タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

セイヨウオオマルハナバチ(特定外来生物)の盗蜜行動によって花筒に穴を開けられたエゾルリソウの花

 6月中旬に満開になったロッケリーのエゾルリソウの花は、セイヨウオオマルハナバチの盗蜜行動によって所々で花筒に穴が開けられた。セイヨウオオマルハナバチは舌が短いため、花弁の内側に潜って雄蘂と雌蘂に触れることなく、外から花筒に穴を開けて蜜を吸うのである。

 セイヨウオオマルハナバチは、花蜜を分泌しないトマトやナスの場合、もっぱら花粉を求めて飛来し送受粉に大いに貢献するが、花蜜を求めて集まる昆虫に送受粉を依存する植物、特に花筒の長い植物にとっては生殖機能を阻害する害敵となる。さらに、在来種のマルハナバチの生存を脅かしたり、交雑による遺伝子汚染を引き起こしたりして、生態系に悪影響を及ぼす懸念があるので、法律によって特定外来生物に指定されている。

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