上なのでお手本にするのは無茶かと思いました。
 
まず3人の入団以来のTD数(上)とPassing Yard(下)をグラフ化しました。
 
 
結論から言ってしまうと、Bradfordは1年目に大活躍してOffensive Rookie of the Year(OROY)を獲ったけど伸び悩み、Staffordは2年目に苦労したけど3年目から着実に成績を残し、Smithは遅咲きで地味だけどしっかり活躍といったところでしょうか。

QB3人の入団以来の獲得ヤード数
 
LA(かつてのSTL)のBradfordはOROYを獲ったのに怪我で不振になっているうちにお払い箱。代わりに獲ったFolesにも不満があったようで、Goffを手に入れた後で「これがお互いにとってベスト」と言って切っちゃいました。
 
Smithが成長するまで、紆余曲折がありながらも8年も引っ張ったSFを見習ってほしいところではあります(そういうSFもColin Kaepernickが成長し、Super Bowlに進出した時点でSmithを切ったわけですが)。
 
よく考えると、Bradfordがあれだけの結果を残した2010年シーズンと2012年シーズンでさえも勝ち越せなかった羊ってどういうことなんでしょう。チームに横たわる育成方針とか、確固たるWRがいない編成方針とか、いろいろと見直すべき余地はあるようです。そういえば昨日書いた、オール・オア・ナッシング ~アリゾナ・カーディナルスの挑戦~(字幕版)の第2話の冒頭で、ARIのHC、Bruce Ariansに思いきりディスられていましたね。なんて言われていたかは、ぜひ本編を見てください。
 
Goffの成長を促すにはPeytonほどのINTを浴びてもよいから、16試合に全て先発させるくらいの思い切りがあってよいかと思います。どうせ大した控えのQBがいるわけでもないですし。Peytonは入団1年目は3勝13敗でしたが、その後チームはPlayoffの常連となり、PeytonはTDパスの回数などで通算記録を作りました。
 
ちなみにPeytonはあれだけの成績ながら、OROYは同期のWR、Randy Mossに奪われています。OROYは成功する必要条件ではないわけですね。

Goffは、あまりQBに時間をくれないチームであることをわきまえたうえで、着実に実績を積み上げてほしいものです。1年目にOROYを取っても、何の保証にもならないのはBradfordを見ていれば分かるわけですから、勝負度外視で自身の成長に賭けるくらいの気概頑張ってほしいものです。
 

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

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