タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ NHK記者、インサイダー取引 ≫

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 株の利鞘で儲けようとする輩はどこにでもいる。政治・経済・報道・出版等の世界に生きる者なら、いち早く情報を入手できるのだから、その気になりさえすればインサイダー取引などお茶の子さいさいだろう。福井日銀総裁でさえ疑惑を取りざたされるご時世だから、NHK記者がやっても驚くには当たらない。
 しかし、事が露見すれば、<国民の皆様>の受信料で経営が成り立っているNHKとしては、トップの管理能力が問われる由々しき不祥事であり、世の糾弾を免れることはできない。しばし、各種情報メディアからの攻撃に耐えねばなるまい。P1020222P1020223
 雑誌『諸君』第40巻第2号(文藝春秋)の「紳士と淑女」欄の筆者は、昨年の食品偽装問題の連続に義憤を発した「オバサン」を、自家の冷蔵庫内の食品が賞味期限内かどうか知っているか?、と揶揄して  いるが、それは筋が違うだろう。自家の冷蔵庫の管理は、純粋に個人的問題である。腸炎を起こしても自分の責任である。
 個人であれ法人であれ、公的問題で不祥事を起こせば、世の糾弾を真摯に受け止め、きちんと事態を説明し、公的責任を果たすのが真っ当な社会の慣わしである。文藝春秋が発行する雑誌の中に、「深々と頭を下げる老舗の主人の薄くなった頭頂部」などという不謹慎な文言を見出すとは! そうか、出版業は今も堅気の商売ではないのだ。退任を目前に控えた会長の無念の表情に、惻隠の情を催す連中ではない。
  <下の写真は、1月18日付『北海道新聞』第1面・第33面から転写> 

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