タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 小沢一郎の誤算と仲野ひろこ ≫

P1030341 三月三日に大久保隆規・公設第一秘書が逮捕、二十四日に<政治資金規正法違反>容疑で起訴されたことを受け、同日、涙の代表続投記者会見を行い、自身の清廉潔白を主張し、ひたすら政局至上主義を貫いてきた小沢一郎(写真は、5月12日付『釧路新聞』第1面から転写)は、五月十一日、ついに代表辞任に追い込まれた。
 当然来るべきものが来ただけだが、遅きに失した感は否めない。他人の意見を受け付けない頑なな性格故に、世論と民主党内における反小沢の空気の増幅を、「政権交代」というお題目で凌げると錯覚したのが致命傷となった。自業自得だから文句の言いようがなかろう。
P1030342P1020823_2 読売新聞社が五月八~十日に実施した世論調査(写真は、5月11日付『讀賣新聞』第1面から転写)では、小沢の代表続投を「納得できない」とする人は71%にまで増えている。これでは選挙の顔として用をなさない。
 私はあまり験を担ぐほうではないが、四月十四日に、風に飛ばされ側溝にはまったポスターを見て、「こりゃだめだ・・・」と思った。仲野も本気で大量に印刷したわけではなかろう。迷った末に取り敢えず、だ。看板から剥がれても貼り直さなかった。
 小沢が辞任を覚悟したきっかけは、民主党最高顧問の藤井裕久・渡部恒三両氏による辞任期待発言に違いない。「政治・検察・報道のあり方に関する第三者委員会」における予期しない小沢批判「首相になる資格ない」も影響したかもしれない。

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