<酉年の年賀状=太 平 洋二郎・作>
最終選考で残った2葉、「野趣溢れる大河原鶸」と「超メタボ雀」を何度も見比べ、年賀状の図柄は雀を選んで一件落着。これほどまん丸メタボで、しかも羽毛がボサボサの雀は珍しい。餌場に一番先に来て最後まで残って食べるから太るのだが、なにか身につまされるところがあり、「おい、そんなに喰って飛べるのか」とつい声をかける。
昨年と同じ個体なのか、それとも新手なのか分明でない。野生の鳥の個体識別は、よほど特徴的な手がかりがない限り難しい。どれも十把一絡げで「ボサ」と命名する所以である。