Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

Eli ManningからUnitasまで、QB限定でJersey Numberを調べてみたら(後編)

2016年04月10日 21時00分00秒 | Jersey
昨日の記事はPVがすごいことになっていました。皆さんもお好きなんですね。Jersey Numberの話が。。。
 
ということで続きを行ってみましょう。
 
前回言い忘れましたが名前の後ろにある()内のチーム名は2015年シーズンのものです。シーズン途中に移籍した選手は、Jersey Numberも変わる場合がありますので、そこもフォローしています。
 
「2015年シーズンに#○を着けていたのは~」というのは「QBとして」(つまりKやP、WRには着けていた選手がいるかもしれない)という表現を省略しているので、よろしくお願いします。
 
#10   
 
現役ではSuper Bowlで2度MVPのEli Manning(NYG)は外せません。残念ながら4年ぶり3度目のSB進出はなりませんでしたが、2016年シーズンにはちょっと期待しています。
 
Jimmy Garoppolo(NE)はせっかくの先発チャンスだったのに「Tom Bradyおとがめなし」のあおりで今期もただの控えで終わってしまいました。Ryan MallettやBrian Hoyerのような先人たちの轍を踏まぬよう、しっかり成長してほしいなあと期待しています。
 
おっと2015年シーズンは試合に出ていないRG IIIを忘れるところでした。よりによって選んだ先がCLEなので心配ですが、腐っても新人王受賞者。ここでもう一花咲かせてほしいです。ちなみに新背番号は何番なんだろう。
 
OBだとFran Tarkentonでしょう。MIN→NYG→MINで活躍し、MINのQBとして73、74、76年シーズンの3回SBに進出。残念ながらリングには届きませんでしたが殿堂入りを果たし、#10はMINの永久欠番です。
 
ほかにはMarc Bulger(STL)、Trent Green(KC)、Chad Pennington(NYJ)、Vince Young(TEN)といったあたりが、#10を付けた2000年代の先発QBとして名を連ねています(カッコ内は主な所属チーム)。前回、#5に若手QBがそろっているという話をしましたが10年ほど前は#10がそんな状況だったのでしょうか(Greenは若手とは言えない歳でしたが)。
 
#11
 
現役では2015年シーズンに#11を3人が着けましたが、Alex Smith(KC)とその他二人といった感じです。Smithにとって今期は充実のシーズンだったようです。
 
16試合に全て先発し、なにかと比べられるドラフト同期生Aaron Rodgersをレギュラー定着後、パッサーレイティングで初めて上回りました。Smithが脳震盪を起こして退いている間にレギュラーを奪いSuper Bpwlまで駆け上がったKaepernickとは、明暗がはっきり分かれたシーズンとなりました。
 
LegendではNYGで長年活躍したPhil Simmsがいます。全休のシーズンはあるものの15年、14シーズン出場し、#11はNYGの永久欠番です。
 
あとは、Tom BradyとTony Romoにスターターを奪われた男、Drew Bledsoeを忘れてはいけません。NEを皮切りにBUFとDALでプレイしましたが、すべて#11を付けていました。
 
#12
 
ご存知、QBのエースナンバー。現役でも、Tom Brady(NE)、Aaron Rodgers(GB)、 Andrew Luck(IND)という大物が3人も並んでいます。ただLuckは2015シーズンに怪我でかなりの試合を休んだのが心配です。そのほかにも現役に3人ほどいましたがここは省略します。
 
それよりすごいのはLegendの方。Terry BradshawにJoe Namath、Roger Staubach、Jim Kelly、Bob Griese、Ken Stablerまで6人の殿堂入り選手がいます。現在、QBで殿堂入りしているのは25人。この番号の占有率が一番高いのは間違いないでしょう。それぞれの経歴についても、あえてここで語る必要はないかと思います。
 
あと、SEAは選手ではなく観客が、「12th man」ということで永久欠番になっています。QBにはエースナンバーはいらないってことですかね。
 
#13
 
現役では二人。Josh McCown(CLE)とShaun Hill(MIN)とは渋すぎる。
 
というのも、#13にはDan MarinoとKurt Warnerという大物二人がいるからですね。Marinoは剛腕QBとして名を轟かせました。そのインパクトは強烈で、筆者の知り合いにMarinoがいた当時からMIAのファンという人が何人もいます。
 
WarnerはSTLとARIで2回Super Bowlに進出。STLの1999年シーズンは勝利を飾り、MVPにもなりました。ARIのときはSantonio Holmesのアレで負けました。
 
 
Warnerの話なのにARIが負けた試合なのに動画を貼って申し訳ありません。
 
WarnerはSTLでの1年目は#10を付けましたが2年目以降、引退するまでは#13を付けています。ちなみにSTLでWarnerからエースQBの座を奪ったのはMarc Bulger。翌年の移籍先NYGでは新人のEli Manningにとって代わられました。
 
あえて上で動画を貼ったわけにお気づきいただけましたか?そう。ご覧になった通り、Holmesも#10でしたね。
 
Warnerは、かつて自分が捨てた#10に祟られる運命だったのです。ちょっとこじつけかとは思いますが、調べているうちに三つ重なったのでここに提示しました(みんな知ってる常識でしたか?)。これはもう、偶然ではないかと思います。
 
#14
 
現役ではRyan Fitzpatrick(NYJ)が昨シーズンに大活躍。全試合に先発しチームをあわやPlayoff進出させるほどでした。
 
Fitzよりも一段格上なのはAndy Dalton(CIN)。この人が2015年シーズン親指を怪我していなければ、DENのAFC第一シードはなかったはず(CINは僅差でDENにRSの直接対決で負けましたが、この結果が違っていたのではないかという意味です)で、Super Bowlの進出チームにも大きな影響を及ぼしていたことでしょう。
 
ただ、CINがSuper Bowlに進出できたかというと、そこには首をかしげざるを得ません。DaltonがPlayoffにからっきし弱いという指摘を払拭できていなかった(試合に出られなかったのでは仕方ない)からです。チームのPlayoffの負け方もひどかったので、2016年シーズンで出直しといったところでしょうか。
 
LegendにはDan FoutsやOtto Graham、Y.A. Tittleといった殿堂入り選手がいます。3人ともちょっと筆者からすると世代が上なので、名前だけにさせてください。あとは81年にシーズンMVPになったCINのKen Andersonがいますね。
 
#15
 
この番号も、初代Super Bowl MVPのBart Starrの番号のせいなのか、なかなか着けるQBがいません。このあたりから、Jersey Numberとして使うQBの数が減ってくるのは、数字が重すぎるっていうこともあるのでしょうか。
 
現役ではRyan Mallett(HOU)がBradyの控えをしていたNE時代から着けていました。ただしHOUを解雇され、BALに移ったときは#7に変わっていました。この後、#15をMallettが選ぶかは微妙なところです。
 
そう、DEN時代のTim Tebowが#15でした。DENがTebowを育てようと判断していたら、今のNFLは別の世界になっていたはず。そんな並行世界があるなら見てみたいという気もします。
 
Tebowはトレード先のNYJでも#15を付けていましたね。2013年シーズン開幕前にカットされたときは#5を付けていましたが、これは上のMallettと重なったためでしょう(Mallettは2012年シーズンから#15を着けていました)。
 
2015年シーズンのPHIでは#11を選んだTebowでしたが、こちらもシーズン直前にリリース。まだ出直す気があるなら、そのチームでは#15をもらうことが、不可欠かもしれません。
 
#16
 
これもJoe Montanaの印象が強くてなかなか着けられない背番号。Montana後に活躍したQBとして名の知れたVinny Testaverdeは、NYJに移籍してからこの番号を着けるようになりました。2000と2001年シーズンに全試合に先発しています。
 
現役ではMatt CasselがBUFとDALの両方で#16を着けています。Casselはこの番号が好きなようで、KC時代を除いて#16を付けています。2008年シーズン、NEでBradyが開幕戦で故障してほぼ全休しましたが、そのときは残りの15試合で#16のCasselが先発しています。
 
#7を着けたKCでは2008年シーズンの活躍が評価され先発QB待遇でしたが、出番は徐々に減り、Alex Smith獲得後に解雇されました。
 
#17
 
現役では何といってもPhilip Rivers(SD)。2015シーズンは全試合に先発しました。彼自身の成績は悪くないのに、チームは4勝12敗と低迷。故障者続出では仕方ありませんが、チームを立て直すにはもうひと頑張りしてもらわないといけません。
 
Ryan Tannehill(MIA)も全試合先発しましたが、この人の場合、性格に問題があるのがばれちゃったので、ここを直さない限り、伸びしろはないかと。
 
そしてBrock Osweiler(DEN)ですが、筆者の友人はHOUでの移籍会見のOsweilerの姿が、衆議院議員になった直後、会見に臨んだ杉村太蔵にかぶるといっていました。
 
 
「それほどの実績もないのに、若くして法外な未来を約束されたものの余裕」がにじみ出てますね。その未来が分不相応なものだったのか、HOUの眼力が正しいものだったのかは、これからのOsweiler自身が決めることでしょう。
 
Legendでは、なんといっても黒人QBとして初めてのスーパーボウルMVPとなったDoug Williamsですね。TBでキャリアのスタートを切り(この時は#12)、3シーズン間を置いて、86年シーズンにWAS入り。
 
Super Bowlに進出した87年シーズンの成績を見ると、Jay Schroederの控えとしてRSの先発は2試合で2敗。Playoffでの2試合もパッとしません。それがSuper Bowlの2Qに突然覚醒。4TDを上げ試合全体のパッサーレイティングが127.9となる大活躍をしました。
 
筆者はこの試合をリアルタイムTV観戦していましたが、途中で見るのをやめたくなりましたね。ただWilliamsのJersey Numberまでは覚えていませんでした。
 
Wiiliamsはその後、2シーズンをWASで過ごしたのち引退。ドラフト1巡目指名を受けた選手であり、TBで3シーズン全試合に先発しているので、「一発屋」と呼ぶほどではありませんが、Super Bowlでの活躍にかんしては突然変異としか言いようがありません。
 
#18
 
Peyton Manning(DEN)がINDとDENで付けて。2015年シーズンはQBではPeyton一人だけが着けていました。本来DENではFrank Tripuckaの永久欠番だったのですが、INDから着けていたこの番号を、本人の承諾を得てManningが使う格好になりました。先日、Peytonは引退を発表し、#18はINDの永久欠番になりました。
 
Peytonへの#18を貸してくれたTripuckaは、60年代前半(つまりSuper Bowlが始まる前!)にDENで活躍。2013年9月に85歳で亡くなりました。#18は86年に永久欠番となっていました。
 
#19

やっとここまでたどり着きました。#19は現役のQBは誰も付けていませんでした。やはり番号としては重すぎるんでしょうか。
 
この番号はJohnny Unitasの番号としておなじみ。ColtsがまだBaltimoreにあった50年代半ばから73年まで、ほとんどColtsでプレイし、最後の1年だけSDに移籍しました。Super Bowlでは68年の第3回にNYJに敗れ、70年の第5回にDALを破って優勝しています。
 
筆者の友人が愛してやまない、Bernie Kosarも上げておきます。80年代後半からCLEのQBとして名をはせ、86年シーズンのPlayoffではElwayの「The Drive」を食らって敗れた試合でも先発していました。当時のCLEは85、86、87、89年にPlayoffに進出する強豪でしたが、後ろの3年は全てDEN(つまりElway)に敗れるという、いわば「お客さん」状態でした。
 
最後にMontanaがSFから移籍した先のKCで付けたのが#19だったそうです。

--------------------
 
ということで、大変お疲れ様でした。

今回も執筆にあたり、http://www.pro-football-reference.com/と、http://www.bestbythenumbers.com/2012/08/current-nfl-quarterback-jersey-numbers.htmlhttp://espn.go.com/nfl/playoffs07/news/story?id=3218941を参考にしています。こちらもご覧ください。


2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。
 
AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
 MIA マイアミ・ドルフィンズ  NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
 NE ニューイングランド・ペイトリオッツ  PHI フィラデルフィア・イーグルス
 NYJ ニューヨーク・ジェッツ  WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
 CIN シンシナティ・ベンガルズ  DET デトロイト・ライオンズ
 CLE クリーブランド・ブラウンズ  GB グリーンベイ・パッカーズ
 PIT ピッツバーグ・スティーラーズ  MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
 IND インディアナポリス・コルツ  CAR カロライナ・パンサーズ
 JAX ジャクソンビル・ジャガーズ  NO ニューオリンズ・セインツ
 TEN テネシー・タイタンズ  TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
 KC カンザスシティ・チーフス  LA(STL) ロサンゼルス(セントルイス)・ラムズ
 OAK オークランド・レイダース  SF サンフランシスコ・49ers
 SD サンディエゴ・チャージャース  SEA シアトル・シーホークス

NewtonからMcNairまで、QB限定でJersey Numberを語る(前編)

2016年04月09日 17時30分00秒 | Jersey
DENがColin Kaepernickをトレードで取るとか取らないとか言っていますね。その場合、ElwayはKaepernickにJersey Number #7を貸すのだろうか。こういうことが気になってしまう筆者はそう、Jersey Numberにまつわる話が大好きです。

今回はNFLのJersey Numberを整理しました。扱うのはQBだけ、つまり1~19番だけです。1~99番までやると絶対息切れしますし、WRやらK、Pまで入ると収拾がつかなくなるので、同じ番号でもQB以外には手を広げません。

最初は全員網羅しないつもりでしたが、結局2015年シーズンに出場した全QBを調べてしまいました(そのお話は後日します)。本文中で「現役では」という言い方をしていたら、2015年シーズンのことだと思ってください。

ついでに、現在のJersey Numberの決定に、何らかの影響を及ぼしているイメージがあるので、懐かしのLegendについても触れていきます

今回は筆者の私情がだいぶ入った評価になりますことをあらかじめお断りします。また、現役は全員について言及していません。Legendを含め、この選手の話が抜けているなどがお気づきになられましたら、コメントしていただけると嬉しいです

では早速行きましょう。

#1

2015年シーズンはQBで#1を着けていたのはCam Newton(CAR)だけでした。Warren Moonの影響があるので着けづらい番号なのかもしれませんが、あえてこの番号を入団時に選んだのはCAMらしい。Moonを抜くくらいの成績を残してこの番号の第一人者になることを期待してます(現時点ではまだMoonが上)。

LegendではMoonの印象が強いですね。黒人QBの道を切り開いた人で、Houston Oilers(現TEN)の永久欠番。米国プロフットボール殿堂入りを果たしています。「1」というインパクトの大きい数字を背負って、それでも様になっていました。

#2

現役の第一人者といえば、2015年シーズン全試合に先発したMatt Ryan(ATL)ですが、少し線が細いイメージです。いいQBだけど一流にはなり切れない、そんなイメージが付きまといます。そのほか、SFの先発にシーズン途中昇格したBlaine Gabbert(SF)やBig Benの故障で先発が回ってきたMichael Vick(PIT)がこの番号でした。

LegendではDoug Flutieを上げないわけにはいきません。いったん80年代にNFLで活躍後、90年代後半までカナディアン・フットボール・リーグに在籍。その後98年にBUFに復帰後、SDを経てNEを最後に2005年に引退しました。

ほかには2000年代にNOで先発を務めたAaron Brooksがいます。Drew Breesの前任者ですね。このBrooksがすごいのは、現在NBAとMLBの現役に同姓同名がいること。筆者も最初に浮かんだのはChicago BullsのBrooksでした。

Tim Couchは期待外れのQBの話をすると必ずといっていいほど出てくる人ですが(99年CLEが全体1位で指名)、5シーズンで59試合に先発しているわけですから、同じCLEの#2の後輩、Johnny Manzielと一緒にしてはいけません。ManzielはDENに来るとか噂がありますが、現時点では無職のパーリ―ピーポーのようです。

#3

現役では、Carson Palmer(ARI)とRussell Wilson(SEA)が有名です。若くしてSBリングを取ったWilsonの方が印象が強いでしょうか。PalmerはCIN時代は#9をつけていましたね。

このほかには、Brandon Weeden(DAL)をはじめLandry Jones(PIT)、Jameis Winston(TB)、EJ Manuel(BUF)、Mark Sanchez(PHI)など渋いところが並んでいます。

LegendではBUFとOAKで活躍したDaryle LamonicaがOAK時代に#3を付けていましたが、60~70年の人なので詳しくはわかりません。この番号はKが付ける場合が多いようです。

#4

そりゃBrett Favreの番号ですから、なかなか後からこの番号を背負うのは厳しいでしょう。NBAですと、Larry Birdの#33やMagic Johnsonの#32、そしてMichael Jordanの#23をみんなつけたがるものですが、NFLでは#4を背負うのは勇気がいるのでしょうかね(この話は別の番号でもします)。Favreについては皆さんご存じなので略します。殿堂入りプレーヤーで、#4はいろいろあったあげく、2015年にGBの永久欠番になりました。

あと有名どころではJim Harbaughでしょうか。CHIやINDなどを渡り歩き、CHIとINDの一年目以外は#4を付けています。INDではPayton Manningの前任にあたるQBでしたが、全体1位指名でINDがManningを取れたということは、前年最下位だったわけで(略)。それほどインパクトのある成績ではなかったですね。

現役はDerek Carr(OAK)だけでした。2年目で全試合先発しAC/DCコンビを確立。今後の成長が楽しみです。

#5

現役では、若手の成長株がひしめく番号。Teddy Bridgewater(MIN)にJameis Winston(TB)、Blake Bortles(JAX)までが16試合で先発しました。3人ともまだ12年目ですからこれからが楽しみです。

本来ならSBを獲ったJoe Flacco(BAL)がこの番号の第一人者です。この10年のAFCからのSuper Bowl進出QBは、Tom BradyとPeyton ManningとBen Roethlisbergerを除くとFlaccoだけですから。2015年は途中で怪我をしてシーズンエンド。若手の台頭を許すのか、エリートQBとして第一線に復帰できるのかが2016年シーズンに問われます。

あとは、Tyrod Taylor(BUF)とNick Foles(STL)、A.J. McCarron(CIN)といった中堅がいます。3人ともいえるのは今季が正念場というところでしょうか。

Legendでいえば、Donovan McNabbの#5はPHIの永久欠番ですね。その後移籍したWASとMINでも5番を付け続けました。

#6

現役でJay Cutler(CHI)のほかは、T.J. Yates(HOU)とCharlie Whitehurst(IND)しかつけていない謎の番号。CutlerはDEN時代もこの番号でしたね。ちなみにBrock Osweilerは1年目はDENの#6だったということは、Cutlerの番号を受け継いだことになります。

LegendではBubby Bristerという、Super Bowlリング2個を持つ伝説のQBがいます。って誰それという方が多いと思いますが、John ElwayがSuper Bowlで勝った97年、98年シーズンの控えでしたね(ごめんなさい、私も知りませんでした)。

つまりこの人はCutlerとOsweilerの大先輩としてDENの#6を付けていたことになります。なおElwayの控えとしてよく話題になるGary Kubiakは91年シーズンまでで引退していました(Jersey Numberは#8)。

#7

2015年シーズン、この番号で一番先発回数が多かったのは、「怪我がちサム」ことSam Bradford(PHI)で14試合でした。STL時代からの#8を捨て、新規一転#7を選んだことが復活の契機になったのかもしれません。

現役最強は、SBリングを二つ持つBen Roethlisberger(PIT)で異論はないでしょう。今季は怪我で11試合の先発でしたが、それでもTD数やヤード数でBradfordを上回っています。

Colin Kaepernick(SF)はどうしちゃったのでしょう。このままSFなのか、心機一転ほかのチームに移籍するのか。年俸との兼ね合いがあるのでしょうが、なかなか決まらないのは本人のためにはならないと思います。

Brian Hoyer(HOU)はエースQBの座を失いかけては取り戻すという変なシーズンを送り、Playoffで4TOを浴びるといういやなシーズンの終わり方をしました。そういうこともあってのOsweiler獲得のわけで、今後の動静が気になります。

あとは、HOUでHoyerとエースQBの座を争ったRyan MallettがBALではこの番号を付けています。Hoyerへの意趣返しなのか、単に番号がこれしか空いていなかったのかはわかりません。

Legendでは何といってもElwayですね。5回SBに出て最後の2回を勝つという、だれにもまねができない勝ち逃げを果たして、殿堂にも名を連ねています。

あと筆者が思い入れがあるのはBoomer Esiason。88年シーズンの「Who Dey」旋風のときのQBで、Super BowlではJoe Montanaの方のThe Drive(WikipediaではThe DirveというとElwayの方を指していました)に沈みました。

Michael Vickは今シーズンの#2よりも、闘犬で捕まった時の#7のほうが印象が強いです。

#8

この番号は新旧入り乱れていましたね。現役では2015シーズンに台頭したKirk Cousins(WAS)。同期のRG IIIを押し出して、正QBの座を獲得しました。

新人最初の試合で、いきなりパッサーレイティング満点をたたき出したMarcus Mariota(TEN)のインパクトもすごかったです。若干尻すぼみな感じもしましたので、来シーズンが正念場ですね。

旧では、なんといってもMatt Hasselbeck(IND)。まだ引退せず、しっかりBuckupとして現役を続けていたのは立派です。GBで2シーズンを過ごしSEAで10シーズン活躍した後、TENを経てINDにいましたが、SEAに移籍してからは、ずっと#8を付けています。

Matt Schaub(BAL)は2014年シーズンはOAKにいましたが先発することはなく、これで終わったかと思っていたら、FlaccoのBackupとしてBALで2試合先発。せっかくのチャンスを得たのに、そのあとで怪我を負ってシーズンを終えました。HOUが12勝4敗を上げた2012年シーズンに全16試合で先発していたことがもう遠い昔に思えます。

Legendではブリガム・ヤングの子孫で、MontanaをSFから追い出した男Steve Youngと、DALのトリプレッツの一角Troy Aikmanが、常に「#8で最も成功したQB」の座を争い続けています。二人のチームが同時期に覇権を争い合ったところもいいですね。筆者は当時のDAL vs SFではSF押しだったのでYoungの方に肩入れしています。なお、どちらも殿堂入りしています。

もう一人、Archie Manningも忘れてはいけません。Playぶりは見たことがないのですが、当時弱小だったNOで孤軍奮闘したと聞いています。その後HOUとMINを経て引退しましたがMINでは#4を付けていました。

#9

この番号は、Drew Brees(NO)とTony Romo(DAL)、Matthew Stafford(DET)の3人が三つ巴の戦いを繰り広げています。今シーズンはRomoが怪我でリタイア。Staffordは5年連続フル先発なので、丈夫さでRomoはだいぶ劣って見えます。

Romoの離脱がもたらしたDALの低迷は、エースQBそしてもしもの時の2番手の手当ての重要さを改めて認識させる出来事でした。Romoも2016シーズンは36歳。「後継QBを指名してもいいよ」発言は、リスクヘッジなのか自分の選手寿命を悟ったのか、気になるところではあります。

Breesはさらに一つ上の37歳になります。過去の成績を見ると、SDでの2年目(2002年)から2015年までの14シーズン(224試合)で欠場はわずか8試合という鉄人ぶりです。ただ、チームがそろそろ次の手当てを考えないといけないのはDALと一緒ですね。

Legendでは1985年シーズンのCHIのSB優勝時のQBだったJim McMahonとWASで60年代を中心に活躍したSonny Jurgensen、1999年シーズンのSBでSTLに敗れたTENを率いたSteve McNairがいます。

筆者はMcNairとMcNabbをよく混同してしまいます。その反省を込め、事件に巻き込まれて亡くなったMcNairさんには謹んで追悼の意を表します

----------------------------

前編はここまで。後編は書き上がり次第公開します。

今回は執筆にあたり、http://www.pro-football-reference.com/と、http://www.bestbythenumbers.com/2012/08/current-nfl-quarterback-jersey-numbers.htmlhttp://espn.go.com/nfl/playoffs07/news/story?id=3218941を参考にしています。こちらもご覧ください。


2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。
 
AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
 MIA マイアミ・ドルフィンズ  NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
 NE ニューイングランド・ペイトリオッツ  PHI フィラデルフィア・イーグルス
 NYJ ニューヨーク・ジェッツ  WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
 CIN シンシナティ・ベンガルズ  DET デトロイト・ライオンズ
 CLE クリーブランド・ブラウンズ  GB グリーンベイ・パッカーズ
 PIT ピッツバーグ・スティーラーズ  MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
 IND インディアナポリス・コルツ  CAR カロライナ・パンサーズ
 JAX ジャクソンビル・ジャガーズ  NO ニューオリンズ・セインツ
 TEN テネシー・タイタンズ  TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
 KC カンザスシティ・チーフス  LA(STL) ロサンゼルス(セントルイス)・ラムズ
 OAK オークランド・レイダース  SF サンフランシスコ・49ers
 SD サンディエゴ・チャージャース  SEA シアトル・シーホークス

対戦相手の勝率が一番高かったのはこのチーム、それでもPlayoffに進出

2016年04月06日 22時00分00秒 | Stats
前回はだいぶ理屈っぽくなって反省しています。今回はさらっと行きましょう。
 
さて前回は、各チームの対戦相手の勝率を、自チームとの対戦結果から差し引いて算出しました。この過程で分かったのは、1回対戦した10チームの15試合の勝敗と、2回対戦した3チームの14試合の勝敗を足せば、そのチームの対戦相手の勝数を (試合数の234で割れば勝率も)計算できるということです。
 
前回はCARとGBの勝敗を、16試合振り返って検証しましたが、残りの30チームについて全部表を作ったのでは体がもちません。そこで、各チームの補正後の勝数を算出する公式を作りました。そこで重要な要素になるのが、地区内勝敗です。
 
結論から先に言ってしまうと、
 
自チームとの勝敗を取り除いた対戦相手の勝数=自チームとの勝敗を含めた対戦相手の勝数  - (自チームの負け数) - (自チームの地区内での負け数)
 
となります。前回のCARの場合は、CARとの勝敗を含む対戦相手の勝数は256試合で113勝(143敗)でした。CARは15勝1敗でしたらから、対戦相手からみた勝数は1勝(15敗)です。
 
負けたのは同地区のATLでしたね。ここでATLは8勝8敗の5割でRSを終えましたが、CARとは1勝1敗だったので、CARとの結果を除くと14試合を戦って7勝7敗のチームです。ここで地区内のチームなので2試合戦いますから、対戦相手の勝数は256試合の時の113勝から1×2試合分の2を引かないと計算が変になります。
 
計算の結果、CARとの勝敗を取り除いた、CARの対戦相手の勝数は111になりました(前回示した表がその証明となっています)。
 
では前回使ったGBでも検算しましょう。GBはRSで6敗しましたが、そのうち3敗は地区外、3敗は同地区でした。GBとの勝敗を含む対戦相手の勝数は256試合で136勝(120敗)でしたから、136勝からGBの負け数6と、2試合戦った地区内チームの3敗分をもう一回引くことになります。136 - 9=127となります。
 
自チームの地区内での負け数は、NFLjapanのサイトをはじめとする勝敗表にある地区内勝敗を使います。例えばCARは5勝1敗でGBは3勝3敗でしたね。これは簡単に入手できるデータです。
 
つまり公式に当てはめると
 
CARとの勝敗を取り除いた対戦相手の勝数=CARとの勝敗を含めた対戦相手の勝数(113)- CARの負け数(1)- CAR地区内での負け数(1)=113 - 1 - 1=111
 
GBとの勝敗を取り除いた対戦相手の勝数=GBとの勝敗を含めた対戦相手の勝数(136)- GBの全負け数(6)- GBの地区内での負け数(3)=136 - 6 - 3=127
 
となります。ということで各チームの自チームとの勝敗を取り除いた、対戦相手の勝数を表にしたのがこちら(真ん中の表)。
なんと2015シーズンに対戦相手の勝率が最も高かったのはGBで、逆に対戦相手の勝率が最も低かったのはNYJという衝撃の事実にたどり着きました。いや、こんな計算、だれもしていないことが衝撃なのでしょうが。もしかするとNYJの大躍進は、対戦相手に恵まれていたから?そんな気がしてきます。
 
では現実の勝率から対戦相手の勝率を引いてみたら、驚きの結果が出ました(右の表)。なんと黒字になったチームが全てPlayoffに進出しているではありませんか。まあ、2014シーズンのCARのような7.5勝でPlayoffに進出するチームは例外で、Playoffに進出したチームは大体勝ち越しているということなのですが。
 
そしてシード順もAFC、NFCともに見事にこの順番です。(HOUのポイントはKCとPITを下回っているし、WASのポイントがGBとSEAを下回っているのに第4シードですが、これは地区優勝が偉いというNFLのルールのためですから仕方ありません)。もちろん勝率が高いチームがシード順も高くなるのは当たり前なのですが、GB(NFC第5シード)がSEA(同第6シード)を上回っているとか、PIT(AFC第6シード)がNYJ(Playoff進出ならず)を上回ったとか、微妙なところに差が出ているところは評価していただきたいですね。
 
もちろんPlayoffは一発勝負ですから、MINがRSでいい成績を残しながら、最後のFGを外してSEAに負けたのを含めて、この数値通りにはいかない結果もありましたが、それは時の運でしょう。Super Bowlも実力通りなら、CARがDENに勝っていたはずですね。
 
ほかにもBUFやINDは対戦相手は厳しかったけど、5割の成績を残したので評価できるというのがこの表から分かりますね。これ以外にも、同じ12勝だったCIN、NE、DENでは、DENの相手が一番勝率が高かったとか、同じ10勝だったGBとSEAでは、GBのほうが相手がきつかったとかも見えてきます。
 
逆に反省すべきは、勝率最下位の2チームを除くとJAX、SD、DALでしょうか。特にJAXは対戦相手の勝率が5割を大幅に下回っているのに、自チームは3分の1も勝てませんでした。
 
せっかくなのでもう一つ表を作りました。毎年、前年の勝敗から算出した次年度の難易度というのが計算されますが、これが実際にどうだったか検証したのです。

 
上でも解説した通り、2015年シーズンの実績で一番相手が強かった(勝率がよかった)のはGBでしたが、前年の勝敗から算出した難易度と対戦相手の補正後の勝率を比べてみると、予想よりも相手が強かった度(こういうのがあるかは知りませんが)が一番高かったのはHOUということになりました。
HOUにしてみれば、今期は楽な相手だって聞いていたのに、そこそこ手ごたえがあったじゃねえか状態でしょうか。それでも、あのQBでPlayoffに進出できたのは、立派なのか、INDが酷いシーズンだったのか。ここでは判断しないことにします。
 
これまで、前年の勝率から算出した難易度が一番高いのはPITと言ってきましたが、現実にはそれほどでもない勝率0.513でした。その差分は0.065Pointですから、約1勝(1/16=0.0625)ちょっとの差。つまり予想していたよりも、シーズン全体で平均して約1勝分弱い対戦相手と戦ったということになります。
 
ということで、冒頭の反省とは異なりだいぶ理屈っぽくなったところで今回はおしまいです。次回はもう少し数字を使わない話をしますね。

 

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
 MIA マイアミ・ドルフィンズ  NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
 NE ニューイングランド・ペイトリオッツ  PHI フィラデルフィア・イーグルス
 NYJ ニューヨーク・ジェッツ  WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
 CIN シンシナティ・ベンガルズ  DET デトロイト・ライオンズ
 CLE クリーブランド・ブラウンズ  GB グリーンベイ・パッカーズ
 PIT ピッツバーグ・スティーラーズ  MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
 IND インディアナポリス・コルツ  CAR カロライナ・パンサーズ
 JAX ジャクソンビル・ジャガーズ  NO ニューオリンズ・セインツ
 TEN テネシー・タイタンズ  TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
 KC カンザスシティ・チーフス  LA(STL) ロサンゼルス(セントルイス)・ラムズ
 OAK オークランド・レイダース  SF サンフランシスコ・49ers
 SD サンディエゴ・チャージャース  SEA シアトル・シーホークス

2015シーズン、CARの対戦相手の勝率を計算してみた

2016年04月03日 21時00分00秒 | Stats

ちょっと本業が忙しかったので、前回の更新から時間が空いてしまいました。

前回、2014年シーズンの結果から導かれる期待勝率と、当該シーズンの勝率を比較しました。前年の成績から導かれる期待勝率と当該シーズンの勝率の差が大きければ、そのチームのパフォーマンスが高かったということでしたね。

ところが2014年シーズンが終了してから、FAやトレード、ドラフトを経ているわけですから、2015年シーズンのチームの強さは変わっているはずです。では2015年シーズンの現実の成績を基に、対戦相手が一番強かったチームを計算することにしました。

すこし数字をこねくり回しますが、最終的にちょっとした結論にたどり着きますので最後までお読みください。

まず毎年の対戦難易度の決め方をおさらいしましょう。

* 同カンファレンスの同地区の3チームと2試合ずつ(計6試合)
* 同カンファレンスの別地区の4チームと1試合ずつ(計4試合)
* 別カンファレンスの1地区の4チームと1試合ずつ(計4試合)
* 同カンファレンス内で対戦のない2地区における、前シーズンの地区順位が同じチームと1試合ずつ(計2試合)

文字だけではわかりづらいのでNE(左上にある灰色の部分)の算出方法を図示したのが図です。

ここで2015年シーズンの各チームの成績から、各チームの対戦相手の勝率を求めてみましょう。

以前、次シーズンの対戦難易度を算出したときに使ったテーブルで普通に計算すると下記の通りになります。各地区のチームが2014年の順位で並んでいるのは、上に示したように、前年の順位で対戦相手が決まっているため、エクセルでの計算を単純化できるという事情からです。

できたのは一番右の表(2015年シーズン対戦相手の勝率)。一番対戦相手の勝率が高かったのはCHIであることを計算して(256試合中、147勝を挙げていました)、 これで終わりかと思ったのですが、なんかおかしい。これは正確な対戦相手の勝率ではないと気づきました。というのは、そこに自チームとの対戦結果も入っているからです。

例えばCARとNYJの対戦相手の勝率は0.441(113勝143敗)で同じです。しかしここには、CARがあげた15勝1敗(対戦相手から見て1勝15敗)とNYJがあげた10勝6敗(同じく6勝10敗)が加味されています。

つまりそれを取り除いてあげないと、対戦相手の本当の勝率がわからないことになります。対戦相手の成績から1勝15敗が取り除かれる分、CARの対戦相手の方がNYJの対戦相手よりも勝率は高くなるでしょう。

じゃあ、CARの対戦相手の成績は113勝143敗から1勝15敗を引いた112勝128敗でいいのかというと、そうではないのです。なぜだかお分かりでしょうか。それは同じ地区3チームと2回対戦しているからです。

CARの対戦相手の勝率を単純計算する場合、RSの16試合で戦ったチームの勝ち数を足し合わせることから算出できます。16チーム(正確には1回対戦した10チームと、2回対戦した3チーム)の16戦の勝敗ですから、16チーム×16試合=256試合で、113勝143敗ですから勝率は0.441になります。

ここから自分のチームと対戦した勝敗を差し引くということは、他地区の10チームは自分との対戦を引いた15試合の結果を計算すればよいのですが、同地区の3チームは自分との戦いを2試合引いた14試合の結果を計算しないといけません

補正後勝敗と書いた列がこれに相当します。例えばWeek6で対戦したSEAは、レギュラーシーズンは10勝6敗だったけど、CARとの対戦結果である1敗を引くため10勝5敗と補正します。同地区(水色の部分)のTBは、レギュラーシーズンは6勝10敗だったけど、CARとの対戦結果である2敗を引いて6勝8敗になります。ATLは8勝8敗でしたがCARとは1勝1敗だったので、7勝7敗の成績を上げたチームとなります。

こうして足し合わせたCARの対戦相手の勝敗数は111勝123敗=15試合×10チーム×1回対戦+14試合×3チーム×2回対戦=234試合となります(113勝143敗から1勝15敗を引いた112勝128敗ではありません)。

勝率は111/234=0.474になります。つまりCARは他チームと戦って勝率が0.474のチームと16試合を戦って、0.938の勝率を上げたことになります。

対戦相手達の勝率からCARの期待勝率をはじき出すなら、1-0.474となりますから、0.526ですね。つまり0.938-0.526=0.412が実際の勝率と期待勝率の差。これがCARの2015年シーズンのパフォーマンスとなります。

つまり、普通に戦うと0.526の勝率を見込める16チームと戦って、0.938の勝率を上げたわけです。この差の0.412は非常に高いパフォーマンスといえるでしょう。

検算の意味を含めて、同じ計算をGBの試合結果で計算してみましょう。

GBの対戦相手16チームは普通に計算すると0.531(136勝120敗)になります(相手勝敗)。そこからGBの対戦結果を除いた勝敗は、自分との対戦結果を差し引いた10チームの勝敗と、地区内3チームの勝敗(2回分)を足し合わせればいいわけですね(補正後勝敗)。結果234試合で127勝107敗となりました。

GBは期待勝率(1-0.543=0.457)の相手から0.625の勝率を上げたチームとなりました。パフォーマンスは0.168となりました。

ちょっと長くなりましたね。今日はここまでとして、次回に全チームの2015年シーズンのパフォーマンスを検証しましょう。

なお、ここまでの計算に不備などありましたらご指摘ください。よろしくお願いします。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
 MIA マイアミ・ドルフィンズ  NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
 NE ニューイングランド・ペイトリオッツ  PHI フィラデルフィア・イーグルス
 NYJ ニューヨーク・ジェッツ  WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
 CIN シンシナティ・ベンガルズ  DET デトロイト・ライオンズ
 CLE クリーブランド・ブラウンズ  GB グリーンベイ・パッカーズ
 PIT ピッツバーグ・スティーラーズ  MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
 IND インディアナポリス・コルツ  CAR カロライナ・パンサーズ
 JAX ジャクソンビル・ジャガーズ  NO ニューオリンズ・セインツ
 TEN テネシー・タイタンズ  TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
 KC カンザスシティ・チーフス  LA(STL) ロサンゼルス(セントルイス)・ラムズ
 OAK オークランド・レイダース  SF サンフランシスコ・49ers
 SD サンディエゴ・チャージャース  SEA シアトル・シーホークス

フッター

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東 BUF バッファロー・ビルズ NFC東 DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・フットボール・チーム
AFC北 BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北 CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南 HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南 ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西 DEN デンバー・ブロンコス NFC西 ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR ロサンゼルス・ラムズ
LAC ロサンゼルス・チャージャース SF サンフランシスコ・49ers
LV ラスベガス・レイダース SEA シアトル・シーホークス