Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

過去6シーズンのBye Week明け試合で全勝したチームとは?、MINは連敗脱出

2016年04月23日 07時41分36秒 | Stats
前回、各チームのBye Weekの偏りを比較しました。ただあの表では「いいタイミングでBye Weekを迎えられるのはどのチームだったか」を示したに過ぎません。Bye Week明けの試合の勝敗を見ないと、どのBye Weekが有利かとか、どのチームがBye Week明けの試合を得意としているかは分からないということです。
 
前回リンクを張った記事にこんな記述がありました。「ペイトリオッツなどは(略)2003年以降はByeの次の週に8年連続して勝利している」。確かにこういう数字があるといろいろ言えそうですね。この記事は2011年に書かれたもののようなのでデータをアップデートしたくなります
 
しかし、2003年シーズン以来の全448Bye Weekの直後の試合を数値化するのは酷です。各チームのシーズン勝敗表を見て、Bye Week明けの勝敗を手入力しないといけないわけですから。
 
試しに2015年シーズンのBye Week後の試合の勝敗をTouchdown Proを見ながら入力しました。ただこの雑誌、いたるところに間違いがあるので1次ソースとしてはとても危険なんですが(まあ改善されないでしょうけど、この場で苦情を申し上げておきます)。
その結果が上の表。正しい見方は、例えばBUFなら、「Bye WeekがWeek8にあってその翌週のWeek9で勝った」と読みます。こうやって32ページを見ながらチームごとに入力するのは面倒ですね(くどい)。
 
でもその結果、結論にたどり着きました。2015年シーズン、全チームのBye Week明けの勝敗は32試合で16勝16敗だったということです。
 
2015年シーズンのGB@DENのようにBye Week明けのチーム同士が戦うこともありますが、そういうケースは稀で、前週に普通に試合をしたチームと戦うことがよくあります。しかし勝率が5割では、1週休んでも次の試合は有利とは言えず、「Bye Weekオアシス説」は大嘘になります。
 
とここまで書いて、本当にその前の13シーズン分の全データを入力しようかと思っていたところ、ちょっとした発見がありました。なんとこのサイトに2010-14の5年分の各チームの勝敗がまとまっているではありませんか。これなら2015年シーズンのデータを足して2010年シーズン以降の各チームのBye Week明けの勝敗を分析できるとひらめきました。

2010年シーズンからはWeek11以降もBye Weekとして使われるようになりました。つまりそれ以降の6シーズンの勝敗を分析できることになります。

ただこのサイトにもちょっと間違いがあったのでデータの補正が必要でした。例えばこの5シーズンの32チームの試合の勝敗を82勝75敗2分としていたところ。160試合あるわけですから1試合分が足りません。集計中にミスがあったようです。
 
同サイトの下に載っていた表を基にデータ集計をやり直したところ、83勝75敗2分であることがわかりました。NFLでは引き分けは0.5勝0.5敗として扱いますから、勝率は0.525 = (83+0.5×2) / 160 = 84 / 160。これが過去6シーズン分の「オアシスのような存在」の正体です(大袈裟ですが、ちょっとだけBye Week明けの試合が有利というくらいです)。
こうしてできた5年分のデータに2015年シーズンの各チームの勝敗を加えたのが上の表。リーグ全体では192試合があり、99勝91敗2引き分けになりました。

SFとSTLに一つづつある引き分けは2012年シーズンにBye Week明けの両チームが戦って引き分けたためです。ただ、Bye Week明けでないチームと戦って引き分けることもあるので、Bye Week明け試合の引き分け数は必ず偶数になるわけではありません。 
 
見てお判りのとおり、6シーズン全勝はDENだけでした。2015年のWeek8にあったGB@DENは過去5シーズンのBye Week明けの全勝対決だったことになりますね。勝率がよいチームは、Bye Weekで立て直すのがうまいという評価をしてもよいかもしれません。
 
かつてBye Week明けの試合で8連勝だったというNEは、この6シーズンは4勝2敗とそこそこの成績です。それでも前の実績からして、やはり試合巧者ぶりが出ているといえるでしょうかね。少なくとも5連敗だったMIN(その前を調べていないのでわからない) は2015年シーズンの勝利で連敗を脱出しました。
 
では、Weekごとの勝率にばらつきはあるのか、つまりどの週にBye Weekを迎えたチームが勝っているのかが気になると思います。その話は次回します。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
 MIA マイアミ・ドルフィンズ  NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
 NE ニューイングランド・ペイトリオッツ  PHI フィラデルフィア・イーグルス
 NYJ ニューヨーク・ジェッツ  WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
 CIN シンシナティ・ベンガルズ  DET デトロイト・ライオンズ
 CLE クリーブランド・ブラウンズ  GB グリーンベイ・パッカーズ
 PIT ピッツバーグ・スティーラーズ  MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
 IND インディアナポリス・コルツ  CAR カロライナ・パンサーズ
 JAX ジャクソンビル・ジャガーズ  NO ニューオリンズ・セインツ
 TEN テネシー・タイタンズ  TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
 KC カンザスシティ・チーフス  LA(STL) ロサンゼルス(セントルイス)・ラムズ
 OAK オークランド・レイダース  SF サンフランシスコ・49ers
 SD サンディエゴ・チャージャース  SEA シアトル・シーホークス


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