タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 国交省道局長逮捕 ≫

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 投稿の時期を逃し、もう使用することもないと思った写真(6月17日付『北海道新聞』第29面〈第1社会〉から転写)だが、7月2日の首相の「道開発局の廃止検討」発言を論じるために、鈴木開発局長には、5月24日投稿≪道開発局官製談合≫に続いて再登場願わなければなるまい。
P1030597_2 鈴木局長は、16日の記者会見で、道民の信頼を重ねて損ねたことを陳謝し、「全容を徹底調査したい」(前掲新聞)と述べているが、地方支分部局に属し、内部部局に属する北海道局の指揮監督の下で予算を実際に執行するのが業務である北海道開発局の長に、それができるかどうか。
 5月13日に農業水産部で逮捕者が出たとき、開発局では内部調査を行うどころか、幹部が職員に対して「外部に話を漏らすな」(5月21日付『讀賣新聞』第31面〈道総合〉)と指示したにもかかわらず、記者会見で、鈴木局長は全く知らなかったと述べて、後に発言を訂正している。そのような二枚舌に「徹底調査」などできるわけがないのだ。嵐が過ぎるのをじっと待つだけだろう。
 品川北海道局長の逮捕に対して、道開発企画調整官などを歴任した小磯修二・釧路公立大学長は、「単純に開発局不要論と結びつけるべきではない」(6月17日付『北海道新聞』第29面〈第1社会〉)と論評しているが、そうはいくまい。開発局が地方分権改革の出先機関の縮小対象となることは避けられない、と私は思う。

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