<11月17日付『讀賣新聞』第3面の記事の見出し参照>
<記事の前文> 道警がエゾシカとの交通事故に注意を呼びかけている。昨年は10、11月に事故の4割が集中し、今年も運転手が重体となる事故があった。生息数が少ないとされてきた地域でも近年、事故が増えており、対策は全道的な課題だ。(板倉拓也、村石綾)
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上掲画像2枚は、9月28日、厚岸郡界林道北部で撮影。この時季には、エゾシカは山林の奥深くに潜んでいるが、晩秋になると越冬地への移動のため道路に現れる機会が多くなる。早朝と夕方に行動が活発となり、群れで行動するので、習性を知った上で事故防止を心がける必要がある。出没の多い個所を予め認識しておくことは有効だし、「動物注意」の道路標識がある個所で安全運転を励行することは言うまでもない。
<釧路・根室管内で車と衝突する危険が特に高い国道の区間>
<釧路・根室管内で車と衝突する危険が特に高い国道の区間>
上掲地図は、『でっか字北海道道路地図』(昭文社)の「北海道全図」道東部分のモノクロ写真に、筆者が、9月10日付『北海道新聞』第8面の記事の「2008~12年に国道10㌔㍍あたりの事故処理件数が50件以上の道路」情報を朱色で示し、囲み数字を加えて作成した。
① 国道38号 白糠町和天別~音別
② 国道392号 白糠町上茶路
③ 国道240号 釧路市桜田周辺
④ 国道240号 釧路市阿寒町飽別、徹別~阿寒湖
⑤ 国道391号 塘路~標茶町
⑥ 国道272号 別寒辺牛
⑦ 国道44号 釧路町別保~厚岸町尾幌
⑧ 国道44号 厚岸町糸魚沢~浜中町茶内
⑨ 国道44号 根室市川口~温根沼
① 国道38号 白糠町和天別~音別
② 国道392号 白糠町上茶路
③ 国道240号 釧路市桜田周辺
④ 国道240号 釧路市阿寒町飽別、徹別~阿寒湖
⑤ 国道391号 塘路~標茶町
⑥ 国道272号 別寒辺牛
⑦ 国道44号 釧路町別保~厚岸町尾幌
⑧ 国道44号 厚岸町糸魚沢~浜中町茶内
⑨ 国道44号 根室市川口~温根沼
画像<下段・左>は、前掲『讀賣新聞』から転載。画像<下段・右・上>及び<右・下>は、いずれも国道44号・釧路町深山で撮影。釧根管内の国道でエゾシカ衝突事故発生件数が最も多いのは国道44号(根釧国道)で、特に件数が多い個所にはシカ飛び出し防止の金属製ネットが張られ、要所に「動物注意」の道路標識が立てられている。