北朝鮮の正式な国名は、日本語では「朝鮮民主主義人民共和国」だが、これほど名称が実態と乖離している国は世界に類がない。そもそも1948年9月の建国はソ連が主導し、スターリンが新国家の最高指導者として白羽の矢を立てたのは、満州で抗日パルチザン運動の真似事をし、結局は世界大戦末期にソ連の傭兵に成りはてた金成柱、偽名・金日成だった。白頭山伝説の英雄将軍を自身と重ね合わせた詐称である。
かくして金王朝二代目・金正日も初代の伝説を衣にまとって表舞台に登場することになった。最高指導者としての立場を盤石にするため、対抗勢力を次々と粛清したのは、初代も二代目も同じである。三代目・金正恩が同じ手法を用いても何ら不思議ではない。
食う物もろくにない人民の塗炭の苦しみを尻目にブクブクと豚のように太った三代目・バカ将軍が、己の後見人役だった張成沢・国防副委員長(写真は上下とも<MSN産経ニュース 2013.12.14 13:46> から転載)の身柄を拘束し拷問を加え、形だけの裁判で死刑を宣告。即座に残虐な刑を執行したのは、未熟な独裁者の疑心暗鬼の故に他ならない。俗に「売り家、と唐様で書く三代目」という。金王朝は三代で滅亡するだろう。中国や韓国は王朝崩壊の混乱にいかにして対処するか。日本にも影響がないとは言わないが、まずは中韓のお手並み拝見。
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