タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

トランプ米大統領就任演説を分析する

※ 画像はクリックで拡大できる。
※ 演説文の締めくくり部分(英語)及び挿入フレーズ(日本語)は、1月 22 日付『北海道新聞』第11面を参照。拳を振り上げるトランプ新大統領の画像は、1月 21日付・同新聞夕刊・第1面から転載。

 この単純な言い回しは、極貧ボキャブラリーや低レベル文章構成力の故ではない。既存の政治経済社会構成を徹底して批判し、エスタブリッシュメントを挑発するために、敢えて用いた戦術だから、「小学校レベルの単語/けんか腰で挑発」と分析されてもトランプ氏は屁とも思わないだろう。

 だが、このような「アメリカを再び強大な、豊かな、誇りある、安全な、偉大な国にする」という「アメリカ第一の孤立主義」をいつまで持続できるか。答えは明快、早晩破綻する。新大統領は任期を全うできないかも知れない。

 今は、世界中どこであっても、相手国を無視恫喝して国家が成り立つ時代ではない。アメリカは、他国からの輸入品に高い関税をかけて、やっていけるというなら、やってみるがよい。融和や強調を呼びかけないで、「アメリカは強いぞ、アメリカ優先だ、覚悟しろ」というなら、そうしてみるがよい。
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「国  際」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事