Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

Alex SmithとAndrew Bogutが迎えた正念場、2005年ドラフト同期に今後の復活はあるのか

2018年02月04日 10時40分00秒 | NBA

Super Bowlまで前々回前回書いた「若林の熱視線」の続きを書こうと思ったのですが、ちょっとその前に書きたいネタがあります。覚えておいでの方もいるかと思いますが、筆者は2017年9月にこんな記事を書きました。

同じ年次(2005年)にユタ大学からNFLとNBAのドラフトで全体1位指名された、Alex Smith(NFL)とAndrew Bogut(NBA)についての記事です。

その時は、「どっちが、今現在で幸せか」という切り口で「もう一花咲かせるチャンスがまだ残っている」なんて能天気な締め方をしました。しかし2017年シーズンは(NBAの方はまだ進行中ですが)現時点で二人とも正念場を迎えているではありませんか。

まずおなじみのアスミスことAlex Smithですが、2017年シーズンは、開幕前に「シーズン全勝かも」とまでうわさされていたNEを開幕戦でいきなり下し、優勝候補の筆頭に躍り出ました。特にルーキーのKareem Huntが大活躍で、開幕5連勝を飾ります。Smithのパスも冴えわたりました。

しかしシーズン途中にHuntの対策が進んだことなどでチームは不調に陥り、Week6からBye Weekを挟んで1勝6敗。6勝5敗となったWeek12の直後のNFL Japanの記事には、「ファンからスミスの交代を要望する声が大きくなっ」たとSmithの責任にも言及されていました。ルーキーのPatrick Mahomes(2017年ドラフト全体10位指名)を起用するそぶりをHCのAndy Reidが見せたことも大きな波紋を呼びました。

結局、KCはSmithが先発のまま6勝6敗からの4連勝により、最終戦を残してAFC西地区の優勝を飾ります。最終戦にはSmithを休ませてMahomesを先発させる余裕まで見せました。もしかすると、来シーズンに向けたMahomesのテストだったのかもしれません。というのもご存知の通り、KCはSuper Bowl直前の今週、SmithをWASにトレードしたからです。

WASはKirk Cousinsに、2年にわたりフランチャイズタグをつけてプレーさせてきました。Cousinsのフリーエージェント(FA)移籍を容認する布石として、先発級のQBであるSmithを獲得したということのようです。KCは今のところMahomesを育てるのではないかと噂されています。

とはいえ、Smithは過小評価されている気がします。NFL FantasyのQB成績で見ると、Passingは4042ヤード、26TD、5INTという成績で、Russell WilsonとCam Newtonに次ぐ3位の成績。4位のBradyを上回っており、優秀なQBと言えるでしょう。

しかしシーズン半ばで負けが込んだ時点で戦犯扱いされてしまうのもSmithたるゆえん。生まれつきの地味な印象が能力を下回る評価につながっているように思います。

ただ先日のPlayoff WildcardでもTravis Kelceが脳震盪でいなくなってからは、Passingの威力を書いたのも事実ですね。SF在籍時には脳震盪でお休みしている間にColin Kaepernickが台頭し、Super Bowlまで行っちゃったわけですし。

こうしたSmithの爆発力のなさと間の悪さを考えた時、タイムマネジメントが得意でないHCとしては、Mahomes先発という新しいスキームに乗り出したいと考えたのかもしれません。

Smithが指名された2005年のNFLドラフトでは、ご存知の通りAaron Rodgersも1巡目で指名されました。そのRodgersも2017年シーズンは、途中まで快調だったのものの、鎖骨骨折によりシーズン終盤までお休み。Week15で復帰したもののCARに敗れ、2008年シーズン以来連続出場だったPlayoffの望みを絶たれました。

2005年にドラフトされたQBを見ると、Kyle OrtonはCHIをはじめ5チームを渡り歩いた後で引退しており、Dan OrlovskyもDETなど5チームに在籍後(DETは2回)に2017年10月に引退しました。現役を続けているQBもいますが、Derek Anderson(CARの控えQB)、 Matt Cassell(TENの控えQB)、Ryan Fitzpatrick(TBの控えQB)くらいでしょうか。

そういう意味では2005年にドラフトされたQBたちの2017年シーズンは厳しかったと言えますね。もちろん年齢の問題もありますし。それでもSmithにはWASでの逆襲を、Rodgersには怪我からの復帰を熱望してやみません。

最後におまけ程度にNBAのBogutですが、出場24試合中5試合に先発したところでLos Angeles Lakersを解雇されました。今季好調のHouston Rocketsが興味を持っているらしい報道がありましたが、いまのところ実現していません。Bogutの現状を見ると、Smith以上の正念場を迎えています。

この記事は別に、二人をディスりたいわけではありません。今後の二人の行く末に動きがあればまたここで取り上げたいと思います。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR(旧STL) ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
LAC(旧SD) ロサンゼルス・チャージャース SEA シアトル・シーホークス


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