タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 品川守・元北海道局長有罪判決 ≫

P1020407 国土交通省北海道開発局による官製談合事件については、灌漑排水事業をめぐって、平成二十年五月十三日、元農業水産部長で団体役員の森繁、同局農業設計課長の永井良房、同局農業調査課長の表雅英の三人が札幌地検特別刑事部に偽計入札妨害容疑で逮捕、六月三日に三人が起訴、他に四人が略式起訴(6月4日付『讀賣新聞』第33面〈道総合〉参照)された。
 永井・表両被告は、有罪確定前に六月二十日付で懲戒免職処分となり、八月二十八日の判決公判で、森・永井両被告は懲役1年6月(執行猶予3年)、表被告は懲役1年2月(執行猶予3年)を言い渡された。
P1020208_3P1020212_2 道開発局の談合事件は、開発局関連法人を介して成り立っていることが明らかにされており、建設業者はこの法人から多くのOBの天下りを受け入れている(写真上段は、平成20年7月4日付『北海道新聞』第29面〈第1社会〉から転写)。
 農業水産部以外でも同様の談合が行われていることは当然予想されたが、六月十六日、河川事業を行う建設部の談合に関連して、国土交通省本省の現職、品川守・北海道局長(写真<左>は、3月13日18時16分のNHKテレビ画面を転写)が逮捕されたことは,当人が談合防止の旗振り役だっただけに、国土交通省にとって衝撃だったろう。
 七月四日に競売入札妨害罪容疑で起訴された品川被告に対する、翌年三月十三日の札幌地裁の判決は、懲役1年2月(執行猶予3年)だった。これを受けて、国土交通省は三月二十四日、「品川守・元北海道局長(59)=現大臣官房付=を懲戒免職」(3月25日付『毎日新聞』第30面〈社会〉)に、他に九人を停職などの懲戒処分にした。自らも監督責任を問われ訓告処分を受けた鈴木英一・開発局長(写真は、3月13日18時16分のNHKテレビ画面を転写)は、これまでに同じお詫びコメントを何度出したことか。
 北海道開発局は、二月二十七日に官製談合再発防止策を公表し、鈴木局長が幹部職員を集めて官製談合との決別を宣言している。ま、ぐぁんばってくれたまえ。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「政治経済」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事