タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪釧路シーサイドホテルが10月で閉館(11年)≫

P1210755_2 釧路市南大通にある釧路シーサイドホテルが十月末で閉館することになった。同ホテルを経営する日東カストディアル・サービス(東京)では、四~十階の賃貸マンション(シーサイドハイツ)は経営を続けるそうだが、時代の趨勢とはいえ、釧路市の橋南西部地区からホテルがなくなることに一抹の寂しさを禁じ得ない。
 閉館の主たる原因は、「釧路への観光客の入り込み低迷や、低価格路線を打ち出す全国チェーンのビジネスホテルの釧路進出」(10月12日付『北海道新聞』第25面)だが、寂れた南大通り地区に位置する地理的環境も影響している。今どき、「レストラン啄木の宿」で宿泊客を呼び込むことは無理だろう。
P1210758P1210761 同ホテルは、釧路川左岸にある津波緊急一時避難施設(写真下段<右>の地図は、10月14日付・同新聞・第20面から転写)の一つに指定されているため、閉館で、釧路市防災危機担当や近隣住民が困惑している。高齢者が多く居住する地区で、高台の避難施設の利用が困難なことから、市では引き続き避難施設として利用できるよう所有会社と協議する意向だというが、協議が進展しなければ代替施設を探すことになる。高齢化社会がさらに進行すれば、高台の避難施設に至る手立ても考えなければならない。難しい問題である。

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