Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

読んでから見るか見てから読むか、日本で未公開の映画「Concussion」の原作が凄まじい

2016年07月11日 19時00分02秒 | Concussion

先日、紀伊国屋書店本店で、Lindy’s SPORTSの「PRO FOOTBALL 2016 PREVIEW」を購入しました。以前お伝えしたFantasy版が読みやすかったので、今度はディフェンスの全容を含むチーム別の戦力分析をしようと思いまして。

なぜ表紙がEli ManningとBrandon Marshallなのかは謎ですが、きっと一番大きなニューヨーク市場を狙ってこうなったんだろうと勝手に結論を出しました。
 
冒頭のにはこの雑誌編集部なりの、SUPER BOWL 51の勝者予想も書いてあります。ネタバレになるのでここでは言いませんが、締め切りがドラフト直後であることもあり、適当に書いたとしか思えない予想ですね。まあこの予想通りにはならないでしょう!この雑誌の予測は、筆者が2016年シーズンの予想をまとめた後で、参考情報として描くことにしましょう。
 
 
さて以前、このブログで映画「Concussion」について触れました。実はこの記事から本ブログに検索エンジン経由でアクセスしてくる読者が非常に多くおいででした。いまだにこの映画の日本での封切り日程は決まらないのですが、多くのNFLファンがこの状況にやきもきしているのではないかと推測できます。
 
しかし筆者が以前予測した通り、日本では映画館で公開されないままDVD化される道をたどりそうです。
 
あるサイトでは「今年5月に決まっていた日本での公開が、突如として中止になった」という映画関係者の談話を載せ、#OscarsSoWhite(オスカーは真っ白)、つまり先日のアカデミー賞授賞式で取りざたされた「人種問題」がきっかけで、日本で公開されなくなったという話が書かれていました。
 
この記事の真偽のほどはわかりません。しかし筆者は今でも「NFL映画じゃあ客が入らないので見送った」という理由だと思っています。もしアカデミー賞がらみの話題がある映画なら、NFLを知らなくても映画好きの人が見るじゃないですか。主演は天下のWill Smithですし。
 
前回の感想にも書きましたが、映画としては面白いです。しかしキーパーソンの一人であるMike Websterの悲劇を知らない人が大多数の日本では、この映画に足を運ぶ人の数をそれほど期待できないでしょう。
 
などと悪いことばかり書いてしまうのですが、筆者がConcussionを日本の映画館で観たくないのかというと、もちろんそんなことはありませんよ。ということで、その後押しになればということで、続編を書いてみました。

実は先日、友人から「『コンカッション』 (小学館文庫)を買ったんだけど、映像を見る前に読んじゃっていいものか迷っている」という相談を受けました。昔の角川映画の「読んでから見るか、見てから読むか」状態ですね。といっても、今のところ日本で「見る」のは不可能ですが(吹き替え版もできてるのに…)。
 
まさか映画の原作が先行して日本で書籍化されているとは知らず、筆者も早速購入して読んでみました。書籍を買ってから読んでみるまではてっきり、ありがちな、映画のノベライズ(映画のストーリーを前提にちょっと肉付けをした、映画が先にできたパターン) だと思っていたんですよ。
 
表紙はWil Smithの横顔だし、帯には「アカデミー賞“黒人外し”の犠牲になったと言われる」とかかれているし。あ、ちなみに帯の下にはちゃっかり「ウィル・スミス主演映画 近日公開予定」と書いてありましたけど。
 
と先入観を持ちながら読んでみると、これはノベライズではなく、映画がこの本をもとに作られた原作本であることがわかりました。主人公のオマル医師の、映画の冒頭に至るまでの過去がしっかりとした本人取材に基づいて書かれており、映画の時間の都合で編集された様々な情報が補完できる内容だったのです。
 
オマル医師の、特に若いころに抱いていた人間的な感情にも触れていましたね。確かにこの部分を映像化するのは面倒くさくなりそうです。さらに、オマル医師の発見がうまく米国社会に受け入れられない凄まじい理由も詳しく述べられています。映画ではそのあたり、あまり具体的には表現されたなった記憶がありますが、書籍版はここにもしっかり行数を割いています。
 
そういう意味では、「マネー・ボール」(マイケル・ルイス著)の書籍を読んで数年後に、ブラッド・ピット主演の映画を見ても、まったく問題がなかったというイメージでしょうか。書籍を読んだ後に映像を見たとしても、「この部分は映像化にあたって改変されたんだな」と推測できるでしょう。書籍で書かれていた内容が頭に入っている人ほど、どこが映像化で省略され、強調され、編集されたのがわかるはずです。
 
ネタバレにならない範囲でぼかして書きますが、映像では重要な役割を果たしたあるキーパーソンが、書籍ではなかなか登場しません。書籍で出てきたある人物にまつわるシークエンスは、映画でそっくり削除されています。書籍では面倒くさい件でしたし。このあたりは映像化にあたっての演出をされたところであり、それが効果的だったことを後付けで理解できました。
 
ということで、映画を見ていない方にも胸を張っておすすめできます。もちろん、筆者のように飛行機などで日本封切り前の映像をご覧になった方も、書籍と映像の違いが理解できるはずです。
 
皆さんのこうした取り組みで文庫が急激に売れれば、日本の映画館でも本当に公開されるかもしれません。

最後に、映画化するにあたって以前は「Concussion~脳震盪の真実」はどうか、と言いましたが「Concussion~脳震盪の衝撃」ではどうでしょう?ダブルミーニングになってるし、ちょっと格好いいかも。

DVD化する会社の方、もしこの名前で採用が決まった暁にはDVDを一本ください。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

 

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
 MIA マイアミ・ドルフィンズ  NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
 NE ニューイングランド・ペイトリオッツ  PHI フィラデルフィア・イーグルス
 NYJ ニューヨーク・ジェッツ  WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
 CIN シンシナティ・ベンガルズ  DET デトロイト・ライオンズ
 CLE クリーブランド・ブラウンズ  GB グリーンベイ・パッカーズ
 PIT ピッツバーグ・スティーラーズ  MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
 IND インディアナポリス・コルツ  CAR カロライナ・パンサーズ
 JAX ジャクソンビル・ジャガーズ  NO ニューオリンズ・セインツ
 TEN テネシー・タイタンズ  TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
 KC カンザスシティ・チーフス  LA(STL) ロサンゼルス(セントルイス)・ラムズ
 OAK オークランド・レイダース  SF サンフランシスコ・49ers
 SD サンディエゴ・チャージャース  SEA シアトル・シーホークス

コメントを投稿