釧路東部海域(厚岸・浜中・釧路町)の毛ガニ漁が二月一日に解禁となり、しけのため三日が初水揚げとなった。この日の朝の最低気温が氷点下19.0℃と冷え込んだ厚岸漁港では、厚岸漁港かにかご漁業班所属の九隻が出漁し、「午前10時30分過ぎから次々と漁船が戻り、港は威勢のいい漁業者たちの活気に包まれた」(2月4日付『釧路新聞』第1面参照。船から運ばれる毛ガニ=写真上段<左>は、同日付『北海道新聞』第23面から転写)そうだ。漁獲量は昨年の六割、価格は二、三割高値となったという。漁は四月いっぱいまで。
しばらくは店頭での価格は百㌘二百円台で手が出なかったが、二月十六日、釧路税務署で確定申告を済ませた後、最寄りのスーパーに立ち寄った。鮮魚コーナーで女房が立ち止まり、一匹九百八十円の刺身用オヒョウを眺めたり、浜ゆでの毛ガニに手を伸ばしたりしている。
いっときより価格が下がり、百㌘百九十八円、六百三十四㌘で千二百五十五円。迷った末に毛ガニに決定。一月二十七日のタラバガニの味がまだ口中に残っているというのに、毛ガニとはちと贅沢かなと思いつつ、我が家の財務大臣の意志を尊重。甲羅のカニ味噌と抱き身は私が、脚は女房と長男が食したが、年金生活の一介の素浪人にとって分を越えた豪勢な剣菱の肴ではあった。
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