2015年シリーズ、GBのRodgersの不振が伝えられました。これまでキャリアで100を超えていたレーティングが2015年シーズンに大台を割り、10ポイント以上も下がったのです。
そこで前回のこの場で算出方法を学んだパッサーレーティングに注目して、どれだけ今期が悪かったかを整理してみましょう。
数字を比べてみると、2014年までの平均に比べてパス成功率が5ポイント、パスの平均獲得ヤードが1.5ヤードも後退してます。終盤に足のケガに見舞われた2014年シーズン、Rodgersのレーティングは112.2でした。
では、2015年シーズンの試合別の成績を見てみましょう。黄色が最低値(INTとFUMは最高値)で、赤字は16試合の平均を下回ったものです。
これを見ると、9月は絶好調で10月も好調を維持していたのに、11月の第1週Byeウィーク明けのDEN戦で大きくつまずいたことが分かります。この試合はパス獲得が77ヤードに抑えられ、パスによるTDも奪えませんでした。ここから表の下に行くにつれて、赤字が増えていることが分かるでしょう。
その11月はなんと1勝4敗。2014シーズンには一つも負けなかったLambeau Fieldで同地区のDETとCHIに勝利を献上するという屈辱を味わいました。ちなみに最終戦でMINにも負けたので地元で地区内3連敗。こんなことってこれまであったのでしょうか。
第13週の@DETはほとんど負けている試合を、Hail Mary一発で逆転。
逆転勝ちの爽快感は得られましたが、あまり喜べない試合経過でした。最後の61ヤードがなければ獲得ヤードはその次の試合のDAL戦とほぼ同じですから、ここも表では赤字になっていたでしょう。
そして第16週の@ARIでオフェンスラインが大崩壊。8サックを受け、3ファンブルのうち2回ロストしました。これだけ一方的な試合を見るのは、Super Bowl 48のDEN以来?それほど一方的にやられました。
今期のオフェンスラインはDEN戦以降、急速に弱くなった感があります。その成績はデータで読み解くのが難しいためテレビ観戦レベルの印象ですが、Rodgersがパスを投げる余裕を確保できなかったシーンが多かったですね。
怪我で全休したターゲットJordy Nelsonの不在は確かに大きいです。かといってNelsonが戻ればすべて解決するわけではないでしょう。
あとはLacyの準備不足でしょうか。3年目にしてラッシングヤードが1000yを割り、レシーブは回数も距離も前年の約半分。ラッシングTDは3となり、前シーズンの9TDに比べて3分の1に減りました。
たとえRodgersをもってしても、RBの不振はゲームプラン構築に影響を及ぼします。RBにはもう一人Starksがいましたが、Lacyが本来のスタメンでしょう。
Lacyの今期の成績を見ると、見事なまだら模様。いい試合と悪い試合の差が歴然と出ています。
実は2015シーズンのFantasyで、筆者はLacyを1巡目で指名しました。困ったことに、前の週がよかったのに次の週はダメとか、欠場明けの試合で突然良い成績を残したりと、成績が乱高下。非常にストレスがたまった1年でした。GBのHC McCarthyも同じ悩みを抱えていたのではないでしょうか。
このあたりをどうGBが立て直すかが、2016年シーズンのカギになることは間違いないでしょう。
最後に今期パッサーレーティングで一位だったSEAのWilsonとSB 50覇者のManningと、Rodgersを比べてみましょう。
Wilsonは今季、パス成功率を5ポイントも伸ばしました。2014シーズンのRodgersと同じくらいの成績を上げています。Lynchがいなくなり、かつてほどOLが強くなくなってきた来季は、いよいよ真価を試されますね。
Rodgersはというと、パス成功率を前年比で5ポイント下げたのが気がかりです。そしてパス成功率とパス平均獲得ヤードはほぼ2015シーズンのManningと同じでした。
そのManningは10試合以上投げたQBとしては、STLのFolesにも抜かれてシーズン最下位。TDのほぼ2倍のINTを食らっているためレーティングは上がりません。
SB 50でも、序盤はよかったものの後半息切れ。3rd Down更新が1/14(CARは3/15)で1st Downが11回(CARは21回)では、今後の現役継続に不安を感じざるを得ません。
Rodgersの今季はいまひとつでしたが、このまま成績が下がり続けることはないと信じたいですね。Nelsonの復帰は当たり前として、オフェンスラインの再構築とLacyのダイエットに期待しましょう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます