弟子屈町川湯の川湯神社には、昨年十月十四日にキノコ採りの際に訪れ、翌日投稿した≪川湯神社とご神木≫に、鳥居に向かって右側=見事に紅葉したヤマモミジと、左側=巨大なミズナラのご神木を掲載した。六月三十日、このご神木の「幹の一部が折れ倒れた」(7月9日付『釧路新聞』第15面)という。新聞の写真では折れた個所の具合がよく分からないので、七月十一日、様子を確かめるため女房に車を走らせてもらった。
昨年の写真(中段<左>)と比較すると、地際から2.5㍍あたりで四つに分かれて伸びている幹の前面の一部二か所(前方に張り出した中幹と右に伸びた小幹)が折れていることが分かる。この種の老木の例に漏れず、幹の中心部と幹の分岐部の腐朽が進み、枝葉の重量を支えきれなかったのだろう。分岐部の腐朽は目視できるので、棒で支える対策ができた可能性はある。今後は、折れた個所からの腐朽を止める処置と、境内に傾斜している一番太い主幹を棒で支える必要があるかもしれない。
報道によると、「折れた部分は今後の安全対策のため、ミズナラの周囲に設置する防護柵として活用する」(同新聞)そうだが、チエンソーで短くカットされ、境内の隅に置かれた幹を見ると、防護柵としての活用は無理ではないかと思われる。
道から記念保護指定樹木の指定を受けているので勝手なことはできないが、「葉が茂り枝ぶりもよく勢いを取り戻していた」(同新聞)ということは、それだけ上部の重量が増し根本の幹に負担がかかるということであり、ある程度の枝の剪定が必要ではなかろうか。強風に煽られると今回折れた部分で主幹が倒れる可能性が高い。
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