タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪小樽沿岸でニシン刺し網漁解禁(12年1月10日)≫

P1220395 一月十日、小樽沿岸のニシン刺し網漁が解禁され、翌日、釧路のスーパーの鮮魚コーナーに大ぶりのニシンが並んだというので、少し高値だったが積丹産を二匹と、小ぶりの網走産一匹、合わせて三匹を女房に購入してきてもらった。
 ニシンは北大西洋と北太平洋の各地で漁獲されるが、回遊の詳細は明らかでない。北海道の日本海側でかつて大量に漁獲された北海道・サハリン系ニシンはほとんど姿を消し、現在日本海側で漁獲されているのは石狩湾系(刺し網から外されたニシン=写真下段は、1月11日付『北海道新聞』第1面から一部を転写)と呼ばれるあまり大きくない魚群である。
P1220404 この他に、厚岸・根室・別海・野付・尾岱沼でも獲れるがいずれも湾内か湖沼産で資源量は少ない。オホーツク海には、かつて北海道・サハリン系が回遊していたという説もあるが、定かではない。カムチャツカ半島やアリューシャン列島近海の魚群が回遊するという説も聞かないので、網走産のニシンは、魚体も小さく、やはり湾内か湖沼産の小さな魚群と思われ、乱獲を避け厳格な資源管理が必要だろう。
 鮮度が落ちるのが速い魚なので、刺身用にはやはり地元産ということになる。今回の積丹産も見た目は新鮮だったが、刺身は無理で焼いて食した。小樽沿岸のニシンは魚体が大きくてもいくぶん脂肪分に欠ける。昨年は野付産を刺身にしたように記憶している。

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