タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 衆院選小選挙区北海道11区(民主・石川氏圧勝)≫

Photo_2 親子二代で十勝に約半世紀にわたって君臨した、衆院選小選挙区北海道11区の中川王国はついに崩壊した。
 昭和三十八年、中川一郎が旧中選挙区北海道五区(現在の七区・十一区・十二区を合わせた五人区)から出馬し初当選。圧倒的強さで連続七回当選したが、昭和五十八年に自殺。
 父の地盤を引き継いだ中川昭一は、政治家としての評価で宿敵・鈴木宗男に遅れを取りながらも、連続八回当選。小泉政権以降は常に党や政権の中枢にあって、宗男と立場を逆転したが、財務大臣・内閣府特命担当大臣(金融担当)として臨んだ、ローマでのG7会議後の朦朧記者会見による閣僚辞任が致命傷となった。自業自得である。
P1050994P1050993P1040913
 中川昭一の酒癖の悪さは父親譲りで、これまで多くの酩酊失態を演じ、世界中に恥をさらしたローマでの朦朧記者会見も、風邪薬の飲み過ぎではなく深酒が原因である。
 衆院選落選の直接の原因は朦朧記者会見だが、中川王国崩壊の兆しは、既に前回の衆院選に潜在していた。落選の遠因は中川の横柄な人柄にある、と私は思う。有権者に真摯に対応しない高慢な中川の復活はないだろう。石川氏の時代が続くと見た。
 ■画像上段は、<MSN産経ニュース 09.8.29.22時>、下段<左>は8月31日付『釧路新聞』第4面、<中>は9月1日付『北海道新聞』第22面〈選挙〉から転写。<右>は、7月14日、石川氏の政治活動ポスターがあふれる豊頃町で撮影■

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「政治経済」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事